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第参拾壱話 道中記①

続き忘れてました。

ツギハモットハヤイトウコウニシタイナァ(´◉◞⊖◟◉`)

第参拾壱話 道中記①


 涼風山荘を出発してどのくらい経っただろう。太陽はいつの間にか曇天に飲み込まれ、波は徐々に高さを増していた。スワンボートも揺れ、真澄は重い吐き気と頭の芯に陣取った頭痛とに悩まされている。明らかに船酔いだった。遊覧船と違いスワンボートは波に翻弄され激しく高さを変える。最早それはゆったりとした上下運動とは言い難く、舗装の無い道をロードバイクで走るような揺れに変貌していた。


「うっぷ・・・、気持ち悪い・・・。」


真澄は遂に我慢出来なくなり、スワンボートから身を乗り出すとゲーゲーと胃の中身をぶちまける。それを見ていた光は口元を押さえた。


「桜井さぁ・・・、あんた少しは遠慮しなさいよね。レディーの前で失礼だと思わないの?」


眉を顰めてそう言った光も、実は先ほどから言いようの無い気持ち悪さと必死で戦い顔は極めて青白かった。


「す、すんません先輩。でもどうにもうっぷ、エロエロエロエロ・・・。」


光の言葉に真澄はそう答えながらもまた吐瀉物を海に撒き散らした。独特の嫌な臭いが潮風に乗って光にも届き、ますます光の顔も青ざめる。早く何処かの安全な陸地に船を着け、休息を取らないと参ってしまう。真澄は胃の中身を全て吐き出しても尚収まらない吐き気に辟易しながらそう考えていた。しかし、もう確実に昼に近い時間にも関わらず辺りは薄暗く、先ほどから陸地は岩場の入り混じった山肌だけが延々と続いている。座礁の恐れがあるため二人は上陸する事すら出来ずにずっとペダルを漕ぎ続けていたのだ。前に盛岡を捨てた漁村の集落すら見えてこない。潮の流れを完全に侮った結果が、遭難寸前の逃避行を余儀なくされているのだ。海流はどうやら山荘から都市部の方へ流れているらしく、二人は現在それを逆行している。ペダルで水を漕いで進んでいるとはいえ、潮の流れは緩やかな川と同等くらいはスピードがあった。差し引きでスワンボートは進行方向へ幼児の歩み並みのスピードしか出すことが出来ないでいた。


「仕方ないわね・・・。桜井、一度何処でもいいから陸地に着けましょう。ここは崖が多いしゾンビも来ないと思うわ。私も正直もう無理・・・。吐きそうよ。」


光はそう言うとハンドルを切り、200mほど先に広がった岩礁へ船を進めていた。





 そこは陸から少し離れた瀬と呼ばれる類の岩礁だった。岩肌には藻のような海草がくっつき、ズルズルと滑る。スワンボートの外周にはタイヤをいくらか装備していたので、岩礁にぶつかっても多少の衝撃は問題なかった。ロープで岩礁にボートを固定すると、二人は滑る足元に十分注意しながら瀬によじ登った。岩にこびり付いたフジツボやカラス貝で満潮の水位はある程度予想できる。ここは沈まない瀬であると確信すると瀬の中央に移動し、携帯用のガスコンロで暖を取りつつココアを作って一息ついた。まだ足元が揺れているような感覚に悩まされながらも、熱いココアは十分に体を暖め不快感を喉の奥に押し込んでいく。真澄は錠剤を3粒ほど掌に置くと一気に飲み込む。それを見た光も無言で手を差し出した。


「酔い止め持ってきて正解でしたね。雨が降り出す前にここを発ちましょうか。時化てくる前にどこか安全な場所を見つけたいし。」


真澄のこの言葉に、光は錠剤を喉に流し込みながら頷く。今の二人の装備だと雨をしのげる物はほとんどない。中原の店で入手した防水の寝袋とスワンボートに積んである薄いブルーシートで十分に雨風が凌げるわけがないのだ。


「でも場所は慎重に選ばないとダメよね。いくら陸地でもゾンビがうろつく様な場所は御免だし、この岩場に沿って進めば洞窟の一個くらいあるかもしれない。この瀬じゃ一晩明かすのも簡単じゃなさそうだし、ボートじゃ寝てる間に流されて山荘まで逆戻りしちゃうかも。」


「それ以上流される可能性もありますよ。陸地が見えない位置まで流されちゃうと遭難ですからねぇ。」


「そうなんですよって何言わすのよっ!まぁまだ12時過ぎだし、しばらくここで酔いを醒ましましょう。暗くなるのは18時くらいなんだから、まだ4、5時間は行動できるわ。せめて集落近くまでは行きたいわよね。」


そういうと光は硬い岩礁の上に寝転がる。背中がゴツゴツとした岩に当たり、肘や脹脛も少し体勢を変えるだけで鋭い痛みを伝えてきた。


「こんな場所じゃ休むことも出来ないですからねぇ・・・。」


顔を歪めながら悪戦苦闘している光を横目に、真澄はゴロリと横になってさらに暗くなってきた空を眺めた。





 一時間も休憩すると、二人は若干気分も紛れてスワンボートに戻る事にした。正直まだ頭の芯は鈍痛を放ち、胃はムカムカとして食物を受け付けるような感じではない。それでも鞭打ってボートに戻ったのには訳があった。空を覆った厚い雲からシトシトと雫が落ち始めたからだ。濡れるよりは屋根のあるスワンボートで一歩でも先へ行く方が無難だと思ったからである。


「時化ってきたわね・・・。桜井、できるだけ早く安全な場所をみつけましょう。」


厚めのウインドブレーカーを合羽代わりに羽織りながら光が真澄にそう言った。言われずとも当然同じ事を思っていた真澄は無言で頷くと光を真似てバッグをゴソゴソとまさぐった。





 荒れてきた海は容赦なくスワンボートを翻弄し、二人の気分は晴れる事無くボートのペダルを一心不乱に踏んでいた。そろそろ3時に差し掛かる。野営の準備を始めねば暗くなってしまう時間だ。陸地に上がるのは最上の注意が必要だし、敵はいつ襲ってくるかも分からない状況で暗くなるのは致命的だった。このまま集落に入ってもゾンビの襲撃に怯えながら夜を明かす事になるので、二人は仕方なくささやかな砂浜に船を着けることにした。近くに丁度よい岩場もあり、スワンボートは座礁することなく着岸に成功する。砂浜までの距離は5~60mほどで、ゾンビに襲われても逃げる事は可能だった。雨は勢いを増していたので、二人で簡易テントを張るとその下で火を起こす。湿った流木はブスブスと音を立てながらも中々火が点かず、乾いた新聞紙を火種にしてなんとか小さな火を灯す。季節は初秋とはいえ、雨に濡れ体は芯から冷え切っていて小さな火の柔らかな熱は二人を癒してくれた。食事は出来合いの物をいくつか用意していたので、冷めたご飯とおかずで腹を満たす。そして熱いココアを作るとやっと二人は満ち足りた顔を合わせた。


「生き返りますね~。」


笑みを浮かべながら真澄がココアを啜る。それに光は若干浮かない顔を返した。


「あんたは単純でいいわね。明日からの事を考えると胃が痛くなりそうだわ。私達は今どこにいるかも分かってないって言うのに暢気すぎるんじゃない?」


半眼で真澄を見ながらそう返す光。真澄はそのジト目にタジタジになりながらも頭を掻いて弁解した。


「いやだなぁ~・・。俺だって少しは色々考えてますよ。今はまだ山荘から20kmも離れてない場所ですよ。あの集落でさえもまだ先なんですからね。スワンボートでの旅もまだ始まったばかりですし、先は長いんだからそう悲観的になることも無いんじゃないですか?こんな場所に人なんかいるわけないし、ゾンビだって居ないに決まってますってっ!あ、もう本当に全滅してるかもしれないですしね?」


「本当にってどういう意味よ?」


真澄の不用意な一言に光の目はさらに鋭く細くなる。ギラリという音さえ聞こえそうな目だった。


「いや、あの、まぁ何て言いますか・・・、ハハハ。」


「あんた私の意見を全く信じてないんでしょ?どうでもいいけど確信くらいあるんだからね・・・。」


光はボソボソと口を開く。確信があると言っている割には自信が無さそうな口ぶりだった。


「確信ってどんなんですか?出来れば俺にも分かるように詳しく教えて欲しいんですが。」


真澄は堪りかねて光に問いただした。自分は無理やり危険な賭けに乗らされたのだ。そのくらい聞いても罰は当たらない。


「私って昔、大学で生物専攻だったのよね。まぁ主題科目で農学の授業を履修しただけなんだけどね。その時の知識から色々と推測を立ててみたのよ。」


光はポツリポツリと喋りだす。


「それで、どんな推測が立ったんですか?」


「成人の基礎代謝ってどのくらいかあんた知ってる?」


「2000くらい?」


真澄は突拍子も無い光の質問に昔聞きかじった知識を口に出す。


「いえ、そんなに多くないわ。体格にもよるけど大体1400~1600キロカロリーって言われてる。」


「ふむふむ、それで?」


「餓死に至るまでの過程って分かる?」


「えっと・・・、確か筋肉を分解して蛋白質に変えるんですよね?だから痩せるって聞いたことがあるんですが。」


「そうね、そして脂肪がエネルギーになるのよ。」


光は意外にも真澄が知っていたことに少し嬉しそうな声で話を続けた。


「大体飲まず食わずだと人間は3週間で死ぬわ。肥満体でも多分2ヶ月経たずに死ぬと思う。理論上はもう半分くらいは餓死しててもおかしくないのよ。理論上はね・・・。」


光にそんな知識があったことに驚いたが、確かに彼女の理論が正しければもうゾンビは実のところ半分以上は動かなくなっていて、この間見たのはエネルギーつまり脂肪が余分に蓄えられていた元肥満の方々であると推測できるのだ。


「ふむ、確かに理論上はおかしくないですね。でも先輩、一ついいっすか?」


「な、何よ・・・?」


「死体が歩くって事がすでに理論上おかしいんですよ。今さらそんな科学的な根拠を信用していいもんかどうかってのが俺の正直な意見です。もう俺達の常識は通用しないって痛いほど実感できてるでしょ?」


真澄の本音は、つまりそういうことだった。理論などすでに崩壊していると言いたいのだ。


「だから私達が少数精鋭で様子を探りにきたんじゃないっ!確認しないとどうしようもない事でしょっ!?」


思わず光が大声で反論する。その時、何かが聞こえた気がした。


「何のために私達がこうして来てるかあんた分かってないでしょっ!?そんなんじゃダメなのよっ!!!私達がなんとか無事を証明して、あの子達に笑って暮らせる日常を取り戻してやらないといけないのよっ!そんな否定的な意見聞きたくもないわっ!!!」


カラン・・・


光の大声に混じって確かに何かが聞こえた。まだ大声でまくし立てようとする光の口を真澄が咄嗟に塞ぐ。


「ぐむむ・・・、何すんのよっ!私はまだ言いたい事があっむぐぐぐぐ。」


まだ興奮冷めやらぬ光の口を手で必死に押さえた真澄だったが、もう遅かった。先ほどのカランという音は真澄が仕掛けていた鳴子。つまり誰か近付いて糸に引っかかれば鳴るように仕掛けられた空き缶のぶつかる音だったのだ。何者かが近くに迫っていた。


「先輩、音を立てないで・・・、鳴子が反応しました。何か居ます・・・。」


真澄はそう言うとようやく大人しくなった光を開放して懐中電灯を持ち、テントから暗がりに向かうとその辺を照らした。その光に反射して何かがキラリと光る。一瞬身構えた真澄だったが、その光はあまりにも低い。多分小動物か何かの目だ。


「ふぅ・・・、動物でしたね。驚きましたねぇ。」


「ほんと人騒がせだわ。こんなとこにゾンビが居るわけないのよ。人里からどんだけ離れてると思ってんのよ・・・。」


真澄の声と光の声に安堵が含まれていた。二人とも気が張っているのだ。


「全く・・・、そろそろ休まないと身が持たないですね。雨も強くなってきたし・・。」


カラン・・・


「ん?まだいたのか?」


一瞬目を離していた闇に真澄は懐中電灯を再度向ける。そこには先ほどの目の光は無く、ただ木々がざわめいていた。


「おかしいな?風か・・・?」


カランカランカラン・・・


真澄の声に反応するように鳴子がさらに激しく音を奏でた。間違いなく何か居る。


「先輩、荷物を持って・・・。俺の勘が正しければこれは動物じゃない。」


真澄の低い声に光が真澄のリュックをそっと手渡す。真澄は荷物を受け取ると背負って模造刀をスッと抜く。光もナイフを握り締めていた。その刹那、懐中電灯の輪の中に明らかに人型が浮かび上がる。その光を反射した目は、白く濁っていた。





 スワンボートまで足場は悪いが振り向かずに走る。光も懐中電灯を手に必死に走った。数が多過ぎたのだ。ざっと見積もって10体以上のゾンビが二人の間近まで迫っていた。二人は砂浜が人里離れた場所にあると思っていたのだが、実は近くに灯台があった。その灯台に避難した人々の成れの果てである集団に存在を気付かれてしまったのだ。主に光の大声で。


「何でこんな場所にあんな大群でいるのよっ!!!」


「俺に聞かれても知りませんってばっ!!!」


二人は罵声を浴びせ合いながらも懸命にボートへ走る。乗って陸から離れれば勝ちだ。所詮は鈍足の集団、足ではこっちに分がある。真っ暗な海岸を懐中電灯の灯りだけを頼りにひた走る。そろそろボートを泊めてある岩場へと差し掛かる頃、不意に光が小さな悲鳴を上げた。


「どうしたんですか?」


声に反応して真澄が足を止めると、光の大声が近くに響いた。


「あ、足を捻ったっ!いたたたたたっ!」


「はぁっ!?歩けるんですよねっ!?」


「無理かもっ!早く助けてっ!!!」


「勘弁してくださいよっ!」


真澄は見事にお約束をやってのけた哀れな先輩を探す。近くに転がっていた懐中電灯を見ると、けっこう派手に転倒したのだろう。辺りは真っ暗闇なので、声を頼りに懐中電灯をかざすと数回手元を動かしただけで蹲っている光を確認できた。真澄は走りよって光を抱え起こす。光は痛みに顔を歪めながらも真澄の手から懐中電灯を受け取ると、肩を借りてスワンボートを目指した。やっとの思いでボートに辿り着くとロープを外して沖の方へ船を進める。陸と海の境目も曖昧なまま、コンパスだけを頼りに真澄は懸命にペダルを漕いだ。





 東の空が明るくなり、真澄は光の足の具合を確かめる。持っていた湿布を貼って応急処置はしていたが、完全に捻挫した状態で紫色に腫れ上がった患部は見るも痛々しかった。その他にも岩に打ち付けた爪先は親指の爪が割れ、流血したことを示すように赤黒い塊がへばり付いている。海水で患部をよく洗うと、激痛に光は大声を上げた。


「いたあたたたたたああああっ!無理っ!さくらっいっ!無理無理無理無理っ!!!」


「暴れないでくださいっ!海水なんで()みますけど、よく洗って赤チンとテーピングしないと破傷風なんかなっちゃいますよっ!」


「でもっ!いたたたっ!!無理だってばっ!泣くっ!これ以上やると私は泣くわよっ!女を泣かすなんて最低でしょっ!?やめ、あいたたたたっ!やめ、いたっ!やめてえええええっ!!!」


「ええいっやかましいっ!観念してくださいっ!」


暴れる事10分以上、やっと光の足には包帯が巻かれ患部を固定される。


「あんた遠慮なしね・・・。」


光は涙の筋を見られないようにゴシゴシと拭きながら、恨めしそうに真澄を睨んだ。


「怪我するほうが悪いんですよ。でもこれでゾンビがまだ残ってることは分かりましたし、意地を張らないで皆の所に戻りましょう?」


真澄は光を刺激しないように優しく問いかける。この怪我ではまともに探索など出来ないし、脅威は去っていない事を確認しただけ儲けたと思う。しかし、光はまだ納得していなかった。


「あれは二次災害でゾンビ化した連中かもしれないでしょ?だったらまだ放浪歴は短いわ。ちゃんとしたデータを取りたいのよ。もっとアグレッシブに長年ゾンビやってますって連中もちゃんと確認しないと、まだ確信は持てないわ。上陸は諦めるけど、ちゃんと市街地や大きな港の状況を見たいのよ。ボートから降りなければ危険は無いんだし、食料はあと一週間は食い繋げるし、もうちょっと付き合ってね。」


「マジっすか・・・?もう帰りましょうよ・・・。」


光の主張に情けない声を上げた真澄に光が悪戯っぽい笑顔を向ける。


「ここで帰ったら見返りは無しよ?それでもいいの?」


見返りは無し。この言葉の真意を悟るのに時間は要らなかった。あと一週間我慢して我侭に付き合えば、この女の体は自分の物になる。


「・・・うまいこと言って逃げるのは無しっすよ?」


「ふむ、疑われてるわねぇ~。」


これまで仕事も含めて、何度となく煙に巻かれた真澄の疑惑の眼差しをスルリと躱しつつ、光はニンマリと笑った。

ちょっとサブタイトルが手抜きでしたね。色々考えたんですがいいのが浮かびませんでした。


足を怪我した光さんを真澄くんは襲っちゃえばいいと思うのですが、書いたら確実にBANされそうなので自重します。


漁村なんかを舞台にするので漁業用の道具なんかも出すと面白いという意見を頂きましたが、作者はそんなに乗り気でないので出すかどうかは不明です。親父様が船を持っているので実は少しは詳しいのですが、一般人に理解できるか微妙ですしね(´・ω・`)

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