第一話 拉致監禁
皆さんは、拉致監禁と言う言葉を知っていますか?
拉致監禁とは個人を無理やり連れ去った上で閉じ込める行為(国語辞典より)
どうしてそんな事を質問すのかというと答えは簡単です。
現在俺、柊木桐也は誰かに拉致監禁されているからです。
薄暗く監視カメラが一台置いてあるだけの部屋。
俺は椅子に座らされ腕には縄が締め付けてある。
「ここは何処だぁぁ!!」
桐也の声が響いくが誰も来ない。
なぜこうなったのか桐也は監禁される前のことを思い出すことにした。
さかのぼること、朝。
桐也は制服に着替え朝食を作っていた。
朝食をテーブルに置いている時、妹の渡が降りてきた。
「おはよう兄さん」
「あぁ~おはよう渡」
「母さんは?」
「まだ、熟睡中」
「母さんらしいや」
渡はテーブルに着くと朝食に手を着ける。
「おはよう~」
「あ、母さんおはよう」
ようやく母が降りてきた。
「朝食は何♪?」
「ご飯と味噌汁と目玉焼き」
「桐也が作ったの?」
「そうだけど」
母さんは嬉しそうに朝食を食べる。
朝食を食べている途中に電話が鳴る。
「誰だろう?」
そう言って桐也は電話を取る。
「はい、もしもし」
「あぁ、桐也か?」
「父さんもう着いたの」
「あぁ今空港に着いた所。母さんは?」
「母さんは・・・・」
桐也が後ろを見ると朝食を食べていた母さんの姿は無く。車のエンジン音だけが聞こえた。
「たった今そっちに向かった」
「そうか。分かった」
桐也は朝食を食べ終わるとすぐに準備をした。
「渡。あとは頼んだぞ」
「うん、分かった」
渡に見送られながら桐也は家を出た。
そして、少し進んだ先で黒服どもに囲まれた。
「お前たちはだ」ドムッ
いきなり殴られボコボコにされた。
そして今に至る。
「最後まで言わせろよ」
桐也は腕に付けられた縄を見る。
「出来るかな?」
桐也は腕に力を入れて引っ張る。
すると少しずつだが縄に亀裂が入り最後には千切れた。
「はぁぁ!!痛い!!」
手首を見ると血で滲んでいた。
「さ~て、出ますか」
桐也は置いてある監視カメラを壊す。
突如警報が鳴り足音がこちらに近づいてきた。
桐也は扉の横に着いて待つ。
扉が開いた瞬間、桐也はつかさず黒服の襟を掴み蹴とばした。
黒服はその場に倒れた。
「俺の鞄何処にあるかな?」
桐也は部屋から出ると鞄を探しに部屋を探索しはじめる。
5分位探索した結果ようやく鞄を見つけた。
「今何時だ」
鞄から携帯を出して時間を確認するとHRまであと5分しかなかった。
「やべ、遅刻する」
桐也は携帯のGPSを使って学校までの地図を出し急ぐ。
「邪魔だーーーーー!!」
桐也は出てくる黒服達のほとんどを倒し学校に向かう。
そんな桐也の後ろ姿を見送る少女がいた。
「あの警備をたった2分弱だなんてやっぱり桐也は私の予想以上の人物だわ」
少女はそう言って車に乗り込んだ。
初めてなので何かアドバイスお願いします。