真夏に心は溶融。 そして、シンドロームに……。
瞬きの暗幕、少し遠退く意識。
微かな息を灯し、ゆれる。
明日よ、さよなら。
今日だけを歩く事に疲れ、過去を見る事も出来ない。
絶望の形は、酷く、浅く、深く、流れ。
眠れない心は、幼稚で拙い夢に犯されて。
病癖と映る景色に、現実での笑顔は消されてしまう。
鏡に問い掛ける。
そこに在るのは、何と誰?
冷たい風を受けて、渇く喉を潤す行為。
そんな、自慰のような貪りの日常。
もう、狂ってしまっているのかい?
暖かい光りが射す、午前11時頃。
汗を知らぬ外的自室にて、弱る蟲を眺める。
静かに目を凝らして、そこから世界を見つめられたら…………。
ぴくぴく、と。
それは、蟲?
いいえ、この体。