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僕。

作者: matu

誰かから見た僕はどんな風に見えるんだろう。

誰かの眼に僕はどんな風に映るんだろう。


僕を強いという人がいる。

僕を優しいという人がいる。

僕をいい人という人がいる。


違うんだよ…?


誰よりも弱いから強がって。

誰よりも臆病だから能天気に笑って。

誰よりも怖いから我慢して。


逃げて嘘ついて誤魔化して

そのくせ偉そうに能書きたれて。


本当はちっぽけで弱くて汚くて

ズルくて最低で腐っている。


そんな、

そんなどうしようもない人間なんだ。


なにもかも脆いんだこの世はきっと。

色々なものが絶妙にバランスを取って成り立っているんだ。


それを僕は壊してしまう。


何も出来やしないのかな、

誰も愛せやしないのかな、

誰も護れやしないのかな。


傷付けるのが怖いといって

本当は傷付くのが怖いのかな


都合よく

時には自分にさえ嘘を言い聞かせて

逃げて隠れて嘘ついて騙して

そんな奴なのかもしれない。


自分のことをわかっているようでわかっていない。

わかっているけど認めたくないだけなのかもしれない。


自分でさえ理解できない僕を

誰が理解できるのだろう。


でもね、ひとつだけわがままをいっていいなら…。


…………………。


誰かに届くかな。

この言葉なき想いは。


やっぱり僕は酷い奴だ。

雨が今にも降り出しそうな濁った曇天のような。

見るも無残なゴミの掃き溜めのような。

ほんとはそんな奴なんだよ…。


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、


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