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東方学園の怪談話  作者: アブナ
序章 東方学園へ
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東方学園

新作スタートです。

え?完結した次の日に新作とか早すぎる?

暇なんですよ!




「こいし起きなさい!今日からでしょう?学校!」


「わかってるってば〜!」


ここは、現実世界から忘れ去られたものたちが辿り着く幻の郷。

その名を幻想郷と言う。

多くの人妖が暮らすこの世界に、ある日学校という物ができる。

前からあった寺子屋を元に、現代的な知識や技術などを身に付けるべきだと人里の者達が唱えたらしい。


その要件を幻想郷の実質の管理者である八雲紫と博麗霊夢が受け入れ、学校が始まった。


「じゃあ、行ってくるねーお姉ちゃん!」


「いってらっしゃーい!気をつけるのよー?」


「はーい!」


この少女の名は古明地こいし。

学校が始まって、しばらく経っての入学となる。

何故かと言うと、こいしの住む家、地霊殿が地底にあるからだった。学校は地上にあり、かなり移動に時間がかかる。

わざわざ遠くに行ってまで学ぶ必要はないだろうと、さとりが考えていたからだ。

しかしこいしは、学校という物に憧れていた。

自身の友達である封獣ぬえが、その学校に入ったと聞き色々な話を聞いていた。

ぬえは、いつも楽しそうに学校の話をする。

こいしがさとりに学校に通いたいと相談したところ、快く承諾してくれた。


「今日から私も…学生なんだ♪」


こいしの通う……というより幻想郷で唯一存在するこの学校の名前は、『東方学園』という。何故その名前なのかは不明。

制服制の学校ではなく、校則もそこまで厳しい物ではない。


一つ、校内で授業以外でのスペルカードの使用の禁止。

二つ、妖怪は人間に手を加えない。

三つ、校内では、妖怪から人間となる魔法をかけられる。予め理解しておくように。

主にこの三つである。


「急がなきゃ…!きょ、教室ってどこだっけ」(私のクラスは確か……一年A組だったっけ?)


実は遅刻寸前だったりする。寝坊したのだ。

あまりに急いでいたため、周りに注意をしていなかった。

こいしが構内に入り、急いで階段を駆けあがっていたその時……。


「ひゃっ」


階段を踏み外し、そのまま階段から転げ落ちそうになる。


「やばっ…!」


しかし、誰かに右手を掴まれ止められた。


「…え?」


「…大丈夫?」


こいしが声のする方を見ると、ナイトキャップを被っていて、綺麗な黄金色の髪をサイドテールで結んでいて、胸元には黄色いリボンを付けていて、短く白い袖の赤い服、膝の少し上にかかる程度の長さのスカートを身に付けた可愛らしい少女がそこにいた。


「あ、ありがとう」(わあっ…綺麗だし……可愛い……!)


「あんた、見ない顔ね。新入生?」


「え、えーと…うん、そんな感じ。あの、一年A組ってどっちかわかる?」


「…A組ならそこの階段登って、三階の左手。もう急いで上がって転げ落ちそうにならないようにしなよ」


「うん!ありがとう!」


こいしが、階段を駆け上がっていく。


「……!」(可愛かったなぁ今の人…!何組だろう?)


こいしが一年A組の教室を見つけた。

教室の前に、一人の女性が立っていた。


「あっ…!」


「お、来たな」


腰辺りにまで伸びた長い青味がかった銀髪と、頭には頂に赤いリボンをつけ、六面体と三角錐の間に板を挟んだような形の青い帽子を乗せている。

衣服は胸元が大きく開き、上下が一体になっている青い服。短く白の袖に、胸元に赤いリボンをつけている。


「君が古明地こいしだな?私の名前は上白沢慧音、一年A組の担任で、学校の生徒指導をやっている」


「よろしくお願いします!古明地こいしです!」


「ああ、よろしく。これからみんなに紹介するから、自己紹介考えといてくれ」


「わかりました!」


慧音が教室に入っていく。


「みんな、待たせたな!今から新入生の紹介をするぞー!」


「せんせー!男子ー?女子ー?」


「喜べ男子、飛びっきりに可愛い女子だ!」


「おおマジかー!」


「まあでもウチのクラスには一人姫様がいるもんなー。どっちが可愛いかな?」


「ん、そういえばフランは何処に行ったんだ?」


「トイレだってよー」


「何だトイレか。まあいいや、それならすぐに帰ってくるだろう。…じゃ、こいし!入ってきてくれー!」


「はーい!」


こいしは元気よく返事をして、満面の笑みで教室へと入っていった。

途端に、教室がざわめきだした。


「おい、ほんっとに可愛いじゃん…!フランちゃんといい勝負じゃないか…!?」


「だな……でも俺フランちゃんのが好みだわ……」


「古明地こいしって言います!よろしくお願いします!」


『『よろしくお願いします!』』


その時、教室の後ろのドアが開いた。

すると、こいしが先ほど助けてもらった可愛らしい少女が入ってきた。


「えっ…」


「…ん」


少女が左手を顔の横に持っていって、『また会ったね』と言うように左右にふりふりと振った。


「あ、お帰りフラン。丁度新入生の紹介してたんだ」


「知ってる。私もうその子と会ったし」


「あら、そうだったのか。じゃ、続けるぞー!次はみんなの自己紹介だ!」


「えー!そこはせんせーからだろ!」


「私はさっきしたからいいんだよ!さあ、自己紹介自己紹介!」


「……」


こいしは、可愛らしい少女を目で追っていた。


一番窓側の席の、後ろから二番目の席に座っていた。

その隣の席が、空席となっている。


「フラン、あの子可愛くない?フランに負けてないと思うんだ〜!」


「…さあ、どうだろうね。私自体そんなに可愛くないし、あの子の方が可愛いと思うけど」


「えーそんな事ないよー!多分フランの方が可愛いって!」


フランの前にいる、白い長袖の黒い服に、赤いリボンを髪につけている少女が話しかけていた。


「俺の名前は浅田あさだ直哉なおや!15歳!好きな食いもんは餃子!よろしく!」


「私は今浪いまなみ飛鳥あすか。よろしく!」


岩村いわむら梨沙りさ。よろしく」


そのまま順番に自己紹介していった。

そして、フランの前の席の女の子の番になる。


「私はルーミア!こう見えて妖怪だよ!よろしく!」


「あ!後で俺が教えて驚かしてやろうと思ってたのによ!」


「へっへーん!自分で言ってやったもんね!」


「!」


こいしは、周りの人間が妖怪である事を普通に受け入れている事に驚いた。


「次次!さ、自己紹介をどうぞ!お姫様♪」


「やめてよルーミア……」


こいしはそこで一つ思い出した。

この子は、フランと呼ばれていた。

こいしは、フランという名のつく者に一人心当たりがあった。


「…も、もしかして…」


「私の名前はフランドール・スカーレット。


種族は吸血鬼。よろしく」









今回は学園×ホラー物にするつもりです

面白い作品になるよう、努力していきます!

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