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詩集〔心を謳う〕

長詩〔夏空の灰〕

作者: 文月

〔夏空の灰〕


君に出会ったあの海で

君に恋したあの時を

懐かしく思います

 

古びたベッド

滲んだ写真

潮風に吹かれて

あの日僕ら

幼い思いに

胸踊らせていた


始めてみた海で

迷子になって 

泣き出した幼い僕を

優しく笑い

声をかけた

白い服の君がいた


今は消えたけども

確かにあるよ

もうあうことはないと分かっている

それでも

それでも

諦めきれない僕がいる


夏空見上げ笑いあう

幼い僕らは自由だ

切ない恋を抱く

僕はどこに行くの


飽きた故郷

何度目の海に

潮風に吹かれて

あの日私

拙い思いに

ふけまくっていた


始めてみた君は

とても幼くて

泣いていただけの君を

可愛く思い

声をかけた

不器用な私がいた


今は消えたけども

確かにあった

もう会えないことは分かっている

だけれど

だけれど

諦めきれない私がいる


夏空見上げ笑いあう

幼い頃は楽しくて

虚しい恋を抱く

私はどこに行くの


もう君は焼かれて

(もう僕は焼かれて)

綺麗な灰になって

(綺麗な灰になって)

それでも私は君を

(それでも僕は君を)

忘れられないよ

(忘れられないよ)



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