あの曲がり角のさきに
あの曲がり角の、その向こう
いまは、ちゃんと前を向いて歩いているよ
握る手の強さばかり気にして
そうじゃないといけないと信じて、
つい、足元のキミのやさしさに気づかないでいた
キミにはさみしい思いをさせてしまったね
過去は過去としても
許してくれないこともあると思う
これから、ちゃんと進んでいけばいいよ
他人同士で始まった、
長い道のまだ始まったばかりの頃
僕のあやふやな言葉のあと、
思わず、鼻の頭を指で掻いてたら
キミにすぐバレてしまう
僕がすかざず舌をペロリと出したら
キミは思わず苦笑い
キミと付き合い始めた頃
あの曲がり角の前で約束を交わした
門限はちゃんと守っているけど
キミは家族のことを気にかけてた
仕方のないことだけど
その先の領域に
僕はいつ踏み込めるのだろうと思いながら
そんな日を過ごしてた
いまはちゃんと
僕なりに
歩き始めているから
大丈夫だよと言いたい