表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界生活始めました。  作者: 甲羅に籠る亀


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/12

5話

 昨日は1日中下級回復ポーションを作るだけの日だった。でも、そのお陰で今の俺がどれくらいの下級回復ポーションが一気に作れる様になるのか分かったんだから良いことだろう。


 今日は教会に向かおうと思う。


 昨日の宿屋赤犬亭に帰る前に教会の位置をレイナさんに聞いておいたので迷わずに行けると思う。


 この街の規模だと大きな教会が1つだけだから見れば簡単に見つけられるって言っていたけど。


 「確かにこれなら間違わない訳だ。」


 教会は本当に大きかった。薬師ギルドの3倍くらいは大きい。これなら見間違いなんて起こるはずがない。


 俺は教会の中に入った。


 たくさんの神々の像が左右の壁側に佇んでいる。


 薬師のジョブに関する試練を与えてくれる神の像がどこにあるのか分からないほどに神の像がある。


 とりあえず分からない以上は直接聞いた方が早いだろう。


 「すいません。」


 「なんでしょうか?」


 一番距離の近いシスターに話しかけた。


 「薬神様の像がどこにあるのか教えてくれませんか?」


 「薬神様ですね。案内をします。」


 「ありがとう、シスター。」


 シスターの後を付いて薬神の像までやって来た。


 片手に薬が入った壺を、片手に薬を作る道具を持った神の像が薬神の石像だ。


 「ありがとうございます。」


 「いえ、これが私の仕事ですから。それでは。」


 シスターが去っていくと、俺は薬神の像の前まで移動して祈りを捧げる。


 薬師のジョブのレベルを上げる試練を受けたい。そう祈りを捧げた。すると、どこからともなく声が聞こえた。


 『汝に与える試練。5つの薬を作り我に捧げよ。それが試練なり。』


 それだけ言って声は聞こえなくなった。


 でも俺のジョブ薬師のレベルを上げる為の条件は分かった。


 「薬師ギルドで新しく薬のレシピを買わないといけないな。」


 やるべき事が分かった俺は教会を出る前にシスターに挨拶してから教会を出て真っ直ぐに薬師ギルドに向かった。


 薬師ギルドに向かう途中、俺はそう言えばレベルってどこまで上がったんだっけ?と気になって確認することにした。


名前 ノザキ・ハル

レベル3

ジョブ 

薬師レベル1

薬師知識:ランク3 


 あれだけ100本以上の下級回復ポーションを作ったのに、レベルが2つしか上がっていなかった。


 2つも上がったのか、それとも2つしか上がっていないのかは分からないが、これは次のジョブを得ることが出来る様になる25レベルまでの道は長そうだ。


 早くレベルを上げたい。


 そんな事を思っている間にもう薬師ギルドの前までたどり着いていた。


 薬師ギルドに入った俺は受付に向かった。今日も受付にはレイナが座っていた。


 「おはようございます、レイナさん。」


 「ノザキさん。おはようございます。教会にはもう行ってきたんですか?」


 「はい。それで今日は新しいレシピを買いたくて。」


 「分かりました。それではこちらをご覧ください。」


 レイナが渡してきたのは薬のレシピの一覧だった。


 その中でもFランクの薬のレシピのところを指差され、その中から選ぶのだろうが、効果としては同じでも使用されている薬の素材が全く違っている、なんて事があって薬のレシピの数は本当に多かった。


 「この中でどの薬を覚えておくのがいいんですかね?」


 「そうね。Fランクなら下級体力回復ポーションと風邪薬、消毒薬、整腸剤を覚えておいた方がいいわよ。」


 それからレイナからどのレシピが良いのかを聞いた。


 このレシピだとこの辺りだと手に入れるのが難しい素材が使われているとか、逆にこの辺りでよく取れるからこのレシピを購入するのはオススメだとか。


 そんな風にレイナとどのレシピを購入するかを相談して、レイナがオススメしてくれてレシピを購入することにした。


 「相談乗ってくれてありがとう、レイナさん。」


 「今の時間帯は暇だからね。気にしなくていいわよ。それと調合室、借りてく?」


 「お願い。貸し切りで。」


 俺は貸し切りで調合室を借りるとすぐに購入したレシピを持ちながら素材の購入を行なった。


 そうして調合室に入った俺はレシピを確認して必要な道具の用意から始まった。


 いつでも薬作りを始められる様にしてからレシピをよく読んで覚えるところから始める。


 「なるほど、下級回復ポーションと手順が似てるな。薬効の抽出時間が違うくらい。これならすぐに作れそう。」


 下級回復ポーションと似ている作り方をする下級体力回復ポーションから早速始めた。


 薬効を抽出する時間以外はほとんど変わらない。変わるとしたら使用する素材くらいだ。


 沸騰しない様に気を付けながら時間と鍋の様子を確認して薬効抽出時間をしっかりと確認しつつ気を付けた。


 次に風邪薬を作っていく。


 風邪薬に使用する薬草は3種類使用する。


 1の薬草をまず薬研ですり潰し、2の薬草は手で千切る、1と2の薬草を鍋で一緒に沸騰しない様に掻き混ぜる。


 1と2の薬草から薬効成分の抽出が終わったら、そこに3の薬草を鍋に入れて鍋を火から外して常温で冷えるまで待つ。


 人肌になったくらいに鍋から薬効が抜けた薬草1と2の塵を回収して更に待つ。


 鍋の中の薬が冷えたら薬草3を鍋から取り出して、鍋の中の液体を瓶に濾過しながら注いで風邪薬(液体)の完成。


 次は消毒薬。


 消毒薬は殺菌効果のある薬草を使用する。


 薬草を2つに均等に分ける。


 分けた薬草の片方をすり潰す間に鍋を沸騰するまで温める。


 薬草をすり潰し終わったタイミングで火を弱火にしてからすり潰した薬草を鍋の中に入れる。


 すり潰した薬草を入れてからすぐに早い速度で鍋を3回掻き混ぜる。


 薬草の薬効が抽出されるまで待つ。


 鍋の中の液体の色が青い色に変わったら薬効が抽出された証拠、そこで火を止めて鍋を鍋敷きの上に移動する。


 鍋敷きの上に置いた鍋の中に残した薬草を追加で入れて冷えるまで放置する。


 鍋が冷えたら中の薬草を丁寧に取り除いて漏斗を使い濾過しながら瓶に入れて消毒薬は完成する。


 整腸剤は2種類の薬草を使う。


 乾燥した薬草2種類を薬研ですり潰す。完全に粉になるまで。


 粉になった薬草の中でも大きな塊がある時があるので粉を篩で落とす。


 篩で落とした粉を集めて適量の分量で小分けにして紙で包んで整腸剤は完成する。


 そうしてレシピを購入したばかりの薬をレイナに見せ、レイナから売り物になる品質だと太鼓判を貰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ