終わり良ければ全て良し?
わかっていた。
人間を滅ぼすことは正しい事ではないということ。
エレヴァルトの理想が間違っていたことを。
けれど、奴等を許すことができなかった。
自分達のためだけに他の生物を蹂躙し、利用し、時には見世物にし……
命を冒涜し続けた、人間が。
許せなかった。許したくなかった。私がそいつらと同類と思われたくなかった。
だから吸血鬼の力に手を出した。だから禁じ手に手を出した。
両親への感謝はあった。だからこそエレヴァルトの理想を叶えようとしたのだから。
そう、人間を滅ぼすだけでは足りない。この世界そのものを我が物にし、かつてない理想の世界へと作り変える。
そうすれば、もう二度と自然が無闇に傷付けられる事はない。大地への感謝を忘れられる事はない。
私はこの理想をずっとずっと、胸の内に秘めていた。いつか必ず、達成させると。この世界は変えなければならないと。
…あの方との出会いが、全てを変えたのだ。
理想そのものは変わらない。けれど、あの方との出会った事で、この世界の可能性を感じた。
フラン様……フランドール・スカーレット。
我が敬愛すべき主人。あの方との出会いが、私の全てを変えたのだ。
「イザベル、今日はお前に、私の娘達を紹介しようと思う」
「…娘、ですか?いらしたのですね」
「いるとも。今まで言っていなかったか?」
「はい、一度も仰ってはおりませんでした」
「そうか、まあ百聞は一見にしかずだ。来い」
「はぁ…」
そう言って案内されたのは、私が今まで行ったことのない四階だった。
長い廊下を少し進み、一つのドアの前まで連れて来られる。
レオールがドアをノックする。
「はーい!」
とても可愛らしい声と同時にドアが開けられた。
「何でしょうかお父様!」
そう言って顔を出したのは、人間の五歳児程の姿の薄い水色の髪をした女の子。
背中には小さな羽が生えている。
「やあ、レミィ。今日は私のメイドを紹介しようと思ってね。フランはいるかい?」
「メイドさん?そこにいる人?フランならそこにいるわよ!」
「やっほーお父さま!」
続いて顔を出したのは黄金色の髪をした女の子。
背中には、少し特殊な羽が生えている。
「…!」(あの子…綺麗だな)
この時私は、フラン様の姿を見てとても感動した。
かつてこれほどまでに美しいと感じた事はなかった。
まだ子供だというのに、なんて美しいのだろう。
私はこの日からあの方の虜になっていた。
「ああ、そうだ。やっほーフラン!今日も変わらず元気がいいな!さて、イザベル。紹介しよう。
この二人が私の娘の、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレット。
薄い水色の髪の方がレミリア、金髪の方がフランドールだ」
「「よろしくお願いします!」」
礼儀正しく頭を下げてくる。
何とも可愛らしいものだ。
「それともう一人。養子として引き取った人間と吸血鬼の子がいるんだが…フラン、伸介はどこだ?」
「伸介なら今食堂に飴取りに行ったよ」
「あいつ、またつまみ食いか?全く、便利な能力を持ったものだなぁ…」
「私が連れてくるよお父様!」
そう言って、レミリアが駆けていった。
「ああ、助かるよって、もう行っちゃったか。レミィは行動力があるな」
シンスケという名は、少し違和感を覚えた。
妙なネーミングだな、と思ったのは、当然だった。
何故なら、東洋人と吸血鬼の間に生まれた子だと言う。
「…そのシンスケ、という者は何者なのです?」
「ん?ああ、あいつはフラン達より少し生まれが早くてな。今はレミィが七歳でフランは二歳なんだが…伸介は十二歳。フラン達より五つ上だな。だからなのか、もう既に特殊な能力に目覚めていてなぁ……少し手のつけられない状態になっている」
まあ、基本的には大人しい良い子なのだが、と付け加えた。
「…そうなのですね」
正直あまり興味なかった。私はフラン様に釘付けだったから。
…しかし、ここに長居するつもりはない。あの方に愛着を持ってしまってはいけないのだ。
この時の私は、レオールの体を乗っ取るつもりだった。ガーネフとの密会もそろそろ面倒になってきており、早く体を乗っ取ってガーネフの奴を殺してやろうと考えていたからだ。
……しかし、可愛い。ここまで可愛いと感じたのは初めてだ。
この方とはできれば、長い間共にいたいものだ。
フラン様はそんな私の視線に気付き、走って寄ってきた。
「こんにちは!…こんばんは?かな?フランドールって言います!みんなからはフランって呼ばれてるよ」
とても可愛らしい声でそう言ってきた。
「あ、ああ、どうも。私はイザベル。レオール様のメイドとして働いております」
「お父さまのメイドさんなのね!ねえねえ、お父さまって普段何してるー?やっぱりお勉強?」
「そうですね…レオール様はお菓子をたくさんお食べになられます。そしてその後散歩に出かけたりで、お勉強なんてあまりしませんよ」
「えー!そうなんだ!意外」
「おいこらイザベル!余計な事を言うんじゃない!」
「ふふふっ」
フラン様は私が笑うと嬉しそうに微笑んだ。
「やっと笑った!」
「え?」
「イザベルさっきまで難しい顔してたもん。やっぱり笑ってる方がかわいいよ」
「…そう、ですか?」
「うん!」
「…ありがとうございます」
この時から私は、変わっていったのかもしれない。
以前の私には無かったものが、芽生えてしまっていたのかもしれない。
「ね、イザベル!今日はダメかもしれないけどいつか遊んでよ!」
「遊ぶ?フラン様とですか?」
「うん!よかったらだけど」
「全然構いませんよ。何なら、明日からでも」
「ほんと!?うれしい!ありがとうイザベル!」
「お安い御用です、フラン様。ところで、遊ぶというのは具体的には…」
「んーとね、おにごっことかかくれんぼとか…色々!」
「なるほど、いっぱい遊ぶんですね。任せてください、体力には自信がありますよ!」
「わーい、たのしみ!
ありがとうね、イザベル!」
この笑顔を守りたいと思った。
たとえ、自分の命に代えても。
──あの頃は、幸せな気分だったなぁ。
いつからだろう。フラン様をまるで兵器を見るような目で見始めたのは。
……今思えば、どうして私はあそこまでエレヴァルトの理想に囚われていたんだろう。
両親は私の自由を望んでくれたというのに。
やはり、私は愚かだなぁ。
漸く、守りたいと思える人を見つけたのに。
漸く、一族の柵から解放されたというのに。
漸く、幸せへの一歩を踏み出していたのに。
どうして、自分で壊してしまったんだろうなぁ……。
「起きて!起きてよ〜イザベル!」
──フラン様。私、寝ていましたか?
「やっと起きた!遊び疲れちゃったのかな?イザベル、わたしが目をちょっと離した隙にベッドに横になって寝ちゃってたよ?」
──それは申し訳ない!すぐに……。
「いーよいーよ!疲れちゃったんだよね?一緒に寝ようよ!」
──え?一緒に、ですか?
「うん!…ダメ、かな?ダメなら、いいよ?」
──そんなはずありませんよ。むしろ嬉しいです。フラン様と一緒に寝られるなんて。
「そっか!わたしもうれしい!それじゃあ、寝よっか!」
──はい、どうぞ、私の隣に。
「うん!お邪魔します!…あったかいね〜」
──ふふ、そうですね。…なんだか、すぐに眠ってしまいそう。
「ほんと!…ありがとね、イザベル。わたしなんかにここまで尽くしてくれて…」
──当然ですよ。私はフラン様達のメイドなのですから。
「ふふっ、そっか!…それじゃあ、おやすみ、イザベル。起きたらまた、遊ぼうね」
──はい。また。おやすみなさい、フラン様。
「…寝ちゃったかな?イザベル。
…私を好いてくれて、本当にありがとう。大好きよ」
──て──。
声が聞こえる。あの人の声が。あの時と同じように。
──きて──。
それはより鮮明に。より明確に。
私の耳にまで届いてくる。
あの人の……とても落ち着く、優しい声が──。
「──起きて、イザベル」
目を開けると、あの人の顔が見えた。
口から少し、血が垂れている。
しかし、表情はとても穏やかだった。
「……フラン様……私、寝ていましたか……?」
今私は、フラン様の膝の上かな?
…とても、心地良い。
「…やっと起きた。疲れちゃったのかな?私が目を離した隙に寝ちゃってたよ」
フラン様は優しい声でそう言う。
「…それは、申し訳ない……すぐに……」
「いいよ……疲れちゃったんだよね?…一緒に、寝ようよ」
「…一緒に、ですか?」
……これは。
フラン様も、わざとやってるな。意地の悪い人だ。
……ああ、でも、そんな事より……
覚えていて、くれたのか。
「うん。…ダメかな?ダメだったら、いいけど」
「…そんなはずありませんよ……
と、言いたいところ、なんですが……」
「!」
「…眠るのは私一人で充分ですよ……フラン様はレミリア様や伸介様と、遊んできてください」
そう、貴女まで眠る必要はないんだ。
貴女はまだ、起きていなければいけない。
だって、それを望む人がたくさんいるのだから。
私が、そうあって欲しいと望んでいるのだから。
「…そっか。イザベルは、一人で寝たいんだね」
フラン様は優しくそう言うと、私の額に手を当てる。
「…フラン様?」
「ダーメ。まだまだ寝かせないわよ」
「…え?」
「貴女は私を怒らせちゃったんだから……私のワガママに逆らえないよ」
体の傷が癒されていくのがわかる。
「……良いのですか?あんなに好き放題荒らし回った奴ですよ?」
「私がそうしたいと思ったんだから、責任は私が持つさ」
「……そうですか…」
何だ、この感情は。
何なんだ、この人は。
どうして、こんなに目が熱い。
「……やっと、見せてくれたね。泣き顔」
「…泣いてる?私が?……ははっ…」
どうして涙が出る。
こんなに嬉しいのに。
「それはね、嬉し泣きっていうんだよ」
「嬉し、泣き…?なんなんですか、それはっ…」
「嬉しくて、嬉しくてたまらない時に、涙が出ちゃうんだ。それぐらい嬉しいって事だよ。…その嬉しそうな顔をずっと見たかった。狂気に染まっていない、その笑顔を」
「…そうか…そんなものも、あるんですね……」
「…貴女がした事は許される事ではない。でも、だからといって死ぬ事はないよ。むしろ、その罪を償わなきゃ。
そう簡単に死ねると思わないでよ。…死んで欲しくないと思ってる人だっているんだから」
私が死んで欲しくないと思う人、だって?
そんなものいるわけがない。
「…誰かわからない?…まあでも確かに、もう生きてないし、貴女にはわからないかも。
貴女の両親だよ、イザベル。誰でも自分の子供は死んで欲しくないさ。私達のお父様がそうだったように」
「…両親、か……」
確かにそうなのかもしれない。私の両親はきっと、そう思っているんだろうな。
「それと、もう一人」
「…?」
もう一人?
「貴女を今膝枕してる奴も、死んで欲しくないと思ってるよ」
──。
「…ふっ…ふふふっ」
「何がおかしいのよ」
「いやぁ…珍しく昔みたいに素直だな、と」
「う、うるさいな。何で貴女が今の私のこと知ってんの」
「極鎖にいましたからね、私は」
「あ、そうか。…ねえ、ところで乗っ取る時の私ってどんな感じだった?」
「それはもう、焦りに焦りまくって…貴女らしからぬ一面を見られて大変ごちそうさまでした」
「今からでも眠らせてあげようか?」
「勘弁してください、せっかく貴女とまた過ごせると喜んだのに」
「…全くもう……貴女は本当に、変わらないわね」
「ええ…貴女こそ、今も昔も、変わらないです」
昔と同じで……とても、とても暖かいお方です。
時は流れ、数日後。
「で、
イザベルを生かしたわけだけど」
「はい」
イザベルが椅子に姿勢良く座らされている。
正面にはフラン、そして斜め後ろにレミリアが立っている。
「何で帰って早々やらかすわけ?」
「大変申し訳ございませんでしたでそうろう」
「真面目にやれ」
「すいません」
「あんたは今私と同じ体、声なわけよ。それで紅魔館の妖精メイドに『壊しちゃうぞ』なんてマジトーンで言えばそりゃあ震え上がるに決まってるでしょ??」
「いやーつい」
「『つい』じゃねえよぉ!しかも思ったより被害者多いしさぁ!」
「はははっ」
「何呑気に笑ってんのさ!!」
「ま、まあまあフラン。私も気持ちはわかる。正直フランの体に入れたら私絶対イザベルと同じ事する」
「ちょっとお姉様ァ!?」
「さすがレミリア様、わかってらっしゃる」
「こういう時だけ敬語になる辺り、あんた本当何にも変わってないわね」
「でしょ?」
「お姉様が奇跡の回復をしてくれて良かったけどさ、イザベルはもうちょい罪意識持たない?」
「持っていますよ。だからこそこの右腕を治してもらおうとしないのですから」
「…まあ、それはそうだけど」
「別に右腕くらいいいんじゃないの?それにあんたそっちが利き腕でしょうに」
「…これは私の犯した罪の象徴。治さないのは貴女方へのせめてもの償いと思って欲しい。どうやっても償いきれない程の大罪を犯した愚か者への罰だ」
「……」
「…まあ、あんたがそういうなら」
遠慮がちな微笑みを見せ、イザベル。言葉を続ける。
「メイド稼業をまたやらせていただき、本当にありがとうございます。これだけでは償いきれないでしょうが…精一杯やらせていただきますね」
「……フランが敬語って似合わないわねぇ〜…!」
「うん、私も凄い思った」
「…しかし敬語を使わないわけにも……」
「あんた普段私に敬語使ってないわよね??」
「あれ、そうでしたっけぇ」
「こいつほんっとに何も変わってない」
レミリアがイザベルを指差しながらフランの方を見つめる。
「う、うん、そうだね」
「まあ何にせよ、貴女方に忠誠を誓ったのは事実。これは私の本心だ。信じてくれて構わないよ」
「…まあ、何にせよ、この感じならすぐに馴染めそうだね。よかったよ」
「…ですが、やはり伸介と咲夜は私を良くは思っていないようです。フラン様もそれは薄々感じているとは思いますが」
「…うん。やっぱりまだ抵抗があるみたい。特に咲夜は本当に毛嫌いしてる」
「伸介の方は『お前らがそう言うなら』って割と割り切ってくれてるんだけどね。素っ気ないのは事実だけど」
「むしろレミリア、何故貴女は私にそこまで気を許せる?一度は殺されかけたというのに」
「そりゃああれは根に持ってるわよ。いつか何かしらの形で仕返すつもりだからね」
「えっ」
「あっ、イザベル珍しくびびったね」
「ま、まさか」
「…けどまあ、あんたの話もそれなりに共感できたところがあったからさ。事情を聞いた途端、何となく思ったのよ。
あんたは完全な悪人ではない。少し道を間違えただけだってさ」
「……」
「ま、そういうわけよ。それにあんた強いじゃない?紅魔館の戦力増強に良いと思ったのもあるわ」
「「そっちが本心だな」」
「おぉう?ハモったね?」
「…あとさ、これは私が個人的に気になってる事なんだけど」
「はい?」
「イザベルは部屋はいらないの?」
そう言われて、そういえば、とレミリアが呟いた。
「あんた部屋ないわよね。いつもどこで寝てんの?」
「私の部屋」
フランがそう言うと、イザベルは頭を下げて
「お邪魔しております」
レミリアはそれを聞いて
「はぁああ!!?」
叫んだ。
「ちょっ…おまっ…えぇ!?フランと一緒に寝てんの!?羨まっ…危険じゃない!!」
「本心ダダ漏れだな」
「別に大丈夫だよ、イザベルは私に手を出したりなんかしないし」
「当然です。むしろ、誰よりもお側で守ることができて嬉しいです」
「ふふっ、イザベル強いしね。頼りにしてるよ」
「お任せを、虫一匹たりとも貴女には近付かせません」
「そ、そこまでしなくてもいいよ」
「…今更だけどあんたらほんっと仲良いわねぇ〜…」
「だってイザベルだもの。ずっとお世話になってたからね。色んな意味で」
「あ、あの…あんまりその話はなさらないでいただきたく……」
「ほら見てお姉様、あのイザベルでも申し訳ないって感情はあるんだよ」
「それは一体どういうことでしょうかフラン様ぁ?」
二人がじゃれ合っている様子を見て、レミリアは多少心配していた自分がアホらしくなってしまった。
「…ま、心強い護衛が付いたということで我慢しましょう。あとよかったらイザベル私の部屋にも来ない?」
「…良いのですか?私は元々敵ですよ」
「もう…また自虐的なこと言っちゃって」
「フランの言う通り、ちょっと気にしすぎかもよ?それに私達、元々は『家族』でしょう」
その言葉を聞いたイザベルは、とても驚いたような表情になった。
「なーにびっくりしてんのよ。事実でしょう?」
「…そういえば、これを言ってなかったね、お姉様」
「あー、そういえばそうね。全く、随分長旅だったけどね」
「……」
−私は、本当に幸せ者だな。
『おかえり、イザベル』
「──はい。
ただいま戻りました。お嬢様」
ガタァンッ!!
「うわっ」
「イザベル!!あんた私の下着パクったでしょ!!」
咲夜が鬼の形相で走ってきた。
「げっ」
イザベルは焦りの表情。
「…あんたねぇ〜…!」
「で、ではお二人共!また!Have a nice day!」
イザベルは窓から飛び降りた。
今は日は沈んでいる時間帯なので大丈夫。
「まぁてぇ!!…騒々しくてすみません…!」
「うははははははっ!流石はイザベル!ははははっ!」
「い、妹様、爆笑されてる姿も大変可愛らしっ…じゃなくて笑い事じゃないんですよぉ〜!」
「はははっ!ごめんごめん、捕まえるの頑張ってね」
「は、はい!では!」
咲夜が能力を使わずに窓から飛び降りていった。
「…能力使わない辺り、あの子も楽しんでるわね」
「うん、だから言わなかった。能力使えばいいって」
「なんだかんだ、馴染めてるようね。よかったわ」
「…なーんだ、お姉様もイザベルの心配してたんじゃん」
「誰もしてないなんて言ってないからねぇ」
「ははっ、それは確かに。…ねえ、ところでパーティーの話、覚えてる?」
「…もちろんよ。早く準備しなきゃねえ」
「イザベルは料理の上手だから、咲夜は人手が増えて嬉しいかもね」
「そうね。…それじゃあ、私達は招待状の準備といきますか!ついてらっしゃい!」
「イエス、マイロード!」
かくして、未来での戦いは幕を閉じる。
再び、フラン様達の平和な学園生活が始まるのだ。
私がいつのまにか東方学園の清掃員になっていたのはまた、別の話。
フラン様と同じ姿なので色々と騒がれたのもまた、別の話。
これは、私が再び歩き始めた話。
私を救ってくれた方々の、美しい成長の物語だ。
ここまで長編にするつもりはなかったのに、書き始めたら止まらないなぁ…笑
まあ所詮自己満足だしね!
まだまだ続くよっ
 




