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7 バトル演習


 運動着に着替えて、演習場に集合。ちなみにこの学園の運動着は、女子は(1d6️⃣)です。


1:普通の体操服 

2:魔法使いらしい服装

3:ヒーロースーツ

4:ソシャゲヒロインっぽい格好

5:ブルマ

6:ビキニアーマー


5️⃣【ブルマ】


 悪評はとんでもなく、破廉恥だの何だのと反対運動も起きているが〝女性解放〟を掛け声に〝意識アップデート〟のため採用された、ブルマ。先生もブルマ姿ですね。マニアック。


 本気の実戦や大会の舞台では、袖に隠して印を組んだり足さばきを隠すために、長い魔法使い服を着る人が多い。

 でも今は訓練なので、むしろ上級者の手足の動きを下級者が見て学ぶためにも体の線が出る服を着るんだって。


 だとしても、落ち着かないにも程がある。度し難い。男子たちも居心地悪ように群れている。男子も短パンで、(わたくし)には刺激が強すぎる。妄想力が刺激される。むひひ。



   ★



「では1班と2班から代表者1名、舞台(フィールド)に上がれ!」


 ブルマ姿の脚がまぶしいパウラ先生の勇ましい号令。いや、ホント見ちゃいけないものを見てしまった気持ちになるのよ。


 で、我らが1班からは。どうぞどうぞヴラトニーくん。

 聞き慣れてきた舌打ちをひとつ残して舞台に向かう。さすがに、これを嫌がっちゃ男じゃないよね。


 向こう2班は堂々とジョフィエさんが登場しかけていたけれど、こちらを見ておもむろに引き返し、替わって登場したのはシモンくん。

 いきなり眼福の美男子対決だ! 黄色い歓声が湧き上がる。


 2人が武器に選んだのは、それぞれ演習用の(1d6️⃣)と(1d6️⃣)。


1:長杖(スタッフ) 2:短杖(ワンド) 3:宝珠 

4:素手 5:短刀 6:剣


 ヴラトニーくんは3️⃣【青銅の(タマ)】に地と火の魔力を込める。対するシモンくんは5️⃣【短刀】に火をダブルにした、炎の魔力を込める。

 バランス型と攻撃型だね。どちらもカッコいい。


 シモンくんも大柄だけれど、ヴラトニーくんのほうが年長でさらに大きい。手でやるケンカなら勝負にならなさそうだけど。



バトルは体力・地頭・学力値の合計に(2d6️⃣)を足し、魔力の相性を加味する一発判定。

地→+2pt→火→+2pt→風→+2pt→水→+2pt→地

光・闇は地火風水属性に対して+1pt



今回はヴラトニーの合計値(12)に(2d6️⃣)3️⃣1️⃣を足して、地属性が火に有利なので+2、計【18】対するシモンは合計値(8)に(2d6️⃣)6️⃣2️⃣を足して、有利属性はないので計【16】。


ヴラトニーの勝ち!



 魔力結界に包まれたフィールドを火炎弾が飛び交う。

 宝珠から放たれる火弾が美しい軌道で敵を追う。

 短刀が切り裂く空間の軌跡から炎があふれ出し、火弾を呑み込みさらに敵を包もうと高波のように迫る。

 土の壁がせり上がり、炎の波を受け止める。

 熱と衝撃の一部が結界を超えて観衆にも吹き付け、何人かの女子が悲鳴を上げた。

 私にはもう目が追いつかなくて、何が起こってるのかわからない。でも必死で、仲間の勝負を見なきゃ。


 突如、土の壁が砕かれた。内側から。

 その勢いで飛び出すものがある。ヴラトニーくんのヤクザキック。そのまま、シモンくんの体の正中を捉えて、吹き飛ばす。勝負あった!




「泥臭いな、ヴラトニー。いい加減、他人に見せられる戦いを覚えろ。シモン、お前は本気でやれ。」


「勝ったんだからいいだろう。」


「あーあ、女の子に勝つわけにはいかないからここじゃ勝っときたかったんだけどなァ。」


 先生の総評と、選手2人の感想。シモンくんはヘラヘラしていてチャラい。

 でも女の子の多くは恐怖して半泣きもしくは全泣きで、(すく)み上がっている。私と同じくらい体力がないレンカさんなんか、お尻を向けて部屋の隅でうずくまっちゃってる。

 私?腰が抜けて立てない。変に冷静なのは現実逃避しているからかな? ミルシェさんは私に後ろから抱きついてブルブル震えてる。そろそろ暑い。




「あー、うぅん、人選を間違えたな。だらしないぞ女ども。

…続けて男子にやらせれば怪我人が出るな。ここは……冷静なジョフィエ、

シャールカ殿下。キレイな模範試合を頼むぞ。」


 え?私?何故?

 うしろからミルシェさんが「死なないでェ」と激励してくれる。激励だよね?でも、立てないんですけど。




 向かい側では、ジョフィエさんが勝ち誇った笑顔で座ってる。怖い。12歳にしてすごい悪役顔だ。どうしよう。お、マリアーンくんがエスコートするのかな。さすが、田舎騎士でも騎士。背丈はひとつ年下のご令嬢のほうが30cmも高いけれど、男の価値には関係ないからね。

 …ダメだ、ジョフィアさんも膝がガクガクしてる。無理しちゃって、カワイイなぁ。


「姫サンも他人事みたいな顔してんじゃねぇ。行くぞ。」


 ひぇっ! ヴヴヴヴラトニーくん! 魔王! あぁ、女の子を立たすには手をとってあげるのよ、肘を掴んで引っこ抜くみたいに立たせるのは酷いわ。私も膝がいうこと聞かないから……立ててるわ。

 

 え、私が? 私が、あんなバトルをやらなくちゃいけないの? 無理無理無理無理、ムリ!


「フ、フフッフ、フフ、舞台に上がってこれろなんて殊勝なことね〝留年王女〟。学園のクイーンは私であること、皆ののの前でしょしょ証明してみせるワ!」




 あぁ、不戦敗でいいですか。(1d6️⃣ どれが出てもダメ)

 ダメですか。うぅ、せめて、


「やさしくお願いします。」


 きゃー、と場違いな歓声が上がった。




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