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両想いなんて

紅桜です。

この小説は私が書かせていただきました。

お楽しみいただければなによりです。

いつものように幼馴染の遊弥と並んでいる学校の帰り道。遊弥は唐突に私に尋ねた。

「魅梨は好きなやつとかいないの?」

「いる。」

「っ!」

「と、思う?」

普段クールな振りして案外顔に出やすい遊弥の反応がおもしろくて、こういう時私はいつも、ついあやふやにしてしまう。

「遊弥が好き。…って言わせたいの?」

またピクリと反応した遊弥はちょっとイラッとでもしたのか笑って言った。

「そうだって言ったら?」

私はちょっとだけ考えると遊弥の頭を引き寄せ、耳元で囁いた。

「好きだよ、遊弥。」

今度は少し顔が赤くなっていて、可愛かった。頭を離し向かい合うと、私は笑って言った。

「遊弥、耳弱いよね。」

「お前な…!」

「なあに?」

悪戯の成功が嬉しくて笑みを浮かべた顔で問いかけると遊弥は諦めたらしくそこで言葉を切った。…いつもいつも、ついあやふやにしちゃうけど、私は本当に遊弥が好き。でも、つい、なんて言っといて実は遊弥で遊ぶのをやめる気はさらさらない。


だって両想いなんて

つまらないじゃない?

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