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眠りにつく前に、夜空を  作者: ミニマム太郎
1/2

一話

なし、

小さな手で握りしめた、蛍。


静かな音をたてて、空へ舞った。

まだ、なにも知らなかった三つの俺が、夜空を初めてまじまじと見たときのこと。

記憶は、あまりないが、何かを探していたことは、鮮明に覚えてる。


〜〜〜



あれから十年。


記憶は、脳内の一番隅に寄せられてた。


「ねえ、いつまでさ、付き合うの?」


彼女の名前は森永さくら。

中学二年になった今、初めてできた彼女。

付き合って、1ヶ月弱だが、破滅を迎えてる。


「斎藤りくって名前が、成績表の一番下に、あったときは、恥かいたのよ?」


まぁそれは申し訳ないと、思ってるさ。

斎藤りくってのは、俺の名前なわけで、勉強が本当にダメな俺は、成績表の一番下は、周囲から見て定着し始めてる。


それに比べてさくらは完璧だ。

勉強も、運動も、顔も、…スタイルも。

ただ、性格に問題あり。

わがままなくせに、自己中だ。

まあ、そこは、見た目だけで判断した俺がわるかった。


「許してくれよ。それだけは勘弁だ。」


「無理よ。あなたがなにを言おうと、決めたものは決めた。さようなら!」


さくらは、セーラ服のうえにそっと添えてあるリボンを振り回し、去ってった。


なんだよ。


女ってんなもんかな?

なんて、思ってた。ふられたけと、別になにも感じてない。

正直、さくらとの時間は、楽しいものてまもなかった。

のみものかってきてー

おかしたべたーい

幼稚園児かと思わせるような甘えぶりに、わがまま。

自分で行けよ

っていえば

さくらのこと好きじゃないのね…

めんどくさい限りだった。



〜〜


さくらと、話してたため、部活に遅れた。

ちなみに部活は、バスケ部に所属してる。


「りくっち、遅かったな」


そういい、近寄って来たのは、唯一信頼できる先輩、中山たすく、中山先輩だ。

バスケの腕前はバスケ部一だ。


「彼女と別れ話を…ね。」

「ふーん。お前も大変だな。」

「なんですか、その意外ぶりは。俺だってね、まぁ、そりゃ色々と。」

「ふーん」


ふーん…て。

もういいですよ。

なんて言えるわけもなくボールを手にする。

俺はバリバリ体育系だ。

運動は得意中の得意。

バスケはもちろん。サッカーだって、バレーだって。

ま、自慢はそこまでにしておこう。



『斎藤りくさん、いますか?』



振り返った。

体育館の隅で、何かを手にし、じっと俺を探す、美少女。

目の悪い俺でもハッキリ見える。美少女だとわかる。


一体なんなんだろうか。

なし、

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