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わたしのうつくしい世界  作者: 紋 余白


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むかしばなし、2

幼い頃、梓の自宅。


「あの家、もう古いけ建て替えたらっち言いよるんやけどね…お母さん、どうせもうすぐ死ぬけん要らんっち言うんよ。ほんとにもう……火事にでもなれば建て替えるしかなくなるんやけどさ」


父と母のそんな会話を、梓はベランダでモヤとボール遊びをしながら聞いていた。


「ねー、おばあちゃんち、火事になったらいいねー」


ただ、母の言葉を繰り返しただけだった。モヤは頷くような仕草を見せたが、その場ではそれだけ。


数日後。祖母の家が放火に遭って全焼。焼け跡から、遺体が発見された。

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