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何をすれば


「じゃあこれからどうすれば良いか考えよっか」


美鈴の意見に俺も渚も賛成する


「親には相談した?」


美鈴がメモ帳に色々書きながら渚に質問をした


「まだ相談出来てなくて」


渚が申し訳なさそうに答えた


「そっか〜じゃあまずは相談するところからかな?」


美鈴がそう言うと渚の顔色が悪くなり始めた


「どうしたの?大丈夫?」


渚の顔色は明らかに普通ではなかった


「大丈夫です、湊くん、」


取り繕ってそう言っていても大丈夫では無いのは明白だった


「とりあえずハンカチ使う?汗かいてる見たいだし」


俺は先程のように渚にハンカチを渡した


「ありがとうございます」



それから少し時間が経った


「ごめんなさい取り乱してしまって」


渚が申し訳なさそうにハンカチを返してきた


「大丈夫だよ、」


俺はそう言うと1呼吸置いて


「嫌かもしれないけど少しさっきの続きの話してもいい?」


俺がそう言うと渚はコクンと1回頷いてくれた


「ありがとう、あんまり踏み込まれたくない話題なのは分かるけど、やっぱり親には相談したくない?」


渚がゆっくりと口を開いた


「あまり大事にしたくなくて、」


渚の言葉に合わせるようにさっきまで調べ物をしていた美鈴が口を開いた


「色々調べて見たんだけどさ、病院には行った方がいいみたいだよ?治すためのもの貰っていうのもあるけど、1番は診断書貰うことが大切みたい」


渚は最後に「ネットで調べた知識だから間違ってるかもしれないけど」と付け足した


「病院にはあまり行きたくないんです、親に迷惑かけちゃうし、後は今の自分を認めてしまう気がして、すいません相談をしているのは私なのに」


渚はずっと申し訳なそうにしている

どんどん渚の姿が小さくなっているように見えてしまう


「渚、多分病院に行ったり親に相談したりするのが普通なんだよ、けど普通が正解とも限らないって俺は思うんだ、だからさ渚が良いと思うことをやってみよう、俺に出来ることなら何でもするからさ、ごめん美鈴せっかく調べてくれたのに」


「良いよ、良いよ、私も渚ちゃんが良いと思うことに協力したいし」


「ありがとう2人とも」


渚はそう言うとポロポロと目から涙を零した

だけどその涙はさっきの涙とは違うような気がした



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