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6 初日の授業


 11人の選ばれしエリートたちが集う教室。雰囲気はちょっとピリついています。

 男が4人、女が7人。学校全体でいえば男が多いけれど、こういうとき優秀な人材の必死さでは、女の方が後の無さで勝っているもので、このクラスは女性が多いみたい。

 私はのんびりイヤイヤでエリート様に混じってゴメンナサイ。


 それにしても、たった11人のうちにキラキラのイケメンが2人、甘いマスクの美少年と渋め年上の美青年。大当たりじゃない? このクラス。


 ちなみに私の恋愛力は、王宮書庫を網羅した結果、詩集から恋文の書簡集、艶本まで読み漁った挙げ句に(弱<1d6️⃣<強)3️⃣【無言の耳年増が完成している】。具体的には、自分を含まないカップリングが気になってしかたない。

 たとえば、小型本だけど赤い豪華な装丁の詩集と、素朴な装丁だけど大型の装丁の書簡集なら、詩集のほうがやんちゃロマンチストの男の子だと思うの。地味で大柄な女の子との文通の中だけでは立派な騎士で、女の子はか弱い小さなお姫様。そうして……


(※ 2️⃣ならホモまでこじらせてました)




「この中で3人組を3つと2人組を1つにグループ分けする!」


 …? …物思いにふけって聞いてなかったけど、グループ分け? ギャー!

 恐れていた最大の敵、学園生活のラスボス、〝恐怖〟の召喚詠唱「2人組を作って」。

 覚悟はしていたんだ。でも覚悟で解決する問題と、しない問題がある。これは…いや、待てよ。今の私には、なんとクラスにお友達がいる! 大きくて怖くてテンションが理解不能だけれど、頼れるラスボススレイヤー!


「まだ君らはお互いを知らないだろうから、くじ引きでグループを決める。2人組の班は先生組としていろいろな補助もお願いさせてもらう。上達の近道だぞ、喜べよ。」


 …なんですって、くじ? …それは良かった。いや、良いのか? すでに相性悪そうな困ったちゃんが数人見え隠れしているぞ。

 ダイス魔法の神様、よろしくおねがいしますよ。



   ★



「1班は、(3d12)11,8,9【シャールカ殿下、ミルシェ、ヴラトニー】。」


 いきなり呼ばれた! 人って、驚きすぎてもおしっこが漏れそうになるらしい。これは新たな知見だ。いや、それはともかく。

 1班は私と、海賊さん家のミルシェさん、年上イケメンのヴラトニーくん。王族と庶民2人でバランスも良い?のだろうか。



「2班は(3d12 被ったら引き直し)10,6,2【ジョフィエ、シモン、マリアーン】。」


 2班は新入生代表ジョフィエちゃんと、甘い美少年シモンくん、やんちゃそうなマリアーンくん。スーパーお嬢様と、イケ坊っちゃんと、田舎少年グループ。マリアーンくん、くじけず頑張れ!(他人事)



「3班は(3d12 被ったら引き直し)4,3,5【アガータ、ハナ、ドラホミール】。」


 3班は可愛くて強いのにテストの点が悪かったアガータちゃん、なんだか不気味なハナさん、青アフロの印象が強すぎて他が記憶に残らない12歳のドラホミールくん。この3人、大丈夫かしら?



「4班は、レンカ、ヤルミラ。以上だ!」


 4班は大きいお友達ヤルミラさん、私と同じくらい非力なレンカさん。ヤルミラさんがレンカさんを勢い余って殺してしまわないよう、時々気にかけてあげなきゃ。私が? いや、無理かな。ヴラトニーくんにお願いしよう。


「では、グループに分かれろ。席を移動! ダラダラしないで。」



   ★



 3人で集まって、班長を決めます。

「それはもちろん、殿下。お願い申し上げます。」

 と、皆が席に着く前から口火を切ったのはミルシェさん。

初期親愛度(1d100)【海賊→姫:43】【姫→海賊:51】


 ヴラトニーくんはそっぽを向いて黙っている。

初期親愛度(1d100)【ヤバ男→姫:23】【姫→ヤバ男:74】


「いや、私は体も弱くて休みがちだし、身分とか気にしませんから、ここはやっぱり年長の男性の(かた)が…」

「マッピラだ。

 アンタが気にしなくても、他の貴族様は気にするだろ。…だったら、海賊だっけか? オマエがやれよ。口が回るし、腕っぷしもあるんだろ?」


「海賊じゃないし勘弁して! ウチだって平民だしマッピラ! だから、お願いしますよ殿下。

 あ、ウチが椅子になりましょうか。そこのヴラトニーが副班長になって睨みを効かせれば権力と暴力のダブルで舐めてくるバカもいなくなるでしょうし、このペアで、ウチが小間使い。メイド服も着ましょうか。それでいいですよね?良いですよねヤッター決定!」




 凄い早口でまくしたてられて、何を言われてるのかもわからないままプニプニに抱きつかれて温かい。


「殿下、体温低いですね。ウチの商品で体が暖まる薬湯とかたくさんありますからお持ちしましょうね。今日のところは無駄に体温が高いウチがお温め申します。おいヴラトニー、殿下にきちんとご挨拶しないか。」


「チッ!」


 言葉の多いミルシェさんに、舌打ちひとつで応答するヴラトニーくん。怖い。

 え、ひょっとして、私が班長で決まっちゃった感じ?いや仕方ないのがわからないわけじゃないけれど、きっと大丈夫じゃ、ない。




1班 シャールカ班長  ミルシェ ヴラトニー

2班 ジョフィエ班長  シモン  マリアーン

3班 ドラホミール班長 アガータ ハナ

4班 レンカ班長    ヤルミラ


 このような班決めで、

「最初の授業は、(1d6️⃣)だ!」


1:魔法の実技 

2:魔法の座学 

3:礼儀作法

4:対人バトル 

5:自習 

6:ダンス


4️⃣【対人バトル演習】



 悲鳴と、歓声が交錯する。私は、(ヤル気1d6️⃣)1️⃣【意識が遠のく】のを感じてミルシェさんのふくよかボディに埋もれていった。




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