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1.目覚め

んっ、、ぅんん〜…

あつい…暑い…


身体中から汗が流れている感覚がしている。

兎に角あつい‼︎暑すぎるのだ。

噴射するような汗と暑さにうなされながら…


『○△⭐︎ッ?』『○△⭐︎ッ?』

『○☆、○△◇?』


まだ、ハッキリとしない頭のなか…

よく分からないが声が聞こえる。

私に声をかけているのだろうか?


『舞人ぉ?』


分からないが、寝ている私に声を掛けてくる人物など彼氏の舞人しかいようがない。


『×△○☆○△?』


あれ⁉︎…舞人の声じゃない⁉︎

慌てて私は起き上がり、驚きと危機感で急に冴えた頭のまま周りを見渡そうとしたっ。


ゴツンッ


慌てて上体を持ち上げた為、私を覗き込むようにして声を掛けていた人とおでこをぶつけてしまった。


『痛ぃぃ…』

『××△○〜』

『ご、ごめんなさい。ごめんなさ…』


私は硬直した。何を見ているのだろうか?

目の前で私に声を掛けていた人物は顔が美しいグレーの毛に覆われて、鼻先は高く、頭頂に三角の耳が2つ付いている…ヒトではない…?


全身の汗が急激に冷えたのを感じた。

冷たい汗が更に私の体中から噴射している。

目の前の生物は一体なんなのだ?


『×◇△⭐︎…』


分からない言語ではなしかけられた。

夢をみているのであろうか?


私は目の前の事が分からなかった。

また、目の前の生物以外の視界もおかしいのだ…


雪がない…凍った大地ではない…

深々と緑が生茂り、木々の合間からは木漏れ日が差込んでいる。


はて、私はいったいどこにいるのだと言うのであろうか?今、見えている景色はあり得ない。決してあり得るわけがないのだ…


余りの驚きと、脱水症状からであろうか…私の体からは力が抜け、再び意識が離れていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕の名前は『ノルン』村の皆からは『ノン』と呼ばれている。年は15才‼︎うちの村では12才になると1人立ちして狩りに行く事が許されるんだ‼︎若手の中では僕が1番獲物を飼って来てるっ!たくさん狩ってくる男は凄くモテるんだよ♪

すごいでしょーー笑


今日は、村のお祭りの準備で森に狩へと出かけていた。

この2時間でもう兎を3羽も捕まえたんだよ♪

お昼休憩にいつもの日向ぼっこ出来るところでご飯食べてお昼寝しようと思ったんだ…


そしたらなんと…よく日差しの当たる僕の特等席に見たこともない、モコモコの物体が横たわってるだよ‼︎


恐る恐る近づいたんだけど…動きはない…呼吸はしているみたい。

もっと近づいてみたら、モコモコはどうも服みたいなんだけど…なんでこんな季節にこんなにも着込んでいるんだろう?

冬でもこんなに着ないよ笑

しかも、全く見たことのない服だ…なんにで作ってるんだろう?

あと、この子の匂いは知らないなぁ…でも、凄くいい匂いがする♪女の子かな?

この匂いはうちの村で嗅いだことないし近くの村の人でも迷い混んで来たのかなぁ、なんて思いながらもっと近づいてみたんだ。


顔を覗き込んでみたらびっくり‼︎

顔に毛が生えてないし、平たいんだよ‼︎

なんなんだろうこの生物は⁇

昔、村長が言ってた森の外の生き物かな⁉︎

初めて見たよ。

毛がないなんてウケる笑

でも、不思議と懐かしい気持ちになったような気がする…なんでだろ…


なんて思いながら、苦しそうな顔をしてるし声をかけてみた。


『大丈夫っ?』『大丈夫っ?』

『ねぇ、大丈夫?』


『まいとぉ?』


なんか反応したけど…なんて?まいと????ん?

何言ってるんだろ?でもちゃんと生きてるみたい。よかった。


『君はなんなの?』


声を掛けて一拍置いてから急に起き上がって頭突きしやがった。


『¥$ぃぃ…』

『なんなの〜』

『$、¥€$$¥€。¥€$$¥…』


真っ直ぐに見つめてくるその瞳は緋色でとても美しく、フードの隙間から覗かせる髪は瞳の色と同じで…差し込む木漏れ日を受けて更に美しく輝いて見える…


『きれいだ…』


思わず口から漏れてしまった…

恥ずかしい////

身体中の血液が高揚し、顔が赤くなってきたのを感じる


恥ずかしくて少しもじもじとしてたらまた目の前でパタリと倒れてしまった…


僕は休憩を諦めて、目の前の子を担いで村まで帰る事にした。

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