表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロストアンガー  作者: さら更紗
5 罰
20/25

5 罰 -1

 仕事を終えた矢島冴子は、軽くため息をつき、駅の方へ足を向けた。

 駅まではそう遠くないが、大通りに出るまでに、薄暗い小路がある。陽が落ちると、街灯もまばらなその道は、少々気持ち悪かった。

 職場まで見つけられてしまったら、次に襲われるのはここかもしれない。

 足早に通り抜けようするが、その一方で、待っている自分もいた。

 自分が罰を与えられるのは当然だ。

 それは仕方がない。それだけのことを、わたしはした。

 罰を受けなくてはいけないのなら、いっそ早くしてほしい。

 キィ、キィ、キィ

 自分の目の前に、その車いすが現れた時、冴子は恐怖と共に、奇妙な安堵を覚えていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ