本戦⑦
数日の時を跨いで、3位決定戦が行われようとしていた─。
3位決定戦、カイ対セリーナの戦いが始まる。リング上には緊張感が漂い、観客たちは固唾を飲んで試合の行方を見守っていた。カイは力強い体格を誇るSランク冒険者で、数々の戦場で名を馳せてきた伝説の戦士。一方、セリーナは「氷の女王」として知られる魔法使いで、彼女の美しさと冷徹さは戦士たちを震え上がらせてきた。
試合開始の合図が鳴り響くと、カイは一瞬の隙も見せず、素早くセリーナに向かって駆け出した。「これが俺の力だ!」と叫びながら、彼は大剣を高く掲げる。セリーナは冷静にその動きを見守り、「来なさい!」と応じる。
カイが大剣を振り下ろすと、セリーナは瞬時に詠唱を始め、「アイスシールド!」氷の壁が彼女の前に現れ、カイの攻撃を受け止める。氷と鉄がぶつかり合う音が響き渡るが、カイの力はすさまじく、氷の壁はひび割れ、すぐに崩れ落ちた。
「そんなものじゃ足りない!」カイは勢いを失わずに続けざまに攻撃を仕掛ける。「必殺技、サンダースラッシュ!」剣が雷のようなエネルギーを帯びて、再びセリーナに襲いかかる。
セリーナは冷静に反応し、急いで詠唱する。「フロストバリア!」再び氷の障壁が形成され、カイの雷撃を受け止める。強力な魔法と物理攻撃が衝突し、周囲には激しい光が走る。
「この程度では倒れないわよ、カイ!」セリーナは微笑みながら次の攻撃に移る。「ブリザード!」
冷気が渦を巻き、氷の粒がカイに向かって襲いかかる。カイは急いでその場を飛び退き、攻撃を避けようとする。しかし、いくつかの氷の刃が彼の肩に当たり、冷たい感触が走った。
「ちっ、手強いな。」カイは息を整え、再び前へと進み出る。「今度は俺の本気を見せる番だ!」
彼は集中し、魔力を高める。「サンダーストーム!」空中に雷雲が現れ、強烈な雷がセリーナに向かって落ちていく。セリーナはその力に目を見張り、焦りながらも冷静に詠唱を続けた。
「アイススピア!」無数の氷の槍が空中に現れ、雷とともにカイに向かって飛び出す。カイは直感的に避けようとするが、いくつかの槍が彼に刺さり、激痛が走った。
「だが、まだ終わらせない!」カイは再び立ち上がり、力を振り絞る。「ここで決める!」大剣を高く掲げ、彼は最後の力を振り絞る。
セリーナはその様子を見て、強い決意を感じ取る。「負けるわけにはいかない…!」彼女もまた全力を尽くそうと、魔力を集める。「アイスカタパルト!」
彼女の前から巨大な氷の弾が生まれ、カイに向かって放たれる。カイはそれを避けようとするが、氷の弾が彼の足を捕らえ、一瞬動きが鈍る。
その隙を突いて、セリーナはさらなる詠唱を始めた。「フロストウェーブ!」冷気が地面から彼に向かって渦を巻くように迫る。
「うあああああ!」カイは全力で抵抗しようとするが、その冷気に押し込まれてしまう。体が硬直し、動くことができない。
「やった…!」セリーナは勝利の予感に満ち、カイに微笑む。「氷の女王の名にかけて、ここで終わりよ!」
最後の攻撃がカイに向かって放たれ、彼は力尽きて膝をついた。観客たちは一瞬の静寂の後、歓声を上げた。
「勝者、セリーナ!」アナウンサーの声が響く。セリーナは勝利を噛みしめ、戦いの余韻に浸りながらリングを後にした。カイも立ち上がり、彼女に向けて微笑み、再戦を誓った。
これにより、セリーナは3位を獲得し、カイもまたその実力を示すことができた。次なる戦いに向けて、彼らの絆はさらに深まっていくのであった。




