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東方学園の怪談話  作者: アブナ
第1章 学園の怪奇
26/82

取り戻した日常

少し忙しくて更新が遅れてしまいました…笑



「いってきまーす!」


「いってらっしゃーい!気をつけるのよー?」


「えー?何にー?まあいいや、はーい!」


私は意気揚々と地霊殿を出る。


私は無意識なので、お姉ちゃんとある一人の人物を除いて周りのみんなは気付かない。

地底を抜けて、学校へと急いで飛んでいく。

ああ、この道は懐かしい。前はいつも通っていたはずの場所だ。


「あっ!」


と、そこで、私はとても嬉しい発見をする。


「フラーン!おはよーう!」


「あっ、こいしー!おはよー!」


別の方向から学校に向かっているフランを発見した!

やったぜ。


「一緒に行こ!私達、一週間いなかった事になってるから一緒に行った方がみんなも安心すると思うよ!」


「そうだねー、一緒に行こっか!」






「おっはよーみんな!」


私達二人がクラスに入ると、みんなが一斉に私達に走って寄ってくる。


「二人共一週間も行方不明で心配してたんだよ!?」


「あはは…ごめんごめん」


「でも無事でよかった〜!…あ、そうだ!他にも行方不明だった人達もみんな帰ってきたんだ!こいし達、もしかして何か…」


「え、私たちは関係ないよ?実は私とフランとぬえの三人でちょっとした家でみたいな事をしててね…!」


「ええー!?」


その後は、他愛のない話で盛り上がった。

あの廃校での出来事は、私達だけの秘密だ。

私達自身もそうしたいし、何よりメイジとギルガメスはそれを望んでいるだろうから。




放課後、私は学校の屋上に来ていた。

どうしてかは、わからない。けど、きっと最後の気持ちの整理をしに来たのだと思う。


「……後悔しない道を歩んでいくのは、とっても難しいんだね。

今までそんな事にも気付かずなりふり構わずいろんな事してたなんて、笑っちゃう」


今となってはあの廃校での出来事は、私たちを大きく成長させてくれたと思う。

あの出来事が無ければ、きっと私は矛盾している自分の行動をいずれ後悔してしまっていた。

それこそ、メイジのように。

自身の行動、想いを信じられずに、ただひたすらに自己嫌悪し続ける。

地獄のような日々が、私にも訪れていたのかもしれない。


けど、今は……。


「こいし!」


「!」


そう、今は


私には、信じられる”もの”がたくさんある。

だから、迷うことなんてないし、後悔する事もない。

時には振り返る時もあるだろう。だって、前だけを見続けるのは、無責任というものだから。


「今日部活休みなんだ。一緒に帰ろう」


「うん、帰ろう。私達の家に」


「…こいし、やっぱりまだ引き摺ってるね」


「そう見えるかな…?まあでも確かに、ここに来たのは決心するためだったけど」


「答えは得たんでしょ?なら、もう大丈夫だよ。


私もついてるしね!」


フランは、笑顔でそういった。


「…うん!」


私も、笑顔で返事した。


「じゃ、帰ろっか!愛しの我が家に!」


「だね!」


どうか、この平和な日々が、永遠のものでありますように。









これにて廃校篇は本当に終了。

さて、次はどんな物語にしようかな?

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