表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

ーーーー気づけば、異世界だった。

















ふっと、目が覚めた。昨日は普通に自宅のベットで寝たはずなのに、その日はなぜか屋外で目を覚ました。



「ここ、どこ?」



見渡して見えるものは、いかにもスラムといった感じの、日の当たりにくい裏通りのゴミ溜めであった。

自分の服装と言えば、ボロそうなシャツにパンツ、下着、そして皮のサンダルであった。

身長や、手、足などは飛ばされる前と変化はないように感じ、水たまりを覗いて見たところ、顔も変化なしのようだった。

ポケットには何も入っておらず、どこかもわからない場所に無一文で一人ぼっち、という状況だった。

訳がわからない状況に頭がおかしくなりそうであったが、このままではらちがあかず、とりあえず表通りに出て情報を集めることにした。




「あ、こりゃダメだわ。異世界来ちゃったわ。」



表通りに出てすぐ、ここは以前まで生きていた世界とは違う"異世界"であると認識せざるをえなかった。

まず、亜人。いわゆる獣人、ドワーフ、エルフと思しき人が当然のように道を歩き、露天で商売をし、生活しているのが見て取れた。

そして、魔法使いや、剣士など、地球ではお目にかかれない人たちが、当然のように闊歩していた。



「うっわぁ、まじか。どうしよう。」



まあ、どうするもこうするも腹をくくるしかないね。ここは異世界だ。家族や友人の住む世界ではない。

結局、小一時間悩んだすえ、何となく今後の方針ができた。

冒険者となりお金を稼ぎ、最終的には一軒家を持ち、使用人を雇い、悠々自適に生活する。うん、何事もポジティブに考えなきゃ。せっかくだから異世界ライフを満喫してやろうと思う。


まずは、情報収集っと、人の会話を盗み聞きしてみる。・・・・って、言葉わからねぇ。まずい、非常にまずい。



ーーーー言葉のわからない異世界で無一文で一人ぼっち。さらに言えば、15歳の小汚いもやし男。これが正確な今の状況だった。


まあ、絶望的ですね。はて、どこかで小間使いでも使ってくれないかな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ