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筋肉魔法の活用法  作者: サイドチェスト
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天界NO.1のジム

現在、日本では様々な社会問題がある。

その中の一つである運動不足、子供から大人まで運動をあまりしなくなり不健康の割合が増えている。

そしてその問題に該当する一人の男がいる。

名前を立花翔(たちばなかける)23歳独身。

高校までは運動部に所属しており、得意な科目は保健体育で苦手科目はそれ以外というスポーツマンであったが卒業後就職したら忙しさでスポーツどころではなくなってしまった。

徐々に筋肉は衰え、自慢のシックスパックが消失という悲劇を迎え最近では腹が出てきている絶望

社会生活という懲役生活も5年経ち少し余裕が出始めて風呂上がりでふと鏡に映る自分を見て思う。


なんて貧弱な体をしているんだ


そこには高校時代の細マッチョな自分はいなかった。

部活仲間とポージングをして自慢しあったり(一押しはオリバーポーズ)、バッキバキに割れた腹筋を見せて女友達にちやほやされた男はいない。

これではいけないと思いリビングに行くと机の上のチラシが目に入った。

チラシにはマッチョマンがポーズを決め


新規開店〈MUSCLEGYM〉


と書いてあった。さらに


・細かい筋トレメニューで運動不足な人も安心

・最新式のマシンで設備も充実

・本場仕込みのトレーナーがあなたサポート


これだ‼

これは日々真面目に頑張っている自分への神様のご褒美だ。

裏面にある入会希望に名前を書き高校時代より逞しくなった自分を妄想しながら実印を押した。


世界が変わった


何を言っているかわからないだろうが実際に起きたことなのだ。

机やテレビなどの家具はなく、奥が見えない空間、様々な筋トレマシンでトレーニングをする羽つきの人々、そして後ろで姿見の前で様々なポージングをする黒光りした大男(羽付き)。


訳が分からない。

仕事の疲れのせいで幻覚でも見てるのだろうか。

とりあえず病院に行った後有給で明日は休もう。

そう思っていると不意に肩に重さを感じた。


「やぁ、やっときたね立花翔君」


黒光りのマッチョマンが無駄に白い歯を輝かせて話しかけてきた。


「何故自分の名前を?」

「この記入用紙を見たからさ」


いつの間にか翔が持っていたチラシがマッチョマンの手にあった。


「うーん、君の筋肉は質がいいね。鍛えればすぐに僕みたいな身体になれるよ‼」

「いやそこまでは必要ないです。いやポージングで強調しなくていいですから。それよりここはどこなんですか?」

「勿体ないな。ここはね…」


オリバーポーズで羽を広げマッチョマンは行った


「天界NO.1のジムMUSCLEGYMだよ‼ようこそ僕のジムへ‼」




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