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わたしのうつくしい世界  作者: 紋 余白


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3/6

3.

「梓ってさ、たまに変なことしよるよね。あれ、なんなん?」


「へっ?」


昼休み。お昼ご飯を頬張っている私に、友達が不思議そうな顔で聞いてくる。こないだの、映画館でのことかな?それとも、さっきのおトイレでのことかな。



 

「大丈夫ー?具合悪いんー?」


トイレ。ずっと閉まったままの個室を軽くノックしながら呼びかける。

ずうっと具合悪そうな雰囲気がしてるのだ。誰が居るのか分かんないけど、動けない程なら先生を呼ばないと。


「梓?なんしよーと?」


「あ!ねえ、この個室ずっと閉まっとってさ……中の人大丈夫なんかな」


「え?」


───ギィィ……


不意に開く扉。モヤが恥ずかしそうに佇んでいた。


「誰もおらんやん…こわ」


友達はそれだけ言って、先に教室に戻ってしまった。


「…えっと。大丈夫、ですか?」


モヤはもやっと頷く。あ、大丈夫そう。誰だって難産なことはあるよね、うんうん!騒いじゃってごめんね!




ということがあったのだ。母から釘を刺されているし、友達をなくしたくはないから曖昧に笑った。


「さっきのこと?あれさー、トイレのドア押すんか引くんか分からんくなってさ。閉まっとると勘違いしとった!」


「はー?もう、あんたそういうとこあるよね〜」


友達はなんだか安心したように笑った。

私、ちょっとおかしいと思われてるんだろうなー。

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