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筋肉魔法の活用法  作者: サイドチェスト
5/5

異世界に旅立つ

それからどれだけの時が流れただろうか

ガチムチの指導の元、運動不足の体にムチを打ち朝から晩までひたすらに筋力トレーニングを繰り返す

しかし流石は筋肉の神、無理なトレーニングをしないようにメニューを考案してくれる

翔も元はスポーツマンなので淡々とメニューをこなしていき、運動の喜びを思い出していった


途中で、同じジム仲間(天界の住人)の

「トレーニングも大切だけど、戦い方を教えなくていいの?」

という質問に

「筋トレに夢中で完全に忘れてたよ!仕方ないね!!」

といい笑顔で返事したガチムチにスリム美女のレッグラリアットが炸裂したりしたが、順調に成長していった



〜〜時は進み〜〜


「うん、これで今日のメニューはおしまいだよ!はい、プロテイン!」

「あぁ、ありがとう筋肉神」


そこにいたのは社会の荒波に揉まれ心身ともに疲れていた男はいなかった

運動不足の体は太い腕と脚、広い背中、逞しい胸、綺麗に割れたシックスパックの筋骨隆々のボディに生まれ変わっていた

そして何故が身長も伸びガチムチと同じ体になっていた

腰に手をあて、二人でプロテインを喉を鳴らして飲み干し、おおきな鏡で体をチェックしていく


「あの、二人共何か忘れてませんか?」

「「?」」

「異世界に行くのではなかったのですか?」

二人は顔を見合わせ

「「そうだった!!」」

その言葉に頭痛を覚える秘書さん

「トレーニングが楽しくてしょうがなかったよ!」

「まったくだ!仕方ないね!」

「はい、翔さんは異世界に行く前に洗脳を解きましょう」





「ひどい悪夢を見ていたようだ...」

「お帰りなさい翔さん、これで異世界に行けます」

筋トレをすることは楽しかったが、ガチムチと同じ人格になっていたのは黒歴史しかならない

正直一週間ほど引きこもりたい


「うんうん、素晴らしい体になったね!全身が大きくなったよ!僕と同じだね!!」

「秘書さん、この体細くできますかね?」

「大丈夫です、そのようにしておりますので」

「なんでさ!!」

「現地の人の恐怖心をなくすためですので。それでは翔さん、異世界での生活を楽しんでください

「筋肉の素晴らしいさをしっかり伝えてね!それじゃあよろしくね!」

ポージングをきめ、白い歯が光を放ち徐々に意識が遠くなる

せっかく異世界に行けるのだ、頼まれていたことはちゃんとするよ











「...筋肉神様、ポージングが違いますよ?」

「えっ!?サイドチェストじゃなかったかい?」

「転移場所がズレるじゃないですか!」


やっぱりやめようかな?


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