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分かってねぇな

紅桜です。

この小説は私が書かせていただきました。

お楽しみいただければなによりです。

俺の部屋に響くシャーペンを走らせる音二つ。片方の音が止んだと思い俺も手を止めると魅梨がこっちを見て少し困ったように笑っていた。

「遊弥、ここ教えて。」

「どれ?」

魅梨が指差した場所を覗き込み、記憶を引っ張りだす…といってもつい昨日の記憶だが。

「ああ、これは…。」


「分かった!ありがと、遊弥。」

いつの間にかもともと壁の横にいた魅梨の隣で教えてた俺。よく浮かべる悪戯を仕掛ける時の笑顔と全く別の笑顔を浮かべる魅梨に、いいことを思いついて俺は気づかれないように口角を上げた。

「…え。」

座っている魅梨の顔の横、後ろの壁に両手をついて、顔を近づける。珍しく驚きの声が漏れた魅梨に、俺はにやっと笑った。数秒立つと魅梨は驚きを引っ込めいつもの笑みを浮かべて言った。

「欲求不満なの?」

「かもな。」

「遊弥、モテるんだからどうにでもできるでしょ。」

いつもの笑顔で、いつもの様に言葉を放つ魅梨。だけど実のところ、心拍数あがってるだろ?なんて、言いはしない、が心の中で笑った。


分かってねぇな、

俺が何も知らないとでも思ってるわけ?


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