夢の中も現実世界って知らなかった
ガタンゴトンッッガタンゴトンツツ
(今日も疲れた···)
電車のイスに座り上体を反らし今日も仕事から解放された事を感じる…
ふと何時ものように強い眠気に誘われる…
仕事終りの解放感からか電車で寝てしまうのが日課になっていた。
リズミカルな線路を走る電車の車輪の音と適度に揺れる車内それは疲れた体に充分な効果があった。
でも今日は少し違っていたのだ…
深い眠りに墜ちていく…
そんなに時間はたっていないはずなのに、体を必用に揺さぶられるのだ
覚醒前の意識の中(声聴こえる…車掌さんかな?あれ?いつの間にか寝過ごしたか?)ん?でも女の人の声か?眼をこすり起きる。
そこには、猫耳の銀髪ショートの可愛らしい【女の子】がいたのだ。歳は16?17位だろう
何やら忍?と言うのか忍者が着るような服装、色は山吹色に赤のスカーフを巻いていて腰には、鈴が付いている【その子】が必用に起こそうとしていたのだ
俺は驚愕の目で慌てふためく、それと同時に声にならない声で、「ひゃ?あ?あ、、、あの~どちら様ですか?」と何せこんなコスプレの人に知り合いも居ないし、こっちは40過ぎおっさんの派遣、接点などある筈もないのである。
「はぁ?何言ってるの?そんな人を化け物見たいな目で見ないでよ!!(怒)」怒りと呆れた表情をしていた。
それと「そんなんで、忍國の試験受かるの?」とも言われた。
(ふと思う忍國?何だそれ?試験?更にわからん??何だこれ?電車で寝てただけだぞ?夢?)
目まぐるしく頭がフル回転してる割には、彼は気づかない夢の中で夢と思うはずも無いのだから
ガタンゴトンツツガタンゴトンツツ
しばらく揺られて外の景色はを見てみる。眠る前に窓から見えていた。ビル群とは違い森やら草原やら小高い丘等、高い建物など見えない。
ボォーっと外を眺めて、さっき起こしていた【その子】を見ると何やらテキスト?的な本と言うか時代的に書物を読んでいた。
(試験があるから、その関連の書物と思われる。何とか題目を読もうとしたが、経年劣化か読めなかった。ふと思う言葉が通じるのなら、この世界の字も読めるのではないかと⋅⋅⋅)
アナウンス「次は~風の里【瀬櫓】この駅では30分程停車致します。降り口は左側です。」
俺は驚愕する(え?アナウンス流れてるよやけに自分の世界に似かよってる部分あるなまぁ夢だから何でもありか)などと考えていると
通路を一人【女の子】が歩いて来るのが見えた。
(忍服を着てるので、多分同じく試験受けるのだろう)
だんだん近づいてくる。
(結構可愛いケモミミも無いし普通に人だと思われる。何より目を引くのが胸が…デカイ…歩く度にポヨンポヨンって、思わずそこにはスライムでも飼っているのですか?と聞きたくなる)
俺達の座る所まで来ると、前に座る【その子】に「【ひらり】ちゃん」と声をかけかけている。
(おお~前に座る【その子】は【ひらり】と言うのかぁぁぁぁ~思わず名前をGETしたことにガッツポーズする。)
「あ!【ヒタギ】ちゃん(この胸のデカイ可愛い子は、【ヒタギ】と言うのか(ポヨンポヨン)ってこの世界観には、スライム何て存在しないか(汗))」
そこから【ひらり】は、何やら【ヒタギ】と色々ワーワー⋅キャーキャー話している。
(流石に年頃の【女の子】って感じだ。付いて行けそうに無いな…と考えていると)
不意に話を振られる。
「それで【ひらり】ちゃん前に座って鼻の下伸ばしてるのが?(胸を手で被いながら)」
(隠しきれてないよと思いつつ)
凄まじい殺気を感じ【ひらり】を見るとプルプル震えてる。
その瞬間さっきまで、座っていた【ひらり】が目の前に…数秒もかからず腹に怒りの鉄拳をもらう。
「うげぇ…」(【女の子】が、放ったパンチとは思えない。重く腰の入ったパンチ)
「ったくどうせ私は、胸なんて絶壁ですよ。そうですよ。悪かったわね(怒)」
「ゴメンね【ヒタギ】ちゃん。この変態が、朱目一族の【そうし】だよ。私が守護する人」
「そー何だ。でも朱目一族って両目とも朱色だよね?片方 碧 って…【ひらり】もハズレ引いたわね(笑)」
(もしかして俺は、バカにされてる?気がする…)
【ひらり】を見ると満面の笑みで「そんなこと無いよ」と言っている。