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恐怖の深夜ドライブ

作者: 神名代洸
掲載日:2016/10/24

僕は霊という存在を否定してはいない。でも、見るのはどうかと聞かれたらこういうだろうな……怖いから嫌だ。と。そんな僕が何が悪かったのか霊を見るようになってしまった。しかも夜に。

用事がある日が多く、どうしても車に乗らなくてはならないが、ハンドルを見る気にはならない。

何故って?

そのハンドルに霊の顔が重なって見えるから。

普通おかしいですよね。

お経も唱えて見ても変わらない。

ただただ顔が張り付いているだけ…。でも時に表情を変える。

僕は怖くて仕方がなかった。

歌を歌ってごまかして見てもどう頑張ってもこちらをじっと見つめている。


運転したくない。


家族にそう言えれば良かったのだが、そうなると夜遅くに帰ってくる子供が危険で困る。そんなだったら自分1人が我慢すればいい事。そう甘く考えていた。


それから数日、我慢し続けていたが、変わらないその顔が目に焼き付いて昼間でも見る様になってしまった。友達に相談すると、「お祓いかお守りを買って見たら?。」と言うので早速お守りを買いに行った。


そうしたら数日もせずに見ることはなくなり、安心して昼間も運転できるようになった。それなのに今度はミラー越しに後部座席に霊が座るようになった。

そんなこと誰にも言えるわけもなく、ただただ我慢する日々だった。子供が乗っている時にも霊が出るようになり、かと言って話せるはずもなく日々過ごしてきた。

夜は特に怖い。

子供がなるまでの間、霊と一緒なのだ。

霊は子供が乗ると消えてしまう。

きっと守護霊が強いのだろうと羨ましくもある。

そんなある日、いつものように夜車に乗り子供を迎えに行く時霊がまた乗っていた。しかも助手席にだ。

怖いどころではない。

謝ってハンドル操作してしまい、危うく事故になるところだった。

霊はニヤリと笑いスーッと消えて行ったが、震えは止まらなかった。

そのことがあってから僕は迎えに行くことができなくなり、家族に頼んでいる。

助手席には人が座った跡が残っていた。

僕は当分車には乗りたくないと思った。



家族は知らない。。。僕だけの秘密だ。

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