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夢の現実、現実の夢

作者: twinings04

少年は何を見たのか。それは夢なのか現実なのか。

現実とは現実なのか。はたまた夢なのか。

未体験ゾーン満載の奇妙な物語。

中学二年生の少年がある日夢を見た。

夢の中で少年は機械の装置に繋がれていた。

機械の装置に繋がれた少年はその機械で夢を見ていた。

その夢は現実そのものだった。

少年がその夢で一生を終えると、少年は機械の装置を外して、

しばらくするとまたその装置で現実の夢を見始めた。


少年はそれが真実だと思った。




少年は大学へと進学した。

すでに少年というよりは青年という年齢だが、

彼は夢を思い描くのが好きだった。

いつでも希望を持って生きたいと願っていた。


少年は大学を卒業した。

その大学はとても優秀な大学だった。

しかし少年はその後家にいてずっとゲームをするようになった。

家に居ながらゲームをして貯金を使い果たすと、

一日一食の生活となり、少年は瞼を閉じても天井が見えたりした。


そんな生活が続き、大学院を卒業するくらいの年齢になっていた。

少年は周囲から聞こえる布団を叩く音や工事の音に文句を言っていた。

部屋の中のテレビの液晶も叩き割られていた。


異常な音を発する隣人に怒り、少年は隣の家を棒でガシガシと叩いた。

隣人が警察へ行くのを目撃し、少年は警察でまくしたてた。

警察は唖然としてたが、その後精神科医が自宅を訪問し彼はそれも撃退した。


しばらくすると、格闘家を抱える警備会社が少年を迎えに来た。

少年は精神病院へと搬送され施錠されたフロアへ連れられ、独房のような部屋に入れられた。

1週間後、少年は6人部屋へと移されることになった。

他人との生活に少年は恐怖した。


少年は6か月間そのフロアにいた。

退院後、両親の支援を受けて一人暮らしを始めた。

少年はまたゲームを始めた。


病院に通いながら、両親が支援を行えなくなると少年は生活保護になった。

生活保護になり、同時に障碍者手帳と障碍者年金の手続きもさせられた。

優秀な大学まで卒業した少年には屈辱以外の何ものでもなかった。


生活保護になり少年は住居を変えた。

少年はゲームはやめていたが毎日ネットをやっていた。

少年の周りでは不快な出来事が時々起っていた。

それを自分に結び付けることが妄想なのだと病院から言われていた。


少年は病院へ通いたくなかった。

病院から処方される薬も飲みたくなかった。

医学は間違っていると思った。


少年は病院を辞めた。

生活保護では通わなくてはならないことを知っていていても辞めた。

少年はネットでも周囲でも起こる不快な出来事はある組織がやっているという情報をネットで得た。

少年の頭の中にお経が鳴り響いたこともあった。


少年は両親に助けを求めるために実家へ帰ることにした。

風呂場で実家へ帰ることを決意すると風呂場が信じられないほどの振動を起こした。

少年は組織の未公開兵器だと思った。


少年は実家へ帰った。

帰る途中に知らない人と喧嘩にもなった。

電車の中でちょっと信じられないような見た目の人物にも遭遇した。

少年は全部組織の人間だと思っていた。


実家に近づくとなぜか穏やかで晴れ渡った雰囲気を感じた。

実家についた後少年は組織に狙われていると両親に話した。

少年は実家で寝泊まりすることになった。


少年はある日思いついた。

ネットで権力や権威のある人に助けを求めると起きていることがピタリと止まったという情報を思い出した。

そして、両親の長年来の友人であり本当の少年時代から知っている大学教授に連絡を取った。


その教授は少年に言った。

少年は霊感の強い生まれだった。

少年は霊も神も信じていなかった。

その日から少年は霊や神や宗教について調べ始めた。


ある時少年が目を覚ますと腕を突かれた。

少年が横を向くとそこに半透明の幽霊が寝転がっていた。

5秒ほど少年は唖然としてその幽霊を見ていた。

少年はすぐにパソコンへ向かいネットを始めた。


少年はまだ組織のことを信じていた。

少年の周囲に現れる車や人物は組織のものだと思っていた。

少年はネットの情報通り車のナンバーにも着目していた。

そしてある時自分の誕生日のナンバーの車が通り驚いた。


またある時、少年は両親に連れられ電気屋へ行った。

その帰り道の車の中で少年は胸を打たれた。

見えない何かに上空から打たれたと思い、実際に息がはーはーとなった。


少年はラジオと話もした。

長崎の原爆を後世に伝えていくという番組で、

少年が心の中で何かを思うとラジオの出演者がまるでそれに反応しているように会話が進んだ。


少年はシンクロニシティというものにも関心があった。

周囲の出来事や目に入ることを意味のあることだとして捉えようとしてた。

そして、少年が何かをしたときに衝撃音が鳴るなど尋常でないことも沢山体験した。


少年は元のアパートへ戻った。

生活保護の担当者に病院へ行っていないことを告げた。

話をしていくと担当者は形だけでも病院に行ってくれと言った。

少年は病院へ行くことを決めた。


少年には不思議なことが起こっていた。

あるお店では少年が歩くとスピーカーから音が聞こえ止まると音が止まった。

外を見ていると車が突然ワープした。

部屋のスイッチも勝手にパチンと入った。

エンジンという音楽の歌詞に合わせて周囲のバイクが発信した。


少年は耐えられなくなった。

病院へ行くとカウンセリングが一発で効いた。

少年は元に戻った。

そして次の瞬間また何かを疑問に思った。


少年は特殊現象があることをネットで訴え続けた。

他にも政治や医学、科学など様々なことに意見した。


少年は不思議な体験をした。

それは子供時代のようなごくありふれた日常の感覚で、少年が一番好きなものだった。

そしてそれはそれまでにも起きていたことで一瞬でなくなった。


少年はいつからか永久機関に興味を持った。

ネットで動画を見たり情報を読んだりして永久機関やフリーエネルギーが実際にあることを確信した。

少年の周囲で起こることは科学では説明できないことだった。

少年は科学がNOと言うものもあり得ることを知った。

医学でさえNOと言うものも誤解や過度の憶測さえなければあることなのだと思った。

そしてもうそれらにあまり捕らわれたくないと思った。


少年は現代の闇に触れた。

少年はおかしくなるまではそんなことは信じていなかった。

信じていなかったことが、信じていたことがNOというものが存在してしまったので、

あり得ることが、いかにあり得ないとされているかを少年は知った。


少年は永久機関の開発を夢に見た。

永久機関のようなものは実際に制作されていた。

それは海外のニュースになったり動画にも映されていた。


少年は小学生のころに特許で印税生活をしたいと思っていた。

人類が追い求めていた永久機関は発明の王様だ。

結局現実というのは、夢や想像のようにあるものが無いことになってたり無いものがあったりする。


現実とは夢のようであり、夢もまた現実のようである。

少年の見ていたものは夢の現実と現実の夢。

機械の中で現実の夢を見ていた夢の中の少年は、、




ご声援ありがとうございました。twinings04先生の次回作にご期待ください。

200年前の世界が現代へと変わっていったように200年後の世界もまた現代とは変わっていくと思います。

そして、現代ではあまり信じられていないようなことも時代が進むとまた違った解釈になっていくだろうと思います。

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