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東方学園の怪談話  作者: アブナ
日常
28/82

モテる女の子の恋愛事情 後篇

今回は少し短めです

ここ最近忙しくて更新遅れちゃって申し訳ない




「おはよー」


「おはよっす!」


「よーっす!」


こいしが教室のドアを開けると、いつも通りの教室。

クラスメイトの皆が挨拶を返してくれる。


「珍しく早く来たなーこいし」


「でしょー?今日は早起きしたんだ!」


「うっそ、あのこいしが!?」


「あの、とは何だよルーミア!」


他愛のない会話をしながら、自分の席に背負ってきたカバンを置く。

そして、いつも通り、自分の親友に話しかける。


「おっはよーフラン!」


「おはよ、こいし」


フランはいつも通り、明るく返事を返してくれた。


「今日私早いでしょ!早起きに挑戦してみたんだ〜」


「うん、いつもより20分も早い」


「凄くない!?20分だよ!」


「うん、凄く早くなってるよ。ただこいし、目の下にクマが出来てる。もしかして眠れなかったの?」


「え?そんな事ないけどなぁ」


「んー、じゃあどうしてクマなんて」


「ま、いいじゃん!あ、そうだ。宿題見せてよ」


「えぇ〜…全く、自分でやってきなよ」


「だって面倒くさいし…」


「何のための宿題だと思ってるのよ」


笑いながらフランは言う。


「……」


浅田直哉は、その様子を見つめている。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…あのね…直哉くん」


「…!」


「自慢じゃないんだけど、私ね、今までいろーんな人から告白されてきたの」


「…お、おう。知ってる」


「じゃあ、私がこれまでの告白を全部断ってきたって事も…知ってるよね」


「…お、おう」


フランは、少し顔をうつむかせる。


「でも、直哉くんは少し特別なんだ」


「え?」


「同じクラスで告白したきたのは、貴方が初めてなの」


「…!」


「……うん。私もね、貴方の事は好きだよ」


「えっ、じゃ、じゃあ!」


「でもね。


それは、友達として、なの」


「……!」


「だから、ごめんね。……それに


私には、好きな人がいるんだ」


その言葉を聞いた瞬間、直哉の頭にはある人物が頭をよぎった。


「…そっか…そう、だよなぁ〜」


「うん。だから、ごめんね」


「…まあ、いいよ。何となくわかってた。…気不味くなっちゃったけど、これからも友達って線で、よろしく」


「うん。私もそれがいいな!」


「…その、何か恋愛相談とかあったらさ。俺を頼ってくれていいからな」


「……」


フランが驚きの表情を見せる。


「いや別にまだ諦めてないわけじゃないぞ!?ちゃんとけじめはつけて、フランの助けになりたいな、って思って…」


直哉は恥ずかしそうにそういった。


「…ふふっ、ありがと。それじゃあ、何かあったら頼ろっかな」


「!おう、任せとけ!」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…はぁ〜…」


「直哉お前妙にテンション低いな。…フラれたの?」


話しかけたのは、クラスメイトで直哉の友人の谷崎たにざき俊太しゅんた


「…おー、フラれたよ」


「ふーん…ま、フランは吸血鬼だからな。人間と付き合うなんて事はしないだろうな。…つーか小学生くらいの見た目なのによく告れたな、お前フランに。側からみればロリコンだぜ」


「…だよなぁ〜…!わかっちゃいたんだけどなぁ」


「ま、そう気ィ落とすなって。今日、何か奢ってやるよ」


「…サンキュ」


「おう。そうと決まれば何食いたいよ。早目に決めたかねえと目当てのもの無くなるかもよ?」


「そだなー…じゃあ食堂のあれがいいな」


今日も1年A組は、いつも通りの日常を過ごす。





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