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詩*日常から*

林檎

作者: a i o

林檎の皮を剥けば

どこか新しい気持ちに

なれる気がしていた


過ぎたことに

囚われてばかりだから

赤い皮を細く連ねて

ゆるゆると

暴いていく

瑞々しい白い肌

つめたく甘い

歯触りを重ね


しゃくしゃくと

断ち切るように噛みしめて

満ちてゆく香りに

窓から射す

薄い朝陽に

速やかに

生まれ変わりたくて

わたしはそれを

口に運ぶのに


まな板の上の

あどけないはずの林檎は

歪さをものともせず

きっばりとした白さで

立ち向かうから


ほんの少しの酸っぱさを

そんな所で

感じてしまって

立ち込める芳香のなか

果物ナイフに映る

置いてきぼりのわたしと

そっと目を逸らす







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