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第4話 凍りつく議場
気配でわかるもんなんですねぇ
「……りあ? お前、りあなのか?」
直也の震える声が
静まり返った応接室に波紋のように広がった。
その瞬間
並み居る魔王たちの視線が
上座に座るレベッカ――りあへと集中する。
(やばい、やばいやばい!
なんでここで私の名前が出るのよ!)
心臓が飛び出しそうなほど跳ね上がる。
だが、外見は三千年の時を経た初代魔王。
リゼルからの鋭い念話が
パニック寸前の脳内に突き刺さった。
『動揺を見せないで!
殺気よ、殺気を出しなさい!』
りあは、リゼルの指示通りに
隣に置かれた魔杖を床に叩きつけた。
――ドンッ!
衝撃波が走り、豪華な絨毯が波打つ。
「……黙りなさい、下等な人間。
その汚らわしい口から出た名が
誰のものを指しているのかは知らぬが
私の前で別の女の名を呼ぶとは。
……死を以て償いたいのかしら?」
氷点下の声。
りあ自身
自分の口からこんな冷酷な言葉が
出るとは思わなかった。
直也はあまりの恐怖に白目を剥き
その場にへたり込む。
「ひっ……、あ、あああ……」
「レベッカ様」
第二魔王、竜人のレオンが、
鋭い黄金の瞳を細めて問いかける。
「……こいつ
貴方の気配がどうとか言ってましたが。
何か心当たりでも?」
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