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わたしのうつくしい世界  作者: 紋 余白


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8/8

7.

なんとなく、あれからお願いごとをしていない。あんなことも出来てしまうんだって思うと、ちょっと考えてしまった。流石に限度ってもんがあると思うんだよね。

その限度がどこまでなのか、知りたいような知りたくないような。そんな気持ちを持て余して、校舎の屋上で空を見上げていた。


青い空に、スーッと綺麗な一本線を書いていく飛行機。

ひこうき雲ってなんだか気持ちよくて好きだ。そこでふと、思いついた。ひこうき雲の先、飛行機が飛んで行った方向を指さして


「ね、あの飛行機落とせん?」


なんて、冗談交じりに言う。モヤはもやっと頷いたように見えたけど。

流石にそれは出来ないよね、と柵から離れ、校舎の中に戻った。




それから何日かして、家に帰ると母が取り乱した様子で私に抱き着いてきた。


「ど、どうしたん?」


驚く私にしがみついたまま、母は泣き始めた。


「お、お父さんがね…乗ってた飛行機が、落ちた…っち、連絡が、あって」


「え?お父さん出張中やろ?帰ってくるの、週末やなかったっけ」


カレンダーに目を向けると、確かにそう書いてある。

母は、そっと体を離して…顔を下に向けたまま、


「……あの人ね、有給取って…会社の女の人と、旅行に行こうとしとったんよ…」


押し殺したような声を聞いて、ああ、なるほど、と。

それなら、あの飛行機が落ちたのは神様からの「罰」かもしれん。あの願いごとと無関係だとしたら、存在証明にはならないかな。

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