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激闘の末。あれ、ちょっと待てよ?

急に寒く・・・。皆さん体の具合はいかがでしょう?

 地面に突き刺さった剣は、暫くしたら消えた。ちぇっ、足場に使おうと思ったんだけどな。使えないものはしょうがない、あ、代わりにそれお借りしますね?

 発射されたばかりの剣は、物理的に蹴る事が出来た。という事は、何かに当たるか刺さる事で消滅するって辺りかな?うん、弾いたら消えた。条件確定、これは悪巧み出来そうなスキルじゃないですか。

「《ムーンステップ》、《スカイハイ》!あーいきゃーんふらーい!」

「な、踏み台にした?!」

 あなたはリーダーですか?はい、最大高度到達。ほら贈り物、たっぷり受け取ってくれよ!

「《投擲》、重ねて《ファントムダガー》!」

 投げたナイフが幾千かに分裂して見える。短剣限定という超産廃候補なスキルだけど、対人戦では必須と言って良いスキルだ。幻想の剣を生み出すだけじゃない、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだから。本物は勿論当たるけど、生み出した幻影も全て避けないとダメージを受けるというわけで。当然、《投擲の極意》は幻影側にも乗る。ただこれ、滅茶苦茶燃費悪いんだよね。魔力ほぼ空になったし。十本単位で消費量が増えるから、ちょっと大盤振る舞いしすぎた感まである。撤退してくれたら御の字だけど。

「くっ、流石に今のは効いたが・・・まだだ!」

 えー、そこは倒れておいてくださいよ・・・。まだ在庫はあるけど、店仕舞いしたい気分。閉店ガラガラー。あー、ちょっと回復するわ。魔力薬、確かあったよね?

 と思ってみたけど、折角ここまでやったんだし、決着をつけるまで止めたくないという思いもある。ここまで硬い敵なんて、二度と会えないだろうし。逸れな金属的な物製軟体生物がいれば別だけど、あいつすぐ逃げるし。え、最近のって鍵とか落とすの?据え置きゲー時代のしかやってないし。父さんの。

「こうまで当たらんとは・・・。先ずはその煩わしい動きを止める他無いな」

 小さく、開けという言葉が聞こえた。そういえばこの人、《飛撃》以外は殆どスキルを使ってないけど・・・、まさか温存されてた?だとすると、素の防御力であれ?えー、勘弁してよ・・・。

「《スパイラルシャドウ》、《パイルカウンター》」

 口が開くと同時、()()()()()()()が襲ってくる。《スパイラルシャドウ》って確か、相手を拘束するスキルだったはずで、実際僕も動けない。あーあ、詰んだかな・・・。



【対人イベント】実況しようぜ 第二刷


954.プレイヤー名が入力されていません

・・・


955.プレイヤー名が入力されていません

・・・・・・


956.カンナギ

・・・・・・・・・?


957.プレイヤー名が入力されていません

沈黙でスレ消費すんなやw特にカンナギ、おめーはダメだ


958.カンナギ

いや、だって、なあ?分身が出てて、本体は謎の透明化スキルだろ?分身発動地点から離れたって時点で、隠形じゃないし


959.プレイヤー名が入力されていません

あー、隠形って姿消すけど、代わりに動けなくなるんよ。カンナギ、考察するなら知らん奴の事も考えてやれ


960.プレイヤー名が入力されていません

>>959 補足thx.攻撃スキルも謎だが、更に謎なのはあの不思議挙動だよな。慣性無視して方向転換、かと思ったらくるっと回って空中多段ジャンプ?どんなスキルか教えてエロい人


961.プレイヤー名が入力されていません

多分空中ジャンプは《エアウォーク》ってスキル。空中時に一回だけ踏み込んだ位置に足場作る、ってやつ。でもあれ、連続使用出来ないような?リキャスト五秒あるし、滞空時間調整出来なきゃ落下で死ねる。


962.プレイヤー名が入力されていません

>>961 発展でスカイハイってのがあるから、そっちだと思う。関連スレ見てみたら昨日報告上がってたわ。でもあれ、取得条件かなり厳しいぞ。機動力関連のスキルで枠の半分埋める勢い。


963.プレイヤー名が入力されていません

必須が十だっけか。投げる、分身、魔法切った奴、四属性、ステルス、身代わりで九。多分探知系持ってるから二十埋まってる。・・・結構ギリギリ?


964.プレイヤー名が入力されていません

それ以前にだな、あの剣とか短剣が分裂したの。あれ一体何よ?王の財宝?


965.プレイヤー名が入力されていません

金ピカじゃねえんだよなぁ・・・



 あれ、生きてる?空蝉は切れてるし、他に緊急回避的なスキルって・・・。あ、あれか!

「運も実力のうち、ってね!」

 カウンター系スキルは、その後の硬直が長い。高倍率なら余計で、文字通りの最終手段としてしか使えない。で、あるんだよねえ、それを狙い撃つためだけのスキルが。アサシン舐めてもらっちゃ困りますよ、お客さん!

「《エンカウント》、《デッドリーブロウ》!」

 短刀をジャマダハルに持ち替えて、スキルを起動する。いや、短剣(カタール系列)限定とかいうスキルなんだ、どっちも。細かいのか大雑把なのか、良く分からないゲームだこと。

 ジャマダハルの先端が鎧に穴を開け、肉に突き刺さる感触がした。同時にカインのアバターが砕け、光の粒子へと変わっていく。

「あー、疲れた!楽しかった!」

 全部出し切った。今までに使わなかったスキルを、全部使った位には。あれ、そういえば・・・。

「これ、中継されてるんだっけ・・・?」

 うわ、何も考えずに手の内晒したって事?!

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