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わたしのうつくしい世界  作者: 紋 余白


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1/6

1.

「お母さん!お弁当っ!忘れとったっ!」

 

一度家を出たのに、大事な大事なお弁当を忘れていたことに気付いて、走って戻ってきたのだ。

母は呆れた様子でお弁当を玄関まで持ってきてくれた。


「やけん忘れ物はないか聞いたやろ?ホントにそそっかしいんやけ、(あずさ)は」


「ごめーん!今度こそ行ってきます!!」


笑って受け取ると、お弁当を鞄に突っ込みながら走り出す。

と、階段の踊り場に黒いモヤ。あ、今日もおはようございます!


何とか満員一歩手前の電車に間に合った。危ない、危ない…はあ、降りる駅まで立ちっぱかぁ。

不意に後ろからぎゅうっと押される。


「ちょ、ちょっと押さないでください」


「は!?もっとそこ詰めりゃいいやろ!」


そこ。

私の前の空間のこと言ってんのかな。でもここにはモヤがある。潰す訳にはいかなくて、私はそっと踏ん張った。そしたら、モヤがちょっと笑った気がした。


実はこのモヤ、小さい頃から見えてるんだけど…私にしか見えないみたい。お母さんに話したら「そんなもんおる訳ないやろ?他のひとに話さんでよ」と言われてしまった。解せぬ。


次の駅で扉が開くと、人の波に乗ってモヤも降りて行った。ここに通ってるのかな?そっと手を振ってみると、モヤの手?の辺りがもやもやっとしたので、手を振り返してくれたのかも。ふふっ。

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