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第4話 一週間分の食料

 久しぶりの投稿です。2次創作と並行して進めているので、結構時間かかってます。

 今俺と凪沙は朝食を食べているところだ。ちなみに昨日のピザの残り。


「あの、桜井さん」


「桜井さんは他人行儀じゃねぇか?一緒に暮らすんだし秋人でいいって」


「じゃあ、秋人さん。えっと・・・・昨日はありがとうございました」


「ああ、あれね。気にすんなって。その年じゃしゃあないことだ」


「ふふっ、ありがとうございます。でもあまり子ども扱いしないでください」


 凪沙は軽く笑った後、頬を膨らませてそう言ってきた。まぁたしかにまだ小学生でも来年は中学生だし・・・・・でもやっぱ子供だって。うん。・・・・・なんてこと言ったらめんどくなるから心の中にしまっておく。


「はいはい、わかりました。ああ、それと凪沙。今日も出かけるから、準備しとけ」


「今度はどこに行くんですか?」


 凪沙はかわいらしく小首を傾げて聞いてきた。


「食料を買いにスーパーに。今はまだ7時半だけど、10時くらいから朝市がやってるだろ。たぶん。・・・・・・で、頼みたいことがあるんだけど・・・・」


「道案内ですね。というか、秋人さんって料理できるんですか?」


 凪沙に少し呆れた声で言われた。まぁ確かにここら辺の地理はぜんぜんだけど、一度行った場所はちゃんと覚えてるし。それと・・・・


「俺だって料理くらいできるさ。父さんが調理師だったんで、その影響だ」


「へぇ・・・・・こっちに引っ越してきてから一度も料理作ってないから、できないんだと思ってました」


「食料がなかっただけだ。それに昨日行こうとしたんだけど、凪沙が寝ちゃったから」


「す、すいません」


 急に縮こまって謝る凪沙。つっても、俺一人で行けばよかったじゃん、というもっともな正論にはたどり着かなかったようだ。


「というか、なら秋人さん一人で行けばよかったんじゃ・・・・・」


 気づいちゃったよ・・・・・凪沙は頭もいいらしい・・・・のかな?


「いやでも、俺この辺の地理わかんないし、一人で全部運ぶのは無理だし・・・・・な?」


「確かに、その通りですね」


 凪沙は納得すると、再びピザをかじり始めた。まぁ地理はわからなくてもネットで調べればよかったんだけどね。


「まあ、まだ時間はあるからゆっくり準備すればいいよ」


 そう言って、俺は立ち上がり、自分の分の皿を片付けた。そのまま洗面所に向かって歯を磨いていると、遅れて凪沙もやってきた。二人並んで歯を磨いてる光景はやっぱり微笑ましいものだと思う。オレは二人並ぶ姿が映ている鏡を見てそう思った。




 食料は何を買おうかな~なんて考えながら着替えてたら、ピーピーピーという音が聞こえたた。洗濯が完了した音だろう。昨日の朝は洗剤もなかったから、洗濯機を回したのはこっちに来てからは初めてだ。おかげで洗濯物の量はかなりあった気がする。でもこのマンションのベランダは結構広いし、ハンガーとかも買っておいたから、全部干せない、なんてことにはならないだろう。

 

 洗濯機からかごに洗濯物を移し替え、ベランダに持って行って干していると、私服に着替えて、ショートヘアーの髪型もしっかり整えてある凪沙がやってきた。


「手伝います」


 俺としてはそんな気はつかわなくてもいいのだが、俺と凪沙は一緒に暮らしているとはいえまだ一昨日おととい会ったばかりの他人のような感じだ。そんな感じの人に、家事のすべてをやらせるのは気が引けるのだろう。だから俺は凪沙の気遣いを受け取ることにした。


「ちょ、秋人さん!」


 二人で洗濯物を干し続けていると、凪沙が急に驚いたような声を上げて俺が手に持っていたものを奪い去った。

 俺が手に持っていたもの。それは下着だ。俺のではない。凪沙の。

 俺は特に気にしていなかったが、やはり凪沙も年頃の女の子だ。まだまだ家族とも言えない他人に下着を見られるのは相当恥ずかしかったのだろう。というか、俺はなんでそこまで気が回らなかったんだ。ちゃんと考えれば分かることじゃないか。


「あー・・・・悪かった。そこまで気が回らんかった。スマン」


 その後、凪沙は自分の下着をベランダには干さなかったが、どうしたのかとかは聞かなでおいた。デリカシーってもんをちゃんと考えなきゃだよな。



「さてと。凪沙~、そろそろ行くぞ~」


 すると、凪沙がトテトテとこっちに歩いてきた。俺たちは自転車に乗って、凪沙の案内でスーパーに出かけた。



「時に凪沙よ。お前の家は、食料は1週間分買い溜めするタイプだったか?それとも、その日の分だけ買うタイプだったか?」


「1週間買い溜めタイプでした」


「ならそれで行こうかな」


 俺たちが来たスーパーは案の定まだ朝市だった。新玉ねぎ4つで146円とかそういうのが結構ある。その後も野菜とか、肉とか、冷凍食品とかを買い物カゴに入れていった。最初の買い物だから米とか調味料も買ったし、結構な量になってしまった。そしてあらかじめ用意しといたエコバックに入れた食料達は自転車のかごに入ることはなかった。どうやって持ち帰ろう・・・・


「凪沙。次からは食料はその日の分だけ買うようにしよう。学校が始まれば俺が帰りに買えるし」


 凪沙もそれで納得してくれた。

 帰りは籠の中ではなく上にいろいろ積んで、右手で抑えながら自転車をこいだため、バランスが保てずかなり危なかった。凪沙の方は少なめにしたから、ちゃんと籠に入ってる。


 マンションに帰ってきたら、俺たちの部屋まで自力で運ばなければならない。俺は左肩に5キロの米をかつぎ、右手に重いエコバックを持って歩き出した。マンションだから当たり前だけど、エレベーターがあって本当によかったと思う。


「大丈夫ですか?」


 凪沙が心配してくれている。はっきり言って大丈夫ではないが、ここは保護者としての意地を見せねばなるまい。俺は平然とした顔で「大丈夫だ」と返しておいた。


 エレベータを出て俺たちの部屋の前にたどり着いた時、一人の女性に出くわした。見た目では、俺と同じくらいの歳だろうか。髪は少し茶色のかかったロングヘアーで、顔はかわいいと言える分類に入るだろう。


「こんにちは。もしかして、一昨日おとといここに引っ越してきた人ですか?」


「はい。一昨日引っ越してきた桜井です。よろしくお願いします」


「私は隣の部屋に住んでる朝霧あさぎりです。よろしくお願いします」


 と言った具合の軽い挨拶をした。


「凪沙。俺はまた買い物に行ってくるから、それまでに昼何が食べたいか考えといて」


 それを言い残して、俺は再び出かけた。そして買ってきたのがコレ。


「凪沙。これからは、洗濯する時は、お前の下着はこれの中に入れろ。そうすればお前の下着を俺が見ることはない。そんでもって、お前の下着は自分の部屋に干すように」


 そう言って俺が凪沙に渡したのは、洗濯ネットと高さ50cmくらいの簡易的な物干し。俺はちゃんと反省して、なおかつ対策もちゃんと考えていたのだ。


「ありがとうございます。秋人さん。でも昨日からいろいろ買ってますけど、お金は大丈夫なんですか?」


「大丈夫だ。問題ない」


 そう。問題ないのだ。全部伯父さんのお金だけど、通帳には0が7個くらいあった気がする。もしかして、この部屋もローン無しの一括で買ったのか?・・・・・・・何度も言うが、さすが富豪。でも、お金がありすぎると欲がですぎるからな。気をつけないと。


「で、昼飯は何がいい?」


「なんでもいいです」


 そういうのが一番困るんだよな・・・・・なんにしよう・・・・・



 新キャラ登場。


 毎回毎回1日全部を描いてたら、グダグダはまぬがれない(すでにグダグダかもしれない)ので、この日はこれで終了です。次回は、翌日からはじまります。


 というか、今回はほんとに中途半端なところで終わっちゃいました。


 

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