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第二話【始まりは突然に…】

エンジュの胸騒ぎは当っていた。

其れは、其の日の夜の事である。天使族の人々が寝静まった時間帯、一つの炎が教会の真下に落ち、火事が発生した。火は燃広がり、殆どの建物が全焼。エンジュの家も例外ではなく、今まさに家の中が燃えていた。



「パパッ!ママ!!セバスチャぁごほっ、ごほっ…はぁ…はぁ…皆、何処に居るの…ごほっ」


成人の天使は、立派な羽が背中に付いている。だが、子供の天使はまだ成長の発達途中の為、羽が付いてたとしても其れは小さく、自分一人を持上げるまでのパワーはない。詰り、エンジュが脱出方法は走って逃げる他ないのだ。

だが、彼女は逃げる処か、同じ家に居た両親と召使い達の安否が気になり、自分一人で逃げるといった考えは浮かばなかった。


「はぁ…はぁ…皆ぁ…何処にい……」

酸素不足に陥り、意識が朦朧としてくる。呼吸が出来なくなっていき、体に力が入らなくなり其の場に崩れ落ちる様に倒れる。

遠くで父親の声が聞えた気がした。足音は段々近付いてきて、優しく抱き抱えられる。ゆっくり目を開ける。心配そうな、其れでいて何処か怒りが溢れた複雑な表情かおをした父親の姿。


エンジュは父親に訊いた。如何して、そんな恐い顔をしているのか。

すると、父親は苦虫を噛潰した様な顔をして、そして俯いた。エンジュを持上げてないもう片方の手は拳を固め、怒りで震えているのが雰囲気で分った。



「……御前には悪いが、お願いがあるんだ…」

「…何、パパ…?」

「ディーク君と…、彼とはもう、遊ばないでほしいんだ…」


「……え…」


父親の言葉を把握しようと頭を回転させるが、やっぱり理解わからない。チンプンカンプンだった。


「如何、し…て?」

喉が痛い。煙を吸い過ぎたせいかもしれない。だが、今聞かないと後にはもう教えてもらえないかもと思い、声を精一杯上げて、問う。すると、以外にも早く、返答はきた。その内容は、目を疑うものだった。



「…う…嘘、だよ、ね…?だ…だって…あの、優しいお父様と、お母様が…っ!?」

「本当なんだ。エンジュ、分ってると思うが、此の話は此れっきりにしてもらいたい。父からのお願いだ?約束、出来るかい?」


少しずつ、外へと近付く。なのに、呼吸が苦しい。胸も、締付けられる感じで痛い。多分此れは火事のせい。煙の吸い過ぎによるもの。そう自分に言聞かせて、エンジュは二回頷いた。


硝子が割れる音とともに、紅いものが少し舞う光景が目に焼き付いた。其れが、パパの血だと気付くのに、時間が掛った。うんん。そんな事、如何でも好い。外に出れた事による安心と、深い悲しみと憎しみの感情が込上げてくるのが、嫌でも感じてしまった。

「如何、して…?」

今回の事件が切っ掛けで、エンジェル界とデビル界の間に大きな亀裂が出来た。

そして、あの火事のせいで、セバスチャンや屋敷で働いていた人数名は、ヘブンゾーンへと導かれた。もう、一生会う事は出来ない。死神さん達以外は…。






――あれから七年。私は、十六歳になっていた。

後書き

小二や小三の頃、よくこんな世界観(争い事)思い付いたなぁと、我ながら思います((歪んでたんだな、御前

あの頃はテレビとかの影響で、何でも物語は思い付いてました!現実感がなかったせいだと思う。。。子供の発想力ってスゲーッ!!って、実感します(#^.^#)

因みに、ヘブンゾーンに向った魂(幽霊)達は、生存者と会う事は出来ません!逆も然り。ですが、死神(生存者)だけは特別で、幽霊と生存者の両方と会えます!!


初出【2012年1月4日】

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