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気配を消せ!


「ヤバかったぁ・・・・」

 ガラケーを助手席に放った。まだ動悸が収まらない。

 勇次はグミを何粒か口に放り、ガシガシと噛んだ。

 そして前方の家を注視した。


 数分後。


 フロントガラスの向こう、上着を羽織ったお父さんが現れた。


 勇次は慌てて、ガラケーを取り出すと鉄男を呼んだ。


「で、出てきました」

 鉄男が電話に出るなり、勇次は言った。


ー父親か?母親か?ー

 変わらず、弱弱しさは拭えないが太い声が言った。


「えと、お父さんです」


ーよし。後を()けろー


()ける?」


ー父親が、サツや誰かと落ち合ったり連絡を取り合う様ならすぐに連絡しろー


「わ、わかりました」


ーいいか?絶対気づかれるなよ。気配を消せ。

対象を凝視して見逃すなー

 鉄男は念を押す様に言った。


「は、はい」


ーもう一度言う。何かあったらすぐ連絡しろ。わかったな?ー


「・・・・わかりました。何かあったら、すぐ」

 通話が切れると、勇次は慌ててハイエースを降りた。


 気配を消す。そう意識しながら。







次ep ”ぎこちない尾行”

11月12日(火)20時(頃)UP予定です。

よろしくお願いいたします。

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