5話A:回想上
人喰の触手は正式名称として血手(けっしゅとも呼ばれる)というのがあります(唐突な後付設定)
恐らく、ルビは降ることが少ないと思われ
中二の冬至の日、私は母さんの仇を討つ計画を実行に移した。殲滅対象は女性人喰だけを狙う共食いグループ、スネークハニー。2年かけて調べあげ、確実に殺すために準備を練り上げて、鍛え、下見を重ねた。父さんの幸せと、母さんの人生を奪った奴らは私が殺す。人喰自体、生きるために人間を食さないといけないが、現代に生きる人喰はほとんど、自殺者の肉を食べて生きている。だから、人喰でも「人間殺して食べたことありません」はザラにある。私だってそうだ。何より、生きるためなんだから仕方ないと思う。でも、でも、奴らは快楽のために母さんを、沢山の人喰《同族》を手にかけてきた。それが許せない。
いけないことだってわかってる。でも、誰かがやらないと行けないんだ。また誰かが殺られる前に。やっと掴めた居場所。そこから動く前に。
血手を出し、フード付きのコート状に広げ布に変質させる。
父さんは今日、出張で明日の夜中まで帰らない。絶好の機会だ。もう、後戻りはできない。この一歩を踏んだら。
覚悟はとうに出来てる。
靴に履き、扉を開け、しっかりと戸締まりをする。
そのまま駅前の繁華街へと歩き始めた。
後半は次の更新に回します




