1話 気になる人
・・・あ~ぁ
・・・またか
つむの~
MMO 紡ぐノート
略して”つむの~”
母が
このゲームが好きで
「一緒に遊ぼう」と
誘われたので
私も遊ぶようになった
広大に広がる
見た事のない世界
ここを
自由に生きられる
憧れしかなかった
・・・はずなのに
城下町 グレンハム王国
”え?小学生なの?
ガキは あっち行けよ?”
・・・
どこに行っても
誰と遊んでも これ
”小学生だから”
その事実だけで
みんな嫌な顔をする
この小学生を
隠すつもりはない
隠してもバレるだけ
それで
居なくなる人なら
私から願い下げだ
ボス持ち寄りしませんか?
最新ボスの
持ち寄りじゃん
やってみたいなぁ
参加することにしたが
「何の役割を
したいですか?」
え?
選んでもいいの?
「呼びかけに
応じてくれたので
可能な限り合わせますよ」
好意にあまえて
アタッカーをやらせてもらった
(・・・この人)
欲しい時に回復が来て
望んでる時にバフが来る
ゲームが上手だからの
それとは違う感じがする
まるで
私の立場になって
考えてくれてるような
そんな尊重を感じた
(気遣いできる人だなぁ)
なんか
こういう人と
出逢ったことないんだけど
(みんな
やりたい役割を
好きなように
やってる人ばかりだし)
(なんかいいなぁ)
そう思って速攻で
「フレになって?」と
お願いしたら
即答で
おっけーを
もらった
現実世界 自室
・・・
・・・・・なんか
今まで
こんな人が居たっけ?
ベッドに
横たわって
天井を見上げ
今日 出逢った
アージュさんのことを
思い出す
・・・
・・・・・まあ
・・・・・でも
私が
小学生だと知ったら
突き放すんだろうなぁ
翌朝 学校
へぇ~
そんな人が居たんだ
ミア「それで
好きになっちゃった?」
ゲームの中の人だよ?
男か女か わからない
たぶん女だと思うけど
ミア「なんで?」
なんか優しいもん
ミア「フ~ン
クラスの男子と
ちがう感じ?」
あんなに
うるさい
ガキじゃないもん
なんか大人って感じ
でも
私が小学生だと知れば
居なくなると思う
ミア「試してみれば?」
え?
ミア「それで
居なくなるなら
仮面を被ってたってこと
やってみれば?
試してみれば?
それで居なくなるなら
仮面を被ってたってことだって
つむの~
アージュさんと
ストーリーをしていた
「けっこう
ストーリー楽しいな」
・・・
ミア「試してみれば?」
・・・
”え?小学生なの??
ガキはあっち行けよ?”
・・・
・・・・・まあ
傷つくのなら
浅いうちの方がいいか
・・・アージュさん
・・・私ね
・・・小学生なんだ
「へえ~
そうなんだ」
・・・
(・・・どうせ
・・・いつもの
・・・あの言葉が来る
ガキはあっち行けよ?と
・・・・
で?
学校は楽しい??
・・・え?
「学校では
どんなことして
遊んでるの?」
・・・あの?
「得意な教科とか
あるの?」
・・・
・・・あれ?
・・・あの?
「なに?
ユナハ?」
・・・私
・・・小学生なんだけど?
「知ってるよ?」
・・・え?
・・・なんで?
「ユナハの
紹介文に書いてるじゃん?」
・・・あ
(・・・え?
・・・ってことわ
今まで
小学生だと
わかってた上で
遊んでくれてた
ってこと?
・・・嫌じゃないの?
「なにが?」
・・・
う~ん
なんでもない
「そっか
話がおわりなら
ここから
ボス戦らしいけど
準備はいい?」
おっけー
現実世界
・・・
・・・・・
・・・どういうこと?
・・・なんで
嫌がらないの!?
・・・あれ?
こんな反応
初めてなんだけど??
もしかして
明日には
フレ消されてる?
翌日
・・・
普通に居るし
・・・
・・・・・声
・・・かけてみようかな
「お ユナハ
今日インはやいじゃん?」
・・・う、うん
「ストーリーの
続きしようぜ?」
結局
明日も明後日も
その次の日も
一週間後も
何も変わらず
遊んでくれる
現実世界 小学校
ミア「あれ~
化けの皮
剥がれなかったの~?」
・・・楽しんでるでしょ?
ミア「面白がっては
いたけど~?」
・・・性悪
ミア「ごめん ごめん
だって大人って
そういうものだしさ~」
ってか
最初から私が
小学生だと
知った上で
遊んでくれてた
ミア「え?
神じゃーん?」
なんで
小学生の私と
遊んでくれるの?
ミア「う~ん
相手も
小学生とか?
・・・あんな
・・・達観した
・・・小学生は居ないし
ミア「と言う事わ
大人だけど
小学生のユナハと
遊んでくれてるわけ~?」
そういうことに
なるね
ミア「・・・フ~ン
紹介して?
ミアも遊んで
もらいた~~い!!
ぜったいダメ!!
ミア「はやくも
独占欲~?」
・・・そんなんじゃ
・・・ないし
自宅
母「あ!ユナハ!?
勉強は?」
あとでする~~!!
母「・・・もう
・・・最近ゲームばかりね」
自室
・・・はやく
アージュさんと
出逢ってから
私は
ゲームばかりだ
ミスってんじゃねえよ!
ダボがああああああああ!?
つむの~ エンドボス
(・・・ワンミスで
そんなキレるなんて)
”ユナハって女
役割 代われ!?”
「バルアさん?
私とユナハは
仲間を
抜けさせていただきます
”なに!?”
「私たちは人間です
ミスくらいします
機械ではないので」
”・・・”
「機械をお求めなら
機械を仲間にしてください」
”おい!
この高級アイテムの
効果時間
どうしてくれるんだよ!?”
フレチャで
「(ユナハ?
このフロアから出て?)」
”てめえ女!?”
「それでは
失礼します」
クリスフェル村 浜辺
「ユナハ
大丈夫か?」
・・・怖かった
「・・・」
・・・え?
抱きしめられたユナハ
・・・アージュさん?
「落ち着くまで
こうしてようか?」
・・・
・・・うん
しばらくして
もう大丈夫
「よかった」
アージュさん強いね?
あんな
怖い相手でも冷静で
「慣れたよ」
え?
「理不尽と
すぐキレる相手には慣れた」
どういうこと?
「・・・」
「生きてれば
そんな人間ばかりってこと」
・・・私
・・・だったら
・・・生きたくない
「でもね
ほんの少しだけ
温かさを持った
人間も居る
・・・
「だから
そういう人に
悲しみに
寄り添えてもらえたら
生きてて
良かったなと
思えるんだ」
・・・
(それ
さっきの
アージュさんだよ?)
「だから
生きて?」
うん
現実世界 小学校 昼休み
ミア「へぇ~
そんな事があったんだ」
うん
ミア「・・・
紹介しなさい!
ミアも
そのナイト様に
守ってもらいたい!!
たぶん女だよ?
ミア「優しい=女って
なってない?」
そういえば
男子に優しく
してもらったことないや
(・・・でも
・・・かっこ
・・・良かったな
自宅
家に帰る
つむの~に
インする
そして
いつも
そこには
ユナハじゃん
声かけてくれたのか
ありがとうな
・・・
いつも
ここには君が居る
そういえば
アージュさんの
紹介文って
どうして
与えてくれるの?
・・・僕なんかに
過去だけじゃ
今だけでも
これからだって
ぜんぜん
ぜんぜん
足りない
・・・もっと
・・・欲しい
ステキな詩だけど
元ネタどこなの?
「・・・あ~」
どうしたの?
「思いついたの
書いてみた」
・・・え
ええええええええええ!!
ええええええええええええ!!!!
「そんなに
驚いてどうした?」
それ
アージュさんが
創ったの!?
「そうだけど」
すごい!
すごうい!!
すごいんだけどお!!!!
「そうなのか?」
(・・・すごい
強くて
たくましくて
詩も創れるなんて
(・・・どうしよう)
翌日 小学校
・・・
ミア「どうしたユナハ?」
・・・・・
ミア「お~い
ユナハ~?」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
ミア「・・・」
ビタあああああんんん!!
何するのよ!?
ミア「あ
やっと気づいた~
ぼーとしてるんだもん~」
だからって
下敷きで
思いっきり殴る!?
ミア「心ここにあらずだよ?
どうしたの~?」
・・・え?
ミア「もしかして
ナイト様に
ガチ恋しちゃった~?」
・・・
・・・そう
・・・なのかも




