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幕間 2

幕間 2


 やはりいずこかも知られてない、謎の、そして無駄に豪華な一室がレクアにはある。

この世界では希少な木材や繊維を多量に使った椅子に腰かけた男は、鬼王と呼ばれている。

「まさか、こんなに簡単に元老院どもが、な」

 その男の前には4人の影がいる。その一人が答える。

「は……ただ、その者は、4つ魔王斑を顕在化し、その後押しを受けた、と」

 残る3つの影がかすかに揺らぐ。常人であれば驚愕すべき事実を聞きこの程度の動揺。かなりの克己心を持っているに違いない。もちろん彼らの主たる鬼王もその例外ではない。

 動きを止めた鬼王が、酒杯に口をつけるまで、しかしそれなりの沈黙がこの場を支配した。

「ふむ……4つか。いずれの者か?」

「6代、8代、11代……12代です」

「ルリエラが?」

 今度は飲みかけの酒杯を、黒壇の卓上に置き、深々と椅子に体重をかける。見事な体格の、相当の重量をかけられても、精妙なつくりの椅子はきしむことすらしない。

「……まあ、よい。しばし待つことにする」

「しかし、鬼王様」

「どうせ12代もの間、待ち続けた身。今さら、その異邦の者が統治するわずか治世の間など、午睡のようなもの」

「は」

「ただし……ルリエラの養い子については、その後も身辺を探れ」

「は!」

 4つの影が消えた後、鬼王は再び酒杯をとった。

「……異邦の者よ。しばしの間、このレクアを預けよう。せいぜいその手並みを見せてみよ」

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