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2枚目のドックタグ〜喫茶店すのうどろっぷへようこそ〜  作者: jetts
新たな火種

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武装船への潜入

 音もなくほぼ波をたてず中型タンカーに偽装した武装船にたどり着く。


 肘と膝にあるAI制御の吸着装置を使って、音もなく甲板近くまで登っていく。途中、サーチライトが側を照らす。潜水服は光を吸収する特殊塗料が使われており間接的に当たる分には見つかることはない。


 ブラックファングは、前回の失敗で十人生け捕りにされた為、拠点の場所が政府に特定されこの国への影響力を一気に失った。


 もうこれ以上後がないブラックファングは、かなり無理でもこの武装船を拠点として巻き返しを図るつもりだ。


 だが今回は無理に急ぎ過ぎた為、海上自衛隊に完全にマークされて船内図面も内通者まで御膳立てが済んでいる。


 俺のゴーグルには、この時間の見張りの動きサーチライトの軌道が映し出されている。多少の誤差も考慮しつつ位置取りをしていく。


 甲板に上がり、すぐにパイプと避難ボートがある隠れやすい場所に身を隠し潜水服を脱いで物陰に隠す。


 こちらに一人イレギュラーにかけてくる人影。通るであろう場所にスタンマインをスッと滑らせる。


 想定通りスタンマインを踏むテロリスト。コイル状に収納されていた電極が靴底を突き破り微量ではあるが人体を痺れさせるに十分な電流を瞬間的に流す。


 パシッと小さな音とともに崩れ落ちる体を、素早く抱きかかえ物陰に潜み頸動脈を絞め意識を奪う。ゴム製の猿ぐつわをし後ろ手で親指を結束し、足も特殊ワイヤーで止める。


 次に、特殊な神経ガスだが即効性のみのスプレーを鼻にかける。ぐぼっとくぐもった声を上げ覚醒するものの、体が弛緩しほぼ動けなくなる。


 一連の制圧作業をしながら、内通者が細工してある通風口の位置を確認しつつ海上自衛隊とZephyrに特殊短波通信を送る。


 港の倉庫方面で派手な音と閃光が走る。Zephyrが自動走行モードで閃光弾と音響弾を射出しながら移動を始める。


 同時に海上保安庁の巡視船艇に偽装した海上自衛隊特別警備隊の船舶が赤色灯を光らせながら武装船に近づいて来る。


 甲板では、慌てた船員や一般テロリストに隊長職らしき男がアラビア語のスラング混じりの符丁と信号弾で合図を出す。武器をひとまとめにしだし所定の場所に持って行く者、船内に隠れる明らかに武装している者達。


 タンカー船員に扮している者たちが赤色灯の方向の甲板に向かい時間稼ぎを始める。慌ただしい甲板。


 甲板に巧妙に仕組まれた隠しハッチに二人のテロリストがせっせと武器を放り込んでいく。その二人に気配を殺して近づき二人の太ももに感圧式taser(テーザー)パッチを押し当てる。


 パッチのLEDが青から赤に変わる。バッと一瞬痙攣して崩れる二人を親指だけ拘束しハッチに押し込めて扉を閉じる。背中の細長い筒を手に取りハッチの上から中の液体を撒く。そして胸ポケットのスプレーをかける。


 瞬時に液体が白い白煙を上げピキピキと音を立てて凝固。特殊な樹脂に覆われたハッチは閉ざされた。その武器と二人は今回の制圧戦ではもう使えないだろう。


 俺のゴーグル内のアラートが赤く点滅する。電子索敵範囲内に敵二人を確認。さて、ここからが本番だ。腰のスイッチを操作する。ボディアーマーの外装の色が変化していく。


 気配を消して俺は闇に溶け込んだ。


 




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