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わたしのうつくしい世界  作者: 紋 余白


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9/13

8.

父の葬儀が終わった。泣かない私とは別に、隣の母はずっと泣いていた。なんの涙なんだろう。裏切られたのが悲しいのか、居なくなったのが悲しいのか。

私は特に何の感慨も湧かず、ただぼんやりと立っていた。皆慰めてくれるけど、私にそれは必要無いのにな。




休み明け、学校帰り。気晴らしに本屋さんに行った、その途中。友達を見掛けて声をかけようとした。そのとき。

隣に、私が片想いしている先輩が居た。ふたりとも、楽しそうに笑ってた。


ああ、ああ。そういうことだったんだ。


ふたりが乗り込んだバスを見送る。


「……ね、あのバス。…潰してくれん?」


その直後、左折しきれなかった大型トラックがバスに突っ込んだ。電柱とトラックに挟まれて、車体が一気にひしゃげた。そのとき。


───♪


メッセージアプリの着信音。機械的な動きで、スマホを取り出して確認した。


「あんたが大好きな先輩から、好きなもの聞き出したよ!これでぷれ」


途中送信されたらしいメッセージ。



私はその場で立ち尽くしていて。ただ涙が後から後から流れてきたのだった。

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