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CO!

 虚を突くものは必ず破綻する。 ……ハンドルネーム:『S・H』




 四日目:朝


 『粕壁あおい』さんが無残な姿で発見されました。


 桑名零時

 多門洋介

 早川恒和 × :二日目処刑死

 内田守 × :一日目襲撃死

 木島ナオキ × :二日目襲撃死

 西山良子

 赤嶺マミ × 三日目処刑死

 粕壁あおい × 三日目襲撃死

 神田瀬純

 前園はるか

 浪野なにも


 残り六人


 人狼2狂人1占い師1霊能者1狩人1村人5


 現在は『四日目:昼パート』です。




 そのアナウンズに気付いて顔を上げる。どうやら、夢を見ていたらしい。

 長い夢。長く、そしてどこかしら、自分の浅はかな心の奥部に食い込むような、深い夢。

 夢を見たということは自分は眠っていたということになり、眠っていたということはあれからいくらか時間が経過したということになる。

 議論の場へと向かう。今日が山場だ。桑名は強くそう決意する。

 死んだのは粕壁か……。あのいけ好かない女。美麗な容姿と醜悪な人格性を併せ持っていたあの女。誰よりも桑名が偽者だという真実の近くにいた、あの女。

 彼女はおそらく有能だから噛まれたのだ。自分が偽者だという事実を村人に気付かせないために。今日桑名ではなくはるかを処刑させるための、『人狼』からの手厚いバックアップだ。奴がいなければ、はるか処刑に持っていく難易度はより低減する。

 会場に向かうと……はるかが先に来てソファに腰掛けていた。

 酷く泣きはらした目をしている。握り締めた拳を膝に置き、赤い目を床に投げ出していた。なにを考えているのか想像できない桑名ではない。気まずくなって、桑名ははるかから少し離れた場所に着席する。

 今自分たちは明確に敵同士だ。『占い師』のはるかの主張は『霊能者』の桑名の主張と食い違い、『霊能者』の桑名の主張は『占い師』のはるかの主張と食い違う。お互いがお互いの処刑を言い出さなければならないこの現状。無限の隔絶が二人の間には流れている。

 嗚咽するはるかの声に、何故か、耳を防ぎたくなる桑名だった。


 ●


 「それでは」

 と、集まりきったメンバーに向けて口火を切るのは浪野だった。その表情は相変わらずの『完璧な』笑顔だ。

 「今日は桑名さんとラインの切れた前園さんを処刑するとして……西山さんの占い結果を伺いましょうか」

 「ちょっと待ってください」

 はるかが顔を上げて言う。その表情に、既に悲哀はない。絶望的なこの場を戦い抜こうという気概が確かに備わっている。

 「まだわたしが偽者だと決まった訳ではないです。わたし視点、桑名くんが『霊能者』の偽者だということが確定しました」

 「黙れよ」

 低い声で言ったのはヨースケだ。獰猛な怒りをその視線にまとわせて、はるかを見据える。猛禽のような気配を漂わせた彼は、恋人を失った悲しみと怒りに手を震わせていた。

 「マミを処刑させて……それで満足だろう? 偽者が。おまえは既に破綻しているんだよ」

 「違いますっ!」

 はるかは慟哭した。

 「桑名くんが偽者なんですよ……。早川くんは村人でした。だからまだ『人狼』は残っているんです。わたしはまだ破綻なんて……」

 「今日あなたを処刑しないなら、昨日はなんのために赤嶺さんを処刑したのかという話になります。『霊能者』の桑名さんを信じたからこそ、『占い師』の真偽の付く赤嶺さん処刑を実行したのです。ここであなたを処刑しないのは、赤嶺さんの処刑を無益にする行為となりますね」

 浪野は瀟洒な声で言う。はるかは焦燥にあふれた顔で反論した。

 「違います……。違いますよ。昨日赤嶺さんを処刑してゲームが終わらなかった場合に得る情報は、あくまでわたしか桑名くんのどちらかが偽者だということです。桑名くんが偽者で早川くんが村人なのだから、わたしは破綻してません」

 「一理ありますね。いいでしょう。あなたにも占い結果を発表するくらいの機会は与えますよ。ですが」

 ちらりと、浪野は『本命』たるリョーコのほうを見た。リョーコは頷いて発表する。

 「占い結果を宣言するよ。占い先は粕壁さん。結果は『シロ』、村人だよ」

 リョーコはちらりとはるかの方を見て、それから言葉を続ける。

 「もうみんなから信用を取るための納得の行く占い理由なんて、あんまり必要ないかもしれないけれど……。でも考えていたことは話す。粕壁さんは……いつかは占わなければならない人だと思っていた。

 多弁で議論を誘導しがちで、『霊能者』の桑名くんにも良く突っかかっていたしね。それに何より印象が悪かったのは……昨日多数決で『マミ』『桑名くん』『前園さん』の三人の中から処刑先を決める時のあの子の行動ね。

 前園さんに一票、マミに二票入っていた時に、あの子桑名くんに入れたよね? あれって投票は桑名くんだけど、実質マミを処刑しようとしている行動じゃない? 前園さんに投票しない限りマミは処刑されてた、だったら桑名くんに投票するくらいならマミに投票すればいい。なのにしなかった。その遠回りさが悪く印象に残ったの。直接投票した浪野さんやジュンちゃんよりずっと」

 ここへ来て濃密な占い理由……ナイスなプレイだ。桑名はリョーコを褒め称えたい気持ちになった。いくらはるかの立場が危ういものであっても、対抗しているリョーコの印象が落ち込めば逆転はありうる。リョーコがここでしっかりした理由を述べたのは、人狼陣営にとって大きくプラスだ。

 「わたしの占い結果を発表します。占い先は桑名くん、結果は『シロ』。『狂人』です」

 はるかが言った。しらけた空気がプレイヤーたちの中で漂う。誰も信用しないからだ。この空気がシケていればシケている程、情勢は自分に有利となっていく。

 「占い理由はシンプルです。昨日の夜が訪れた時点で、わたし視点では桑名くんと西山さんが『人狼陣営』の残り二人、『人狼』+『狂人』で確定していました。よってこのどちらかを占えば、どちらが『人狼』で『狂人』なのかはっきりします。

 『人狼』は西山さんです。今日は西山さんを処刑してください」

 正しい。桑名は『狂人』だ。だがそれを村人たちが信じるかというと、それはまったく別の話。初日の夜、九人いる襲撃対象の中から、たまたま『霊能者』が襲撃されているなどという事実に、村は決してたどり着けない。

 「オレの結果はいらないな」

 桑名は言った。

 「どうして?」

 ジュンが疑問そうな顔をする。目を丸くして、『早く教えてよ』とでも言いたげに首をかしげている。今までならここは浪野あたりに解説を引き受けてもらうところだが、今日は積極的にしゃべっていくと決めていた。

 「マミは絶対に『村人』だからだ」

 「なんで?」

 「早川が『人狼』だって、昨日オレは伝えただろ? その上マミが『人狼』だったら、もう既にゲームは終わってるよな。つまり今日が来ている時点で、絶対にマミは『村人』だってことだ。『霊能者』のオレでなくても分かることだな」

 「あ。そうか。へぇええ」

 ジュンが得心したように何度もうなずいた。もっとも、それは昨日さんざん議論したことなのだが……。

 「じゃあやっぱり前園さんは、偽者ってことだよね?」

 分かっていたことをジュンは確認するように言う。

 「赤嶺さんは『村人』だったんだから、そこが『クロ』って言ってた前園さんは嘘ついてるもん。わたし、前園さんが本物だって思ってたんだけど……」

 「はずれだったってことだね。ワタシが本物。ずっとそう言ってるよ」

 リョーコは眉をひそめて言った。ジュンはしょんぼりとして

 「ごめんね。間違ってた。ごめんね」

 と申し訳なさそうに言った。それに微笑んで見せてから、浪野は紙とペンを持ち出した。

 「では。現時点で分かっている情報を一まとめにしてみましょうか」


 ☆占い師

 西山:桑名○ ⇒赤嶺○ ⇒粕壁○

 前園:浪野○ ⇒赤嶺●⇒桑名○


 ☆霊能者

 桑名:早川●⇒赤嶺○


 処刑:早川―赤嶺

 襲撃:内田―木島―粕壁


 「やっぱり、桑名くんと前園さんの主張が一致してないよね。占い師ごとの内訳はどうなってるの?」

 ジュンが尋ねる。浪野は綺麗に微笑みながら、その下に情報を書き足した。


 西山視点

 霊能者:桑名

 人狼:早川+α(前園?)

 狂人:?(前園?)

 グレー:浪野、多門、神田瀬


 前園視点

 霊能者:内田

 人狼:赤嶺+西山

 狂人:桑名

 グレー:なし


 「西山さん視点では、今日は人狼陣営で確定している前園さんを処刑するのがもっとも安定します。

 対して、前園さん視点では最後の人狼である西山さんを処刑すればゲーム終了。今日はこの二択の日となるはずですね。もっとも、前園さんを処刑するのが正解なのは目に見えていますが」

 浪野がそこまで情報を纏め上げた。

 既にこれはボーナスゲームなのだ。たまたま宣言した『霊能者』を、たまたま乗っ取れてしまった時点で桑名の勝利は決まっている。

 「なんで……こんな」

 はるかはたまらないとばかりに口にした。その声は張り詰めた議論の中で流されていく。桑名はちくりと、自分の胸に鋭いものが突き刺さるような感覚を覚えるが、無視する。

 勝ち誇り、見下し、冷酷にはるかを処刑させる。

 真実を捻じ曲げて欺く。桑名は『霊能者』ではなく『狂人』だ。それを隠している、それを隠し通していればはるかは処刑される。それを隠し通せば自分は生き残る。

 だから、桑名は、今回は、真実を話さない。黙っている、黙っている、黙っている……。


 ○


 リョーコかはるか。どちらかの『占い師』を切る。そのための議論が行われようとしている。

 有利なのはリョーコ、それは間違いない。『霊能者』の桑名とラインの切れたはるかと、つながっているリョーコ。

 「ワタシの本物アピールは一つだけで十分ね」

 リョーコは表情に自信をみなぎらせて言った。

 「マミが処刑されたお陰……っていうとすごく癪だけれど、『霊能者』の桑名くんと結果が一致したわ。ワタシが偽者だとすると桑名くんとワタシの両方が偽者、内田くんが『霊能者』だったという主張になる」

 「実際にそうなんですよ」

 はるかが泣き出しそうな声で言った。

 「そもそも西山さんは占い先がおかしいんですよ……。粕壁さんなんてどう見ても村人じゃないですか?」

 「それはあんたの主観だろ?」

 ヨースケが反論した。

 「アイツは十分に怪しかっただろう。リョーコ視点だと桑名は本物霊能者濃厚じゃん? そこに強引に誘導してた粕壁が怪しく思えるのもしゃーないわ。おまけに二日目にはマミに投票するとか言っておいて、投票本番では早川に投票を切り替えている。自分が処刑される可能性を減らす為に、最多得票の早川に投票先をずらしてるんだよ。ここが『どう見ても村人』っていうのはおかしいわ」

 「いいえ違います。粕壁さんが早川くんに投票を移しているからこそ、西山さん視点で粕壁さんは占うまでもなく村人でしかありえないんですよ」

 はるかは強い口調で言う。ジュンがおずおずと

 「どういうことなの?」

 「二日目、粕壁さんは早川くんに、早川くんは粕壁さんに投票しています。桑名くんは霊能結果で早川くんは『人狼』だったと言っていますよね? そして西山さん視点、桑名くんは本物霊能者濃厚。西山さん視点、粕壁さんは二日目に『人狼』の早川くんと相互に投票し合っているんです。なのに西山さんは粕壁さんを占った……これってありえますか?」

 鋭い指摘だ。桑名は思った。リョーコは何かを言おうとして口を開きかける。しかし的確な反論が浮かばないのか、その場で両手を握り締めて絶句した。

 「えっと……。西山さん、どうなのかな?」

 ジュンがおどおどとした様子でリョーコに視線を向ける。

 「早川くんって、『人狼』なんだよね? 身内に投票する訳ないし……早川くんに投票した粕壁さんは村人っぽい……のになんで占ったの? 桑名くんが偽者っていうのはなさそうだし……あれ? でも桑名くんが本物ならどっちにしろ西山さんが本物だよね? どうなってるの?」

 「どうなってるもなんもねぇ。レイジが本物ならリョーコが、偽者なら前園が本物なんだろ」

 ヨースケが仏頂面で言った。

 「レイジが偽者にはみえねぇ。リョーコにはリョーコなりの占い理由があったんだろ? なあリョーコ」

 そう言って視線を向けるヨースケ。しかしリョーコは、その場で俯いて口を閉ざす。適切な反論が、すぐには思いつかないという風情だ。

 これはよくない。

 「身内投票だと思ったんだろ?」

 そう思い、桑名はリョーコを助ける為に口を開く。

 「自分が疑われない為に、身内に投票しておく……。カスならやりそうだと思うじゃん。そも粕壁は二日目の時点で、十分処刑先になりかねない立場にいたんだぜ? 『人狼』同士とは言え自分の生き残りの為に仲間に投票することだってやりかねないと思うぜ?」

 「良い意見ですね」

 浪野がわずかにその笑みを崩し、関心したような表情で言った。

 「今まであまりしゃべらなかったのが不自然なくらいです」

 どきりとする。桑名が喋らなかったのは、喋る必要がなかったからだ。『狂人』である以上村人たちに自分の推理を話してやる必要性は皆無だし、あまり多弁になりすぎてボロを出すのも愚かしい。

 「桑名さんが寡黙なのは『狂人』だから、自分の推理を口にする必要がなかったからです」

 はるかがそれを的確に指摘する。

 「言いがかりだっつーの」

 桑名は肩をすくめて

 「っていうかさ。粕壁をリョーコが占った理由なんだけど、『人狼』の早川と相互投票しているからこそ目立った、気になったっていうことなら何も問題ないよな? 早川にせよ粕壁にせよ、あの時点で十分過ぎる程周りから疑いを買っていた、だからこそ相互投票でどっちが処刑されてももう片方が村人らしく写るようにしておいた。こうリョーコが考えたんだとしてもおかしくねーぜ」

 「ならばどうしてそれを先に言わなかったのでしょうか。ふつうに見れば『人狼』の早川くんと相互投票した粕壁さんなんて占いません。あまりにも考え方が恣意的です」

 「今早川のことを『人狼』っつったよな? おかしーんじゃねーの? おまえ視点じゃ早川は絶対に『村人』なんだろ? なんでおまえ視点狂人のはずのオレの霊能結果を信じてるんだよ」

 桑名のその指摘に、単純なジュンが「ああっ!」と口元に手を当てる。

 「そ、それこそ言いがかりです。わたしはあなたの視点に立って話を……」

 「いいや違うね。おまえはオレの霊能結果を正しいと知っているんだ。オレが本物霊能者だと知っているか、あるいはおまえが『人狼』で仲間なんだろう?」

 「ち、違いますっ! そもそも桑名くんは西山さんが粕壁さんを占う理由について主張していますけど、それは本来西山さん本人が説明するべきことじゃないですか? な、なんであなたがそうやって露骨にかばいに来るんですかっ? 『狂人』として『人狼』を守らなきゃいけないからでしょう?」

 「『霊能者』として『占い師』を守ってるんだよ」

 「ま、ま、守る必要なんてないはずですよ! に、西山さんが本物占い師なら、粕壁さんを占ったことについても適切な理由を話すことができるはずなんです。れ、れ……『霊能者』だとしても、あ、あなたがそこまで西山さんをかばいたてる必要は、ま、まったくないんです」

 息を切らし、吃音気味な口調で主張するはるか。その言い分の一つ一つが全て正しいことを、桑名はひしひしと感じていた。冷静な人物にはるかの主張を吟味させれば、リョーコの粕壁占いが如何に論理的でないかはすぐに分かること。

 だからこそ、桑名ははるかの主張にケチをつけなければならない。いちゃもんをつけるのなら、得意技だ。

 「おまえがリョーコの占いにケチつけてくるからだろうがっ!」

 「西山さんの占いが実際におかしいからですよっ!」

 「なにがおかしいんだよっ!」

 「それをさっきから主張しているんですっ! 相互投票で『人狼』のうち一人を処刑することで、残った一人が村人らしく見えるよう工夫したように見えた? そ、そんなバカな真似を疑ったなんて占い理由通じませんよ。そんなのは……み、三日目夜の、桑名くんの『霊能結果』が出る前のタイミングで占われてしまえば、ほ、崩壊する作戦ですっ!」

 「そんなのはおまえの主観だろ?」

 「明確な事実ですっ! わたしが『人狼』だとしてもそんな作戦は絶対に取りませんっ!」

 「だからそれがおまえの主観だって言ってるんだよっ!」

 桑名は机をたたいた。はるかはびくりとして乗り出していた身を引かせる。浪野がニコニコとした表情で二人の間に手を置き、流暢な声で言った。

 「議論が白熱するのはいいことですが……。お二人の話の焦点は西山さんが粕壁さんを占うことが、自然か、あるいは不自然かというのに収束されます。でしたら本人たる西山さんに、それを尋ねればよろしいのでは?」

 もっともな意見だが……桑名はそれをこそ嫌ったのだ。

 正直なところ、桑名はリョーコのことはまったく信用していない。三日目までの言動で既に、はるかの方が本物占い師という感じがしたし、何より『粕壁を占いのは論理的でない』というはるかの主張はまったくの正論だからだ。早川を『人狼』とする以上は、早川とお互いに投票しあっている粕壁など疑えようもないはずなのだし……。

 「今さら説明するというのもおかしいはずです」

 はるかは目を腫らしながら、拳を握り締めて主張する。

 「この点について説明できるのなら、最初に占い理由を話した時に言えたはずです。今さら言っても言い訳にしか過ぎません」

 「あんたは…………。いや……」

 ヨースケが悩ましげに口を閉じた。まさか……桑名は邪推する。はるかの主張がもしや届いたのではなかろうか。多門は冷静にありのままに物事を見ることのできる人間だ、はるかの主張の正当性に勘付いたのだとすれば……。

 「言い訳に聞こえるかどうかも含めて、聞いてみて判断するしかないでしょう。さあ、どうぞ」

 浪野が促す。リョーコは皆の視線が集中する中で、額に汗をしながら、目を閉じてこう言い放った。

 「思いつかなかった」

 しんと、場が静まり返るのが分かった。

 「二日目の投票先のことなんてまったく考えなかった。そんなことまったく考慮に入れずに、ただ言動が怪しかったから粕壁さんを占った」

 静まる議論上で、リョーコは咳をしてから説明を打ち切る。

 「それだけよ」

 「そんな……」

 はるかはその場で力なく両手を下ろし、俯いた。それはそうだろう、そんなに理屈を並べ立てて『それはおかしい』と主張しても、『そんなこと思いつきもしなかった』と返されればもうどうしようもない。

 リョーコは愚かで、はるかの主張は正しい。それをリョーコ自身が認めている。

 粕壁を占い先に選ぶことに合理性はなく、誤りである。そのことを認めさせたところで、『思いつきもしなかった』と返されてしまえば、もう手出しのしようがないのだ。

 「…………悩ましい回答ですね」

 浪野は肩をすくめてから言った。

 「……それくらいしかまともな言い訳がなかっただけですよ」

 はるかは力なく言う。

 「何も考えていなかったといってしまえば、どんなにおかしな占い理由も通用する……。西山さんはそう思ったんです。ですが……皆さんよく考えてください。早川さんと相互投票している粕壁さんを、西山さんが占う理由があるのですか?」

 「えっと、だからそれは、投票先なんて気にしなかったからなんだよね? 二日目の投票先なんて……三日目の占いの時に考えるかなぁ?」

 ジュンはぼそぼそと言った。

 「投票先は重要な公開情報です。それをまったく考慮しなかった、なんておかしなことを言う『占い師』を、皆さんは信用するんですかっ!」

 「え……で、でも。わたしだって投票先なんてほとんど見てなかったよ? 西山さんだってそうってだけなんだよね……?」

 「命がかかってるんですよ? わたしは目を皿にして投票先を確認しました。これまでの投票の内容を全部そらで言うことだってできます。『占い師』でなくたってそれが正常のはずなんです」

 「わ、わたしだって覚えてない……」

 ジュンは困惑したようにうなだれて

 「わかんないよナオキくん……。どうすればいいのか……。本当にはるかさんが人狼陣営なの? ナオキくん、ナオキくんナオキくん……」

 「わかってください」

 はるかは心から強くそう主張した。

 「西山さんと桑名くんは偽者なんです。赤嶺さんは人狼なんです」

 「マミが人狼ね……」

 ヨースケが吟味するように腕を組む。桑名はすかさず訴えかけるようにして

 「おまえまだそれ迷ってるのか? 首吊りの映像見ただろ? あんな目に合ったのを見てまだ恋人のこと疑うのかよ? おまえそれでもあいつの彼氏なのかよ?」

 その言葉は、あまりにも拙く、論理的でなく愚かで感情論的で、愚かしい主張だった。

 しかしそれがこそ効果的な場合もある。

 「……俺は……あいつのことを信じてやれなかった……。今も……」

 ヨースケは苦悩する。こいつだって恋人のことを信じてやりたいのだ。リョーコを信用しないということは、マミを人狼だと主張するはるかの肩を持つ行為である。ヨースケにはこれがあまりにもハードルが高い。

 「粕壁さんという桑名くんを偽者で主張していた人物が、襲撃されていることを考慮してください。桑名くんは偽者なんです」

 はるかは主張する。当然、桑名はすぐさま言い返すしかない。

 「ナオキが襲撃されたの時と同じ手口だ。マミを処刑させる為に、マミを疑っていたナオキを襲った。今回もオレを疑わせようと粕壁が教われた」

 「逆です。赤嶺さんが『人狼』だから彼女を疑った木島くんが襲撃された。人狼陣営の手口は一貫しています」

 「裏返して屁理屈こねればなんとだっていえるぜ」

 「桑名くんの主張こそそれです。素直に見れば粕壁さんや木島くんは正鵠を得ていたからこそ襲われたと分かるはず。それを捻じ曲げているのは桑名くんの方じゃないですか……」

 「良くもそんな、恥知らずに言いがかりをつけられるな。オレが偽者なんてある訳ないだろ……」

 桑名はそう言って思うさまため息をついて見せた。さも自分こそが有利な、正義を主張している立場にあり、はるかが如何に愚かな悪あがきをしているのだと言わんばかりの態度だ。

 はるかはそのしぐさに口元に手を当て、仰天する。桑名のあまりのふてぶてしさに、うろたえた様子だった。

 「だいたいよ。オレが『狂人』って主張がそもそもおかしいんだよ。初日に襲われた内田がたまたま『霊能者』だった? どんな奇跡的な確率だ、それは」

 奇跡的などというものではない。10パーセントを超えて起こりうること。そして……実際に起こっていることだ。

 「そのとおりね」

 リョーコが言った。

 「そんなものにすがらなければ自分が本物だと言い張れない時点で、あなたはほとんど破綻しているようなものなのよ。おとなしく処刑されなさい」

 「……わたしが処刑されたら、人狼陣営が勝ってしまうもの」

 そう言ってはるかは歯を食いしばる。

 「絶対にそうはさせません……。桑名くんは……西山さんは……偽者です」

 「……そんな訳が、ない」

搾り出すような、心のこもった言葉だった。その発言に、皆の視線が一点に集中する。

 ヨースケだった。考えつくしたように表情を引き締め、敵意に満ちた視線をはるかにぶつけて、そういったのだ。

 「マミの敵だ……。おまえが人狼陣営なんだろ……前園はるかっ!」

 ヨースケは獣のような憤怒をその表情にまとわせ、吼えるように言ったのだ。


 ○


 「なんでっ!」

 はるかは絶叫した。

 「なんで分かってくれないんですか? わたしは本物っ! さっきから述べているとおりですっ! 西山さんも、桑名くんも……本物の役職者としてはおかしな動きをしているんですっ!」

 先ほどからはるかが主張していることだ。特にリョーコの粕壁という占い先には確かな違和感があり、これに対しリョーコは、『何も考えていなかった』という旨の愚にもつかない申し開きを行っている……。

 「ああ……あんたの理屈はさんざん聞いたさ……。だけどな、それでもどうしてもこいつらが敵だって思いたくねぇから……ずっと見てたんだ。あんたらの言葉を、表情を……何か隠してねぇかって……」

 「だったら……」

 「確かにレイジはいつもと違うかもしれない。今日になっていきなり喋りだしたしな。それで。それでもっ!」

 机に拳をたたきつけ、ヨースケは慟哭した。

 「リョーコが偽者にみえねぇんだよっ!」

 その言葉に、浪野はどこか驚いたように口元に手を当て、リョーコは眼を丸くしてヨースケを見やった。

 「どれだけおまえたち三人を観察しても……一人だけどうしても嘘を言っているように見えないのがいる。リョーコ……リョーコだけはいつもどおり……いつも正々堂々としているリョーコの……ままだ」

 「そんな印象だけで決めるんですか……い、命がかかってるんですよ?」

 「印象? 印象だぁ? 俺は中学からこいつを知ってるっ! こいつのことは手に取るように分かる。あー、ただの印象だよ。でもな、俺が唯一確信できるのがそれなんだよっ!」

 ヨースケは息を切らして

 「マミのことは信用してやれずにかばいきれなかった……。だから、今度こそおまえの好きなようにはさせねぇっ! この人殺しがっ! おとなしく、おとなしく処刑されて……」

 「待ってください」

 はるかは立ち上がる。懇願するようにヨースケに向かって手を伸ばし、接近する。

 「待って……わたしは本物で……。聞いてください」

 「うるせぇんだよっ!」

 ヨースケは怒鳴った。はるかの手を振り払い、威圧する。

 「おまえの御託は聞き飽きたんだよっ! 理屈は聞きたくない、マミもリョーコもレイジも、俺の大事な人間なんだ。信じてやるんだ……疑って、殺してしまうなんて……絶対にやるもんか」

 「違いますっ! その三人は敵なんです。わたしたちが殺さなければならないのは……その三人……」

 「黙れっつってんだよぉおっ!」

 そう言って、ヨースケははるかの体を振り払った。

 男のヨースケの腕に振り払われて、はるかは簡単に振り払われた。体を打ち付けるように転がったはるかにう、ヨースケは踏み込んで吐き捨てるように言う。

 「人殺しがっ! 嘘つきがっ! おまえに殺されたんだっ! おまえにマミは殺されたんだっ! おまえの所為で、おまえの所為でおまえの所為で…………っ!」

 「あらあら。止めてください」

 浪野が静かな口調で制止する。

 「彼はずいぶんと興奮しているようです」

 立ち上がったのは……リョーコだった。ヨースケの腕を取って、はるかから引き離す。桑名は何もしなかった。桑名は何もできなかった。リョーコは桑名をいさめるようにして言う。

 「やめて……こんなの……殴ったってどうしたってしょうがないよ」

 ヨースケは興奮して、目の焦点もろくにあわないまま息を切らしている。

 「でもわかってくれたでしょ……? この女が本物じゃないって。ねぇ」

 「ああ……」

 そう言って、ヨースケは息を吐き出しながらその場で座り込んだ。

 「……ごめんな」

 「え?」

 「おまえのこと……マミのこと。これまで信じてやれなくて。どうしてだろうな……どうして……俺は……」

 リョーコは感じ入ったようにヨースケを見つめている。その図式は、いさかいあった末にお互いを理解しあい、信頼関係を構築した仲間同士にしか見えなかった。

 ジュンはそれを、呆然とした様子で見守っている。その純粋な瞳に見えているのは……羨望。信じられるナオキという保護者を失って、宙ぶらりんになっていた心に、信じあう二人の姿は酷く輝いて見えたことだろう。自分が信じる……順ずる物事を……ようやっと見つけたというように。

 「わたしも」

 ジュンは言った。

 「わたしも、西山さんを、信じてみようかな……」

 そういったジュンを、ヨースケとリョーコは暖かく迎え入れる。

 三人は手を取り合い、お互いに微笑みあった。苦難を乗り越えてお互いを信じることができた三人……もう既に切れない信頼と絆で結ばれた三人……。

 桑名はその様子に、ゲロをはきそうな心地になった。

 「友達なんだ。信じるのは当たり前だったんだ」

 ヨースケが言う。奇麗事だ。吐き気がする。

 「ありがとう。ワタシだってみんなのこと信じてたよ」

 リョーコが言う。奇麗事だ。吐き気がする。

 「みんなの絆が偽者に見えないよ。わたしもみんなのこと信じるよ」

 ジュンが言う。奇麗事だ。吐き気がする。

 お互いを励ましあい、絆だの信用だの友情だのささやく三人の傍で……はるかは一人、汚い床に転がってうつろな視線をさ迷わせていた。青暗い潜水艦の中の個室で、もはやこの世に信じるものを見つけられないとばかりに、空虚に桑名の方に視線を向けている。

 はるかが信じたはずの自分。

 はるかに救世主とまで言われた自分。

 かつてはるかを救い出しだ自分。はるかの思い出の中にいる自分。

 それらをすべて裏切った、欺瞞者たる、自分。

 「うわぁああああっ!」

 桑名はその場で額を机にぶつけて叫んだ。皆の視線が集中する。桑名は声を上げ続けた。そうすることでこの醜悪な現実を、歪みきった潜水艦のドス黒く腐ったような甘い空気を振り払えるような気がして。声が枯れるまで、その場で、叫び続けて。

 顔を上げた時には、さっきまでと、まったく、何一つ変らない、景色が、そこにはあった。

 「どうされましたか?」

 浪野が完璧な笑みを浮かべてこちらを見ている。この女は……この女だけは、吐き気がしない。この女だけは常に冷静に、論理的に、客観的に物事を考えている。自分の生き残りのことすらどのくらい考えているのか分からないくらいに、ただ冷静に思考のみをして、生き残るための意見だけを口にし続けている。

 「大丈夫? 桑名くん?」

 リョーコが近づいてくる。

 「大変だったな。疲れたんだろ、おまえも」

 ヨースケが心配げな表情を浮かべる。

 気遣わしげに、リョーコとヨースケとジュンの三人は、桑名を取り囲んで慮るような言葉を投げかけてくる。桑名のことを微塵も疑っていないような様子で、同じ境遇の被害者同士であることを強調するような言葉を投げかけてくる。

 「おまえがいるから勝てた」

 「ずっと信じてた」

 「頼もしかった」

 「仲間だ」

 「もう大丈夫だ」

 桑名は耳を覆う。顔を俯けてただただそれらの言葉を聞き流すようにする。

 死ぬのだ。おまえらは死ぬのだ。オレにだまされたばっかりに、オレが狂人だったばっかりに、死ぬのだ。

 だまされて死ぬのだ。信じた所為で死ぬのだ。奇麗事ばかりを口にして本当のことを見ようとしなかったために死ぬのだ。

 俯けた視線の隅に、擦り切れたような泣き顔でこちらを見つめる少女の姿があった。

 はるかだった。級友同士で固まって、仲間同士の絆と信頼をでっちあげる為に空虚なささやきを続ける自分たちから距離を置き、誰からも見向きもされないままで虐げられて泣いている少女。その姿は、過去に『カエル』と呼ばれてさげすまれた頃と何もかわらない。

 「それでは今日は」

 浪野が宣告する。

 「前園さんを処刑するということで異論はありませんね」

 これで、満場一致、だった。

 「待ってくださいっ!」

 はるかは、ほとんど絶叫するように言った。

 「足掻くなよっ! マミはどれだけ必死で訴えたって処刑されていったんだ。同じ目にあってもらうぞ!」

 ヨースケが怒鳴り返す。

 「それは赤嶺さんが『人狼』だからですよっ! わたしの『クロ』は本物ですっ!」

 「あいつが俺たちを殺してまで金を掴もうとしたっていうのか?」

 「本当にそうなんです……。あの人はお金に目がくらんだんですよっ!」

 その一言に、ヨースケが目を見開く。そして立ち上がり、はるかを見下すように言った。

 「黙れ。死ね偽者が!」

 リョーコが追従する。

 「そうよ。死ねばいいの。よくもマミを殺したわね」

 慈悲の無い言葉に、はるかの顔は真っ青になっていく。桑名は胸が締め付けられるような思いがした。

 恐怖だろう。

 どれだけ正しい主張をしても、言葉を尽くしても、理屈を並べても……。『仲間』『信頼』『絆』そんな空虚なものに拒まれて届かない。ただ、訴えは退けられて、隅に追いやられて虐げられ、あまつさえ死を願われる。

 「待てよ」

 桑名は我慢できずに声を出した。

 「何もそんなに言うことないだろ?」

 「でもこの人偽者なんだよ?」

 ジュンが言う。

 「こいつの所為で俺たちは殺されかけているんだ」

 ヨースケが言う。

 「そうよ。嘘つきは、死ねばいい」

 リョーコだ。勝ち誇ったような視線で、彼女ははるかを見つめている。これからすぐに首吊り縄にかけられる少女を見下ろして、少しだけ余裕そうに表情を捻じ曲げ、自らが本物であると強く立証したことを誇るように立っている。

 「ちがう」

 「何が違うの?」

 覗きこむリョーコの顔。昔は確かに恋人として愛していたこの顔。いとおしく思えたこともなかった訳ではない。愛らしく思えたこともなかった訳ではない。

 しかし、今は、今この瞬間は……どこまでも醜くて、醜くて醜くて醜くて。

 「この子は本物なんだよ」

 吐き気がした。

 「ちょっと……何バカなことを言ってるの? こいつが本物だったら桑名くんは……」

 「ああ……。悪い、この子が本物だったら……オレは……」

 桑名零時は要領の良い遊び人である。といってもそれはまだ、彼のことを好意的に言い表したセンテンスだろう。彼のような振る舞いをする人物を毛嫌いする人間に言わせれば『小ずるいチャラ男』とでもなるだろうか。さらに言葉を選ばずに真実を言い表すならば、『軽薄な卑劣漢』ともいえるだろうか。

 「桑名くん……」

 はるかは乾ききった目で桑名の方を見やる。その目は助けを求めている。自分が真実を言っているのに、誰にも信じてもらえない恐怖に怯え、ただただ本当のことを知らしめてくれる救世主のことを待ち望んでいる。

 そんな彼にも、確かにあるのだ。奇麗事を心から嫌悪する彼にも、わずらわしい良心らしきものが。そして騙しあいの場において、保身の場において、それは彼の身を打ち滅ぼす決定的な猛毒になりうる。

 「この子は本物だ」

 桑名は言った。

 「オレは……狂人なんだよっ!」

 啖呵を切る。

 「霊能者は内田なんだよっ! あいつが本物だっ! オレはずっと偽の結果を言ってきたんだよっ! 早川は村人だよっ!」

 ああ、やってしまったな。桑名はどこか他人事のようにそれを認識していた。止める気にはならなかった。自分のことを途方もなく酷薄なエゴイストだと思い込むことでずっとずっと封印してきた心の柔らかい部分に、気持ちの良い風が吹き込んでくるような気がした。

 「吐き気がするんだよっ! おまえらが録でもない嘘に惑わされてるのを見ると……。なんで分からないんだよ本当のことが。オレは偽者だって……ずっと騙されてるんだってなんで分からないんだよっ!」

 桑名は途方もない恐怖を感じた。これで自分はもう処刑を逃れられないぞ、と。その恐怖を紛らわせるために桑名は話した。そうしていないと心が押しつぶされそうだったから。

 リョーコは信じられないような顔で呆然としている。ヨースケは複雑そうな顔で、どこか悲しげにこちらをにらんでいた。ジュンはただ困惑してあちこちに視線を投げている。

 はるかの方に視線を向ける。

 くしゃくしゃに涙を流したその顔で、赤く腫らした目で。はるかは……救世主を見るように、願いごとがかなった少女のような、心から幸せそうな表情を浮かべていた。

 「あはははははははっ! あーはははははっ!」

 桑名は慟哭するように大声をあげて笑い続けている。

 静然とした議論上で……議論時間の終了を告げるチャイムが鳴り響いた。


 ●


 投票結果


 (4)桑名零時→西山良子

 (0)多門洋介→桑名零時

 (1)西山良子→前園はるか

 (0)神田瀬純→桑名零時

 (1)前園はるか→桑名零時

 (0)浪野なにも→桑名零時


 桑名零時さんは村民会議の結果処刑されました。

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