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人物紹介①

人物紹介とそれぞれの近況報告です。後半に害獣の紹介も入っています。

といっても、チョイ役は省いているので、全登場人物を網羅している訳ではありません。

要望があれば追加します。

ファルゼン王国王都




セリア・レーヴェン/更科梨沙

年齢:15歳

外見:銀髪ストレートに水色の瞳と、全体的に色素の薄く、背の高いモデル体型のクール系美少女

 本作主人公。前世の記憶を持って生まれたレーヴェン侯爵家の長女であり、前世は享年17歳の女子高生。聖女級の神力を宿して生まれたが、ずっと神術の才能を開花させることが出来なかったがために家族に疎まれていた。だが、今世の自分を捨て、更科梨沙として生きると決めたことで才能が開花。前世の家族の元へ帰ることを目標にし、出奔して旅に出る。

 重度の人見知りで、心を許した人間以外が近くにいると、途端に無口無表情になる。ただし、1人きりの時や心を許した家族や友人相手だと、明るく表情も豊かな割と普通の女の子である。“精神的に追い詰められ過ぎると短絡的行動に走る”、“1つのことに集中すると他のことが疎かになる”という2つの悪癖を持つ。そのため時々派手にやらかしては1人で悶えるという残念なところがある。しかし、一方で努力家で、地頭はかなり良い。4歳の頃から王太子妃教育を受けていたため、知識量は相当なもの。倫理観や道徳心は一般的な日本人の感性を持ち合わせている。

 神術師としては万能型、悪く言えば特に優れた適正なし。一般的な神術師としては超一流で、その発想力から数多くの固有神術を編み出しているが、目立った適性がないため、最上級までの常識的なレベルの神術しか使えない。例外は空間を操作する固有神術だが、現状実戦では使い物にならない。

 才能が開花する以前、自分の神力量を活かし、尚且つ上位の神術に下位の神術で対抗出来るようにするため、神術の同時発動数と同時照準数、並列発動数を徹底的に増やした。その努力の甲斐あって今では、単一の神術なら片手で64発同時発動が可能。同時照準数は最大で片手16カ所。ちなみに2の倍数なのは、片手で1発発動→両手で1発ずつ発動→片手だけで2発発動→両手で2発ずつ発動→片手だけで4発発動…というのを繰り返した結果。ただし家や学園では大道芸扱いされていた。並列発動数は術の難易度によって変化するが、詠唱が不要となった今、下級までなら片手4種類まで可能。つまり、全力でやれば両手合わせて全8属性を4発ずつ、それぞれ別の標的に撃ち込め、単一の神術なら128発同時発動出来るということ。控えめに言って相当頭オカシイ。

(一般的には同時発動数と同時照準数は指の数、並列発動数は手の数が限界とされている)

 現在はローデントで待機中。



ハロルド・ファルゼン

年齢:15歳

外見:金髪碧眼の典型的王子様風美男子

 本作のメインヒーロー…のはず。ファルゼン王国の第一王子にして王太子。実は下に歳の離れた弟が1人いる。セリアの婚約者だったが、セリアが神術師としての才能を開花させることが出来なかったため、父親である国王によって婚約を破棄された。すれ違いによって、梨沙はハロルドの心が自分から離れたと思い込んいるが、本人はまだセリアのことを愛している。出奔したセリアにもう一度会って想いを伝えるため、王都でセリアを捜索の指揮をとっている。

 性格は王子にしては気さくで思い遣りに満ちた性格。父親と違って冷徹な為政者になれるようなタイプではないが、人を引き付ける魅力と多くの人を受け入れる度量はあるので、優秀な人材が集まって来て、彼らに支えられるタイプ。

 神術師としては既に一流の腕を持っており、学園で習うレベルの術は既に習得済み。セリアの影響を受けたのか、神術の発動数は常人の2倍以上に達している。

 現在は王都で各地に散った捜索隊の情報待ち。



ゼフォード・ファルゼン

年齢:35歳

外見:金髪に髭を蓄えた威厳たっぷりの容姿だが、実はそれほど美形でもない

 ファルゼン王国現国王にして冷徹な為政者。息子と打って変わって感情を排し、極めて合理的にものを考える。徹底した王家至上主義であり、王家の地位を盤石にすることが王国の安定に繋がると信じている。そのため、王家の利になるなら息子の想い人であろうと忠実な部下であろうと容赦なく切り捨てる。

 現在は王都でセリア出奔によって生じた混乱の対処に当たっている。



ルイス・レーヴェン

年齢:36歳

外見:銀髪に水色の瞳を持つ冷たい美貌の男性

 セリアの父にして元レーヴェン侯爵。出世欲の強い野心家で、子供のことは家族というより出世の道具としての意識の方が強い。そのため、子供に向ける愛情はかなり打算的(そもそも打算的なものを愛情と呼ぶのかはさておき)。前世持ち故に子供らしさに欠け、何を考えているか分からないセリアを気味悪がり、神術の才能が開花しないことも相まって忌避していた。

 セリアを侯爵家の恥だと考えて何とか排除しようとするも、あと少しのところでセリアが覚醒したため、窮地に立たされる。追い詰められたところで、末娘であるナキアの口車に乗せられ、爵位を失うと同時にレーヴェン侯爵領の屋敷の離れに幽閉される。本人としては爵位の継承は表向きのもので、継承後も裏で実質的な当主の座に居座る気満々だったが、ナキアがそんなこと認める訳がなかった。

 神術師としてはレーヴェン侯爵家に相応しい戦闘型。その腕を見込まれて王都を守護する第1軍団長に任命されるほど優秀な神術師。

 現在は何とか離れから脱出出来ないかと無駄な努力を続けている。



フィール・レーヴェン

年齢:33歳

外見:波打つ金髪に緑色の瞳を持つ優しげな美女

 セリアの母にして元レーヴェン侯爵夫人。超影薄い人。だが安心しろ、王妃は名前すら出て来てないから。外見に見合わず夫に似てシビアな考えを持ち、夫に対する意識は夫婦というより、貴族社会で共に戦い抜くパートナーという意識だった。失脚して夫と共に屋敷の離れに幽閉されるが、最後に足をすくわれた相手が実の娘だというなら仕方ないと割り切っている。

 現在は幽閉生活にも何か楽しみを見つけようと模索中。



リゼル・レーヴェン

年齢:17歳

外見:父親譲りの銀髪に水色の瞳を持った冷たい美貌の美男子

 セリアの兄にして元次期レーヴェン侯爵。幼少期に妹であるセリアに両親の期待と愛情を奪われたため、性格が歪む。自己承認欲求とプライドが異常に高くなり、自分よりも劣った存在を過剰に見下すようになる。セリア覚醒後、再び両親の関心が自分から離れ、婚約者にも手酷くフラれたことで引き籠りとなる。更に追い打ちを掛けるように、ナキアの策によって廃嫡され、一般兵として軍に放り込まれる。

 神術師としては戦闘型。ナキアの最後の情けで姓は奪われていないため、まだ一応神術師だが、これ以上レーヴェン侯爵家にとって不利益となるようならばそれも危うい。

 現在は軍で徹底的に根性を叩き直されているが、基本的に打たれ弱いので、また引き籠りになりそう。



ナキア・レーヴェン

年齢:14歳

外見:母親譲りの波打つ金髪に緑色の瞳、小柄ながら女性らしい起伏に富んだ肉体を持つ優しげな美少女

 本作のメインヒロイン…かもしれない。セリアの妹にして現在はレーヴェン女侯爵。自分の家族が嫌い。と言っても、両親と兄に向ける感情は嫌悪というより軽蔑であり侮蔑。姉のことは単純に大嫌い。実は幼少期から姉のことを両親や兄から庇っていたが、嫌いなものは嫌い。実は今時々姉の…………とにかく!嫌いったら嫌い!

 親譲りの冷徹さを持っているが、その親から本物の愛情を受けて来なかったため、愛情に飢えている部分がある。だが、それを前面に出せる程素直ではないし、そんなことはプライドが許さない。幼少期から実の両親や兄を相手に鍛え上げた人心掌握と思考誘導の技術はかなりのもので、貴族としては普通に優秀。

 神術師としては戦闘に秀でた万能型。要するに兄と姉のいいとこ取り。普段は兄を立ててセーブしていたが、実際には既に兄よりも強い。

 現在は王都で侯爵家の立て直しに奔走中。



フィオナ・ザイレーン

年齢:14歳

外見:茶髪に茶色の瞳を持つ、派手さはないがそれなりの美少女

 宮廷神術師指南役であるザイレーン伯爵の長女であり、リゼルの元婚約者。リゼルのことは元から嫌いだったが、政略結婚は貴族令嬢の務めだからと我慢していた。だが、密かに慕っていた(百合ではない)セリアが出奔し、レーヴェン侯爵家の立場が危うくなったこともあり、婚約を破棄した。学園の他の生徒とは真逆にプラス方向の思い込みフィルターが掛かっているため、彼女の中のセリア像はかなり美化されている。将来白銀の聖女の敬虔な信者になること間違いなし。

 神術師としては風属性に適性を持つ万能型。親譲りの非常に優秀な神術師であり、学園ではナキアに次ぐ学年第2位の成績を取っていた。

 現在は王都で学生をやりつつ婚活中。



名もなき教授

 宮廷神術師上がりの学園の教授。たまたま演習場の管理をしていたため、梨沙の覚醒に立ち会ってしまった人。何気に白銀の聖女の信者第1号かもしれない。

 現在はセリア覚醒の様子を学園で布教中。






レーヴェン侯爵領




ラルフ・サルバン

年齢:62歳

外見:白髪紳士のナイスミドル

 元はサルバン子爵家の四男であり、現在はレーヴェン侯爵家に仕える執事にしてレーヴェン侯爵領領主代行。レーヴェン侯爵領の安寧と繁栄を第一に考え、そのためならば小事を切り捨てることも厭わない。だが、元々は情に厚い人間のため、セリアの処遇に関して、内心忸怩(じくじ)たる思いがあった。

 神術師としては防御系に適性を持つ特化型。防御系ならば一部最上級まで使いこなすが、それ以外は下級までしか使えない。

 現在はナキアの指示でレーヴェン侯爵領の領主代行を続行中。



ゴロツキたち

 盗みを生業とする6人組の犯罪者グループ。ボスが梨沙に手を出し、既に足が付いているという記憶を消された結果、逃げそびれてあっさり全員捕まった。

 現在は憲兵によって拷も…取り調べ中。






バルテル辺境伯領国境の町カロント




ロイ

年齢:34歳

外見:金髪の優男風美青年

 虹の傭兵団チーム“紅”のリーダー。元は帝国貴族の四男だが、神術を使えない貧乏貴族だったこともあり、夢を求めて傭兵となった。武器は片手持ちの西洋剣と円盾(ラウンドシールド)。神具の剣は家のものではなく、傭兵としてそれなりに名を挙げた頃に自分で買い求めたもの。性格は真面目で誠実な好青年、悪く言えば堅物。その容姿と相まってさぞ異性にモテると思いきや、実はそうでもない。名のある傭兵と言う肩書に惹かれた者はその堅物っぷりにがっかりし、その性格に惹かれた者は傭兵と言う職業に引いてしまうという、ギャップが悪い方に働いているタイプ。

 現在はカロントの復興支援中。



ニック

年齢:31歳

外見:茶髪に垂れ目気味なひょろりとした長身の男性

 虹の傭兵団チーム“紅”の斥候役。主武器は弓矢で、補助武器として短剣を持っている。見た目通りの軽薄なチャラ男だが、意外と正義感は強い。“紅”のメンバーで一番女性経験が豊富で、堅物なリーダーをよく遊びに連れ出している。

 現在はカロントの復興支援中。



バッカス

年齢:28歳

外見:金髪糸目の中肉中背の男性

 虹の傭兵団チーム“紅”の中衛。武器は片手持ちの西洋剣と円盾(ラウンドシールド)。人好きのする性格で、“紅”のメンバーで一番コミュ力が高い。実は“紅”のメンバーで唯一の彼女持ち。ただ、本人は彼女といるより傭兵業やっている方が楽しいので、彼女の優先度は割と低め。だが、彼女もそんな彼のことが好きなので、特に問題はないらしい。もげろ。

 現在はカロントの復興支援中。



デリク

年齢:43歳

外見:色黒で禿頭のゴリマッチョ

 虹の傭兵団チーム“紅”の前衛にして盾役。武器はメイスと大盾。チーム最年長であり、皆の頼れる兄貴分。…アニキではない。よく勘違いされるが断じて違う。昼は盾役(受け)だけど夜は矛役(攻め)とかそんなことは決してない。

 現在はカロントの復興支援中。



リンデル

年齢:18歳

外見:茶髪で少し気弱そうな少年

 虹の傭兵団チーム“紅”の後衛にしてはぐれ神術師。貴族の血を引く平民だが、両親は神術師として覚醒していない。そのため、貴族に命を狙われ、両親にも見捨てられたところでロイに拾われた。その経験からかなりの貴族嫌いで、今でも若干人間不信気味。実は“紅”のメンバーの中で一番モテる。……男に。だが、デリクにしっかりガードされているために本人は気付いていない。そんな2人を見てあらぬ妄想をする男連中が結構な数いるが、やはり本人は気付いていない。

 現在はカロントの復興支援中。






害獣




ゲリアス種

 狼型の害獣。体高1.5m以上の巨体と、口の中に三重に並ぶ牙が特徴。最前列の牙が異常に長く鋭く、顎の外まで突き出しており、これで獲物を食い千切った上で内側の二列の牙で咀嚼する。

 異常に好戦的で、一旦縄張りを定めると、群れの仲間以外の動物が全滅するまで狩りを行う。そうしてその縄張りを狩り尽くすと、あっさりその縄張りを放棄して新たな縄張りを求めて移動するという生まれついての戦闘狂。

 中でもアヴォロゲリアスはゲリアス種最強と呼ばれ、その凶暴さと危険度は群を抜いている。



ディッツ種

 猪型の害獣。体高2m近い巨体に、上に突き出た2本の牙の他に、前にも2本の牙が突き出ている。草食だが、縄張りに入った動物には容赦なく攻撃して来る。

 中でもヨールディッツは特に突進力に優れていて、馬よりも遥かに足が速い。



バイレン種

 昆虫型の害虫。一番近いのはクワガタムシ。体長70㎝程の肉食の害虫。強靭な顎を持ち、獲物を食い千切って捕食する。



ザーレー種

 ザリガニ型の害獣。淡水生で水底に潜み、よく伸びる腕と頑丈な鋏を持つ。肉食で、水面や水際にいる動物を鋏で捕獲して水底に引きずり込む。






前世(年齢は梨沙死亡時のもの)




更科健二

年齢:45歳

 梨沙の前世の父。学生時代は狂犬と呼ばれ恐れられた不良。だが、当時暴れ鬼と呼ばれ、絶対無敵孤高のスケバンだった少女に挑んであっさり敗北。その後は暴れ鬼の忠犬となる。その後 ~中略~ 結婚した。かなりの親バカで、息子と特に2人の娘を溺愛している。

 梨沙死亡時には、かつての仲間を集めて轢き逃げの犯人を血祭りに挙げようとした。だが、妻によって実力行使で止められた。



更科美津子(みつこ)

年齢:45歳

 梨沙の前世の母。学生時代は暴れ鬼と呼ばれ恐れられた孤高のスケバン。しかし、狂犬に懐かれたことで少しずつ態度が軟化し ~中略~ 結婚した。夫の親バカっぷりに隠れているが、家族に対する愛情はとても深い。強く優しくやっぱり強い母。

 梨沙死亡時には、葬式の時に泣いただけで、それ以外では少なくとも表面上は普段通りに振る舞っていた。



更科杏助(きょうすけ)

年齢:19歳

 梨沙の前世の兄。別に不良ではなく、普通に優等生。普段は素っ気ないが、いざとなったら頼れるお兄ちゃん。

 梨沙死亡時には1カ月で5kg痩せた。だが、母によって1週間で元の体重に戻された。



更科桃華(とうか)

年齢:16歳

 梨沙の前世の妹。任侠映画が好きな以外は普通の女の子。自他共に認めるシスコンで、お姉ちゃん大好きっ娘。

 梨沙死亡時には引き籠った。…梨沙の部屋に。だが、母によって1週間で引きずり出された。



轢き逃げの犯人

 実は暴力団関係者。酒と薬物を飲んだ状態で暴走し、梨沙を轢き逃げした後、しばらく警察の目を掻い潜って逃走した。ようやく警察が居場所を突き止めて踏み込んだ時、彼は既に人間としての原形を留めていなく、「鬼が…鬼が来る……」と呟くだけの物体と化していた。精神病院に入院したが、肉体的にも精神的にも社会復帰は絶望的。


次回はハロルド視点です。

次回更新の日時ですが、すみません、いつになるか分かりません。

今月末はちょっと忙しそうなので、来月になるかもしれません。

完全に予定は未定ですが、気長にお持ちください。

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梨沙ママつおい!
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