3話 探り
ユナハ?
貴女いつも
”つむの~”で
誰と遊んでるの?
現実世界 自宅
ユナハ「アージュさんって人だよ?
フレになって
楽しくていつも遊んでるんだ」
シャル「どんな人なの?」
ユナハ「う~ん
・・・なんかねぇ
なんでも
受け止めてくれる人かな
ユナハ「それでもって
肝心なところでは
厳しくも言ってくれるの」
シャル「・・・
(ユナハが
ダメ人間から
卒業できたのって
・・・まさか)
シャル「ゲームでは強いの?」
ユナハ「う~ん
強いって言う
イメージはないけど
尊重してくれると言うか
ユナハ「戦闘では
私が欲しい時に
回復やバフをくれて
攻撃してるときは
カバーして欲しいところを
いつの間にかカバーしてくれて
戦闘でも遊びでも
気遣いができる人かな
シャル「・・・
(・・・そんな大人が
・・・なぜ小学生の女の子と
・・・遊んでるの?)
シャル「(・・・あやしい)」
お母さんに
そのアージュさんって人
紹介してくれない?
ユナハ「なんで?」
シャル「強い人とフレンドになれれば
何かと便利だし」
ユナハ「お母さん?
フレンドって
友達って
仲良くなりたいから
なるものじゃないの?
シャル「・・・」
ユナハ「便利だから
フレンドになりたいの?」
シャル「・・・
(・・・純粋な子供って
・・・心に曇りがないからなのか
・・・心を抉ってくるわね)
シャル「お母さんもね
知りたいの
ユナハと遊んでる人を
紡ぐノート(つむの~)
ユナハ「紹介するね
この人 私のお母さんなの」
シャル「初めまして
いつも娘がお世話になっています
シャルと言う者です」
アージュ「アージュです初めまして
ユナハさんとはいつも
楽しく遊んでいただいてます」
シャル「・・・
(”遊んであげてる”ではなく
”遊んでいただいてる”なの?)
シャル「(なにその
まるで対等みたいな
物の言い方は)」
シャル「ユナハ?
ちょっとお母さん
アージュさんとお話があるの
二人きりにしてくれる?」
ユナハが
つむの~の
日課をしにいく
シャル「・・・」
シャルと
アージュ
二人きり
アージュ「ユナハさんに席を外させてまで
お話とは?」
シャル「・・・
・・・何が・・目的ですか?
アージュ「何がとは?」
シャル「なぜ
小学生の女の子と
遊んでるのかと言う事です
それも対等みたいに」
アージュ「・・・
上と下が
あるのでしょうか?
シャル「・・・え?」
アージュ「どちらが上で
どちらが下なのでしょうか?」
シャル「大人目線から見れば
子供の方が下なのでは?」
アージュ「・・・
大人でも子供でも
ひとりの人間ですよ?
シャル「・・・」
アージュ「それに
大人だからと言って
優れてるわけでもないし
子供だからと言って
劣ってるわけでもない
人生経験を糧にできなければ
大人だって子供のような者ですよ?
アージュ「逆に
人生経験を糧にできていれば
子供だって大人より優れています
大人だから上 子供だから下
その論理が私には理解できません」
シャル「(・・・なに・・この人)」
アージュ「私には
小学生だと知った瞬間に
態度を変えて見下す人間の
気持ちが理解できません
シャル「・・・」
アージュ「それに
私はユナハさんの
アタッカーの力に
尊敬してますよ?」
シャル「え?」
アージュ「なんのためらいもなく判断して
ボスに斬り込んでダメージを与える勇気
私には それがありません」
シャル「・・・」
シャル「(・・・それわ
ユナハが
何も考えずに
ボスにつっこんでるだけでは!?)
シャル「じゃあ
アージュさんは
なぜユナハと遊んでるの?」
アージュ「・・・
楽しいからですよ?
シャル「・・・楽しいから?」
アージュ「気が合うというか
落ち着くというか
自然体で居られると言うか
肩肘張らずに
楽なんですよね
シャル「・・・」
アージュ「遊んでいると
いつも楽しそうに
はしゃいでくれて
可愛いですし」
シャル「・・・」
シャル「・・・あの子が
まともな人間になれたのは
アージュさんのおかげですか?」
アージュ「説教してしまったことは
あります
申し訳ありません
私の務めではなかったですね」
シャル「いえ
ありがとうございます
アージュさんに言われたからこそ
ユナハは最近 しっかりしています」
お母さん?
もういいかな~?
シャル「うん
ありがとうねユナハ」
アージュ「シャルさんが良ければ
3人で遊びませんか?
シャル「え?」
アージュ「お時間の都合が良くて
よろしければですが」
ユナハ「私も
アージュさんと
お母さんとで
遊びたーい!」
シャル「・・・そうですね」
ボス戦 シャドーソウル
シャル「(・・・このボスは強い
・・・ヒーラーひとり
・・・私だけでは
・・・それに
・・・魔法もブレス攻撃も強い)」
役割を変えてきてもいいですか?
シャル「え?」
そう言って変えたのだが
シャル「(・・・
魔法とブレス
どっちにも対応できる役割
ヒーラー私だけを考えて
ヒーラーをサポートできるような
それに変えてくれた?)
アージュ「ユナハ?
好きなように
いつものように攻撃して?」
ユナハ「わかったー!」
シャドーソウル戦
シャル「(・・・
・・・アージュさん
ヒーラーの私が崩れた時には
すぐに察知して支えてくれて
ユナハが攻撃し易いように
攻撃できるときには
いつでもバフがかかってるよう
配慮してくれてる)
シャル「(・・・常にユナハを私を
・・・見渡してて
・・・戦場も把握して
欲しいときに
欲しいことをしてくれてる!!)
シャル「(・・・この人
人の立場になって
物を考えられる天才なの!?
自分のやりたいこと
できてるの!?)
シャル「(・・・人を
人を尊重し過ぎてるんじゃないの!?)
シャル「・・・」
難なく
シャドーソウルを倒した
ユナハ「やったー!」
アージュ「やりましたね」
シャル「・・・」
アージュ「どうしましたか?」
シャル「・・・」
シャル「・・・・・
アージュさんなら
うちの娘を任せられます
アージュ「どうしたのですか?」
深々と頭を下げ
シャル「どうか
ユナハと
いつまでも
仲良く遊んであげてください」
アージュ「私こそ
ユナハさんと遊ばせてください」
ログアウトした
ユナハとシャル
シャル「・・・」
ユナハ「良い人でしょ?
アージュさん」
シャル「・・・そうね
・・・うちのダメ亭主と
・・・交換してもらいたい




