第一話 絶望の始まり
鬱展開です。ご了承下さい。
俺はゴブリン。
3ヶ月前に群れと共にこの世界に転移した。
そして、この世界の人々を虐殺した。
途中までは順調だったのだ。途中までは。
ある時、いつものようにコンビニを襲撃していたら
自衛隊やらアメリカ軍やら軍隊が出てきて
仲間が俺以外全員殺された。そして、俺は
現在魔法も使えなくなり国から常に監視されるようになった。
死刑だけは免れたが人間からは
「次、あのような真似をしたら本当に死刑だからな。」
もう俺は目をつけられている。
監視から逃れられる場所等ない。
~釈放当日~
「…」
仲間もなにもかも失って、あるとすればこの紙幣だけだ。
一万円…
これでどうしろと?
家でも買うか?
不動産屋に行ってみた。
しかし、
「いらっしゃ…」
店員が俺に目をつけた瞬間、中にいた人間が全員出ていった。家すら買えないのか?
今度はコンビニに行ってみた。
しかし、
「…」
またもや、店員が俺に目をつけた瞬間、中にいた人間が全員足早に出ていった。
食料ですら買えないのか?
もうこうなったら人間に助けを求めるしかない。
しかし…
「頼む!助け―――」
「話しかけないで!」
「お願いだ!助けてく―――」
「黙れ!お前の声だけで苛々する!」
「頼むから…恵んで――」
「死ね!ゲテモノ野郎!」
俺は街の人々から暴言を浴びせられた。
今度はあの雌の人間に…
「頼むから!一生のお願―――」
「うるさい!あんたのせいで私のお父さんが死んだのよ!二度と私の視界に入らないで頂戴!」
やっぱりか。
第二話へ続く。
同じような人がいたらごめんなさい。