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第二拾漆話 OPERATOR'S SIDE【オペレーターズサイド】⑤

「やぁ~いお前んち、おっばっけやぁ~しきぃ~!」


「カンタアッー!」


そうだカンタにしよう。そうしよう(๑・㉨・๑)

第二拾漆話 OPERATOR'S SIDE【オペレーターズサイド】⑤


 奥の階段にゾンビの姿は無かった。館内で鳴る大音量のロックに混じり、男の放送が的確に私たちを導く。パートナーの山瀬寛太は、全面的に彼の指示を信頼し始めていた。だけど私は、彼の裏を勘ぐってしまう。避難所からこのビルまで逃れる間、私と寛太は数々の裏切りや暴力を目の当たりにしてきていた。自衛官が私達に託した銃は、3回奪われそうになったし、人の良さそうなおじさんが、子供をゾンビに向かって蹴り飛ばすのも見た。当然自分が逃げるための囮に使うためだろう。大声で泣きながらゾンビに組み敷かれ食い千切られる幼子に、私達は何もしてあげる事が出来なかった。自分達で精一杯だったのだ。人間、自らの命が危険に晒されるとこうも薄汚れた魂になってしまうのかと思うほど皆が常軌を逸し始め、他人を盾にし、醜く我先に逃げた。自分達のために命を掛けて守ろうとしてくれた警官や自衛官も、逃亡中は責任を転嫁され罵られ、住民を逃がすための盾にされ一番先に死んでいった。それに嫌気が差し、一般人を撃ち殺して隊を離脱する自衛官も出始め、逃亡中はゾンビと人間、両方に私の精神は削られていった。今は人間の本質も見極め、まず疑ってかかる方が利口だと私は悟った。もう誰も信じない。ただパートナーの寛太だけは別だ。彼は私を守ってくれる。実際付き合っている頃、彼は貧相で体力も並み以下だと私は決め付けていたが、この地獄の幕が上がってから彼はメキメキとサバイバル能力を開花させていた。大学から避難所まで何とか連れてきてくれたのも彼だし、この絶望の逃避行中も奴らの弱点を的確に見極めて最善の方法を探してくれた。ロビーで10体ものゾンビを蹴散らせたのも、寛太のアドバイス通りに私が動けたからだ。そうでなければ、私はきっともう死んでいる。手は重い鉄パイプで皮が所々剥げていたし、足は何kmもの移動で棒のようだ。顔は血と泥と埃にまみれ、女の子としての矜持も何もあったものではないと思う。そんなになった私を、寛太は必要としてずっと傍で守ってくれている。もし放送の男が、私と寛太を良い様に利用しようと企んでいたら、私は彼を許さない。放送の男の真意を確かめるためにも私達は生きなければならない。もう目の前に12Fと書かれたプレートが見えている。男を1人救出し、私達は15Fにいるという放送の男の場所まで辿り着かなければならなかった。





 『よし、そこで止まるんだ。』


12Fの階段踊り場で、放送は止まれの指示を出した。俺は少し肩透かしを食らってモチベーションが一瞬下がるのを感じた。


「何しようってんだ?もう目的地は目の前だろう。ここは一気に。」


「だよね?」


俺と夏海は顔を見合わせると踊り場の近くの壁に身を預ける。


『今踊り場だよな?こっちからは確認出来ないんだが、そこから15Fの間に敵の姿はあるか?』


また質問だ。ここまで来る間にも、階段の敵の有無は嫌と言うほど聞かれている。俺は手摺から身を乗り出すと、上を眺めた。手摺の間からは、何も見えない。ゾンビが居れば手や足の一部が見えない事もないと思うので、これは何も居ないと取っていいだろう。


「いないよ。」


そう言うと俺は近くのカメラに向かって手を軽く振る。


『そうか、何度も悪いな。俺の位置からだと、館内の通路や部屋の様子は手に取るように分かるんだが、どうしても2つの階段、特に踊り場の奥までは死角になってて見えないんだよ。』


そんなに悪気も無さそうな声で男が弁解する。特に他意は無いのだろうが、こう何度も確認を取られると流石に眉を顰めたくもなる。これから命がけの救出劇をしなければいけないとなると尚更だろう。


「ちょっと・・・、どうでもいいけど早くしてくれないかな?私達1分1秒でもこんな場所に居たくないんだけどっ!」


聞こえもしないのに、さっきから夏海はこう声を荒げてカメラに向かって毒づいている。もし放送の男の機嫌を損ねれば、俺達には死の運命しかないことが分かっていないのだろうか。ハッキリ言って、俺はもう限界だった。これまでここに逃げ延びるまで、1分も気の休まる時間は無かった。多少の水分を補給したとは言え、もう体は限界だ。夏海を守るために、何度もゾンビと格闘し、その命を奪ってきた俺は、精神的にも肉体的にもそんなに余裕は無い。夏海を守るためとは言え、元人間を殺す気分は形容し難いものがある。感覚も慣れが生まれてきていたが、そんな事に慣れてしまった自分に反吐が出そうなほど嫌悪感を覚え始めていた。出来るだけ早く安全な場所へ。それが俺の願いだった。


『何を言ってるか分からないが言いたい事は分かる。だけど、作戦を完璧に理解してから行動して欲しい。幸い奴らはまだ君達に気付いてない。おっきい兄さんの匂いとこの音で混乱している状態だと思う。だから今説明する事をまず聞いて欲しい。』


「どうする寛太?もう行っちゃおうよ?グズグズしてたら下の奴ら来ちゃうよっ!」


「まぁ落ち着けよ。このまま無駄に突っ込んでも危ないだろう。ここは屋内だ。下のロビーみたいにパイプも振り回せないんだ。行くにしても出来るだけ1匹ずつだよ。下から来る気配もないしここは話を聞こう。」


俺は何故か逸る夏海を宥めつつ、放送の指示を待つ。


『まずゾンビの配置だが、少しだけばらけているがまだ油断は出来ない。兄さんの居る部屋の前に陣取っている状況だ。こいつらをどうにかしようと思うと骨が折れるよ。最悪全員殺される。だから、兄さんはまず部屋の鍵を開けて奴らを中におびき寄せて欲しい。』


どうやら何か策があるようだ。俺と夏海はしばらく周囲を警戒しながら、次の指示を聞き漏らさないように耳を欹てた。





 もう下の2人はすぐ傍まで来ているようだ。放送では万事うまくいっている感じがする。だが問題は俺の居る部屋の前にたむろする動く死体の群れだった。奴らはどうも目が見えないようで、こちらの動きに反応はしない。だが、小さな音にもやたらと反応していた。俺が動く度に鳴る衣擦れの音や靴の音、水を飲む音まで一切聞き逃さずに反応する。それと放送の匂いに敏感だという事実も衝撃的だった。それでやたらと追い掛け回されたのも合点がいく。何しろ俺は現場を終えたのは22時を回る頃で、帰宅しようと車に乗ったところにこの事件が起こったのだ。この2日間風呂にも入ってないし体はさぞかし匂うことだろう。


「冗談じゃねえぜ全くよう・・・。」


今さらだが、俺は近くに置いてあった殺虫剤を体に振り撒く。害になるだろうが、これで少しでも匂いを中和するしかない。気のせいか皮膚が少しヒリヒリしたが、多分気のせいだろう。きっと気のせいだ。そう思いつつ援軍を待っていたのだが、どうも話が変な方向に向かっている気がする。


『まずゾンビの配置だが、少しだけばらけているがまだ油断は出来ない。兄さんの居る部屋の前に陣取っている状況だ。こいつらをどうにかしようと思うと骨が折れるよ。最悪全員殺される。だから、兄さんはまず部屋の鍵を開けて奴らを中におびき寄せて欲しい。』


「アホかっ!!!」


俺は思わず大声を上げてしまった。外のゾンビの目が一斉にこちらを向く。失敗だったが、今さらどうしようもない。折角散り散りになりかけていたゾンビが一斉にドアに殺到する。頑丈な作りのドアだったのが救いだったが、流石にギシギシと嫌な音を立て始めていた。


『頼むから叫ぶなよ・・・。何もあんたに囮をやれと言っている訳じゃない。隣の部屋に行ってみてくれ。』


そう言われ、俺は渋々隣の部屋に行く。ここはオフィスと違い、棚に様々なファイルが置いてある小さな部屋だった。当然水も食料も無かったので、俺は早々にこの部屋を見捨てていた。ここに何があると言うのだろうか。


『そこは資料室になってるんだが、見たとおり出口が無い。』


「そんな事は分かってんだよ。」


『と見せかけて、実はあるんだ。奥の棚の下に点検用の入り口がある。つまり床下に抜けられるんだよ。探してみ。』


「マヂかっ!?」


俺はその言葉に驚き声を上げる。よく見ると、確かに棚の下に銀色の金属で枠取りしている他と違う床があった。人間1人入れるかどうかといった大きさだが、入るしかないのだろう。


『まず棚の中身出して。じゃないと重くて動かな・・・もういい。』


俺はその隠し扉の存在に浮かれて棚を押す。ギギギギと嫌な音を響かせながらも、棚は2つ同時に横にずれていく。そしてバタンと音がした。押された棚が扉を閉めたのだ。武器のコート掛けを持ち込んでおいて正解だったようだ。


『扉がしまったな。もうそこから出られんぞ。下が抜けられるか確認して欲しかったんだけど、行けそうか?』


俺は無言で床を剥がすと、そこにポッカリと四角い穴が現れる。カビと埃の匂いがツンと鼻腔を刺激した。首を突っ込んで見ると、ゴチャ混ぜになったパイプと蜘蛛の巣が張られていたが、点検用に人が通るスペースはギリギリあった。それを確認すると俺は頭を抜いてカメラに○を送る。


『行けそうか。問題は出口の方なんだが、向こうも抜けられるとは限らない。一応4つ先のオフィスに通じてるんだけど、残念ながら奴らを挟んで大学生の反対側に出ちゃうんだよ。だから兄さんはダッシュでそこを抜けなきゃいけない。もちろん、奴らが全員オフィスに入ったと仮定した話だけどね。何体か外に残っちゃうと、そいつらを突破しなくちゃならないんだ。出来そうか?』


「やるしかねえんだろうが・・・。」


『やるしか無いんだけどね。それで悪いんだけど、君らは突破したら真っ直ぐ15Fまで上って欲しいんだ。シャッターを下ろしてるから俺はそれを上げなきゃいけないんだけど、手動でね。ちょいと時間も掛かる。それに多分30cmから50cmくらいしか開かない。何とかその下からこっちまで這って進んでくれ。君らが突破したら俺もシャッター前に移動するから。間違ってもエレベーター側に行くなよ。それと当然だけど階段を上る間ナビは出来ない。そしてシャッターが開くまではその場で死守してね。いいかな?』


その言葉に3人は無言で頷く。それを確認したように、大きな音が響いた。


『まずいっ!ドアが破られたっ!兄さん早く穴に入れっ!』


大きな声で放送が鳴ったが、俺はすでに穴に入っていた。音は隣からだったし、まぁ気付く。間一髪で説明が間に合って良かった。


「うおおおおっ!!!暗いっ!臭いっ!蜘蛛嫌いっ!でも死ぬのはもっと嫌いっ!!!」


俺は無我夢中で低い天井に頭と武器をガンガンぶつけながら、先の見えぬ通路を這って進んでいった。





 放送が切れて5分ほど経つ。私は寛太の横に蹲りながら、今か今かと時を待っていた。ゾンビが部屋に雪崩れ込むのは見ていたが、1体だけ私たちの30mほど向こうでボンヤリとしている。どうやら奴らにも鈍いのがいるらしい。あれが障害になるのは目に見えていたが、まだ動けない。ちゃんと「兄さん」が出てくるのを確認しないと損だ。あれを殺すと十中八九中の連中にも勘付かれる。兄さんが死んでいれば、私達は気付かれないようにさっさと上に上がればいい。


「まだか・・・?」


横では焦れた寛太が鉄パイプをギュッと握り締めながら待機している。


「まだよ。もしかして死んだ?」


「じゃ無い事を祈ろう。」


「そうね。あっ!?」


それは大きな男だった。何やら巨大な棒の様なモノで100mほど向こうの窓ガラスが叩き割られるのがハッキリ見える。


「出たっ!行くよっ!」


そう言うが早いか私は寛太を置いて疾走した。これでも高校時代は陸上でスプリンターをしていたので足には自信がある。寛太が言うよりも早く私はゾンビ目掛けて鉄パイプを突き刺した。そいつは間抜けな顔をしたが、私のパイプは首のど真ん中に突き刺される。


「そいっ!」


私はさらにその状態で横に飛び、パイプを捻った。ミシリと嫌な音が聞こえた気がして、ゾンビが床に倒れる。そこに大柄な男がドタバタと足音を響かせて走ってきた。ゾンビはまだ首が切断されず呻いていたが、兄さんが大きくジャンプすると頭を一気に踏み砕く。


「うえぇ~。最悪だなこりゃ。」


口でそんな事を言いながらも、兄さんはその強面に不似合いな笑顔を浮かべて私の横を走り抜けた。私もすかさず後を追う。


『15Fに急げっ!俺も出るっ!』


そう放送が鳴り、私は呆気に取られていた寛太の横を走り抜けた。


「寛太早くっ!死ぬよっ!」


「あ?ああっ!」


寛太はようやく気を取り直して、私と兄さんの後ろからダッシュでついてきた。階段を3段飛ばしで駆け上がる。私達が15Fに来た時、まだシャッターは5cmも上がっていなかった。だが確かに少しずつシャッターが開いていく。私達の足音と匂いを追って、3F下にゾンビの気配がすでにあった。もう2、3分も待たずにここまでやってくるだろう。


「急いでっ!早くっ!」


「もう行けそうだな?夏海から行けっ!」


やっと20cmほど上がったシャッターの下に私は頭を突っ込む。まだ頭がつっかえる。私がそうなら他の男も無理だろう。


「早くしてっ!」


私はシャッターの下からそう言うと、初めて声の主を見た。歳はまだ若そうで30手前くらいだろう。寛太より背が高く、体つきも幾分がっちりしている。流石に兄さんには見劣りするけど、頼もしそうに見えた。必死の形相でハンドルを回すその横顔は、私が想像した他人を屁とも思わない冷血なオッサンではなかった。


「もう行けるんじゃないか?」


その男はそう言いながら、鬼の形相でハンドルを回していた。私は少しの間男に視線を奪われていた事にハッとしたが、すでに私の薄い体はそこを抜けられるようになっていた。私は急いで床を這ってシャッターの内側に潜り込み、続いて寛太を、最後に寛太と2人掛かりで兄さんを引っ張り込んだ。3人とも入るのを確認すると、男はまた必死にハンドルを、今度は逆方向に回す。そして、大きな音と共にシャッターは閉まりロックが成されるのを私達3人は息を弾ませながら見ていた。映画のようにシビアでは無く、まだゾンビは下の階にも到達していない。しかし、冷や汗で皆ぐっしょりと濡れていた。


「話は後だ。ここを離れるぞ。」


呆然と座り込んだ私達を急かす男は、思っていたよりも良い奴かもしれない。私は安心感でぼんやりした頭でそんな事を考えながら、寛太に手を引かれて歩き出した。





 もうお弁当は3つ目に突入していた。久しぶりのまともな食事だと言う3人は、賞味期限の切れた弁当を先ほどから延々とかっ食らっている。よほど腹が減っていたのだろう。無言でパサパサになった炒飯やから揚げを胃に入れていた。まだ電力があったので、冷蔵の施設は生きており脅威になるような事は無いだろうが、食べ過ぎで腹を下すんじゃないかと心配になってくる。


「もうその辺にしないか?弁当は早く消費したほうがいいが、流石に食いすぎだろう?」


俺の声に、女の子が恥ずかしそうに顔を赤らめながら箸を置く。それに学生の男が続いた。ガテン系の兄さんは俺に目を向けたが箸は止まらなかった。その代わり、アゴでくいくいと合図を送る。何かあったら言っていいぞと言わんばかりの態度だ。


「まぁ皆無事でよかったよ。まずは自己紹介なんかしたいんだけどどうだろう?」


そう提案すると、俺の申し出に学生2人は快諾とばかりに喋りだした。


「僕は山瀬寛太です。19歳。文化大学の2年です。」


「私は古河夏海。同じく文大の2年です。」


2人は礼儀正しい感じだった。まぁこの辺の学生だろうと踏んでいたが、間違いでは無かったようだ。それに対して俺も名乗る。


「秋吉だ。ここの社員。歳は29歳。偶然残業しててこの有様だ。そっちの兄さんも名前くらい教えてくれよ?」


俺は名乗るとガテン系に声を掛ける。ここは締めておかないと後々面倒になりそうなので、少し恐かったがタメ口を貫く。歳は俺より上だろうが、ここは命の恩人だ。少しくらい大きな態度に出ても文句は言わせない。


「ああ、名前か?花ちゃんとでも呼んでくれ。」


弁当を書き込みながら男はそう名乗った。さすがにイラッときたが、そんな事で波風を立てるにはいかないので俺は本題に入る事にする。


「じゃあ本題いいかな?これからの事なんだけど。」


「どうぞ。」


山瀬がそう言うと古河夏海も無言で頷く。それに弁当を4つ平らげた花ちゃんも倣った。


「ありがとう。まず食料なんだが、ここにあるものは一応うちの社の物なので俺が管理する。タバコは好きに吸っていいけど、食料は厳密に管理したい。まぁネットとかの情報を見ると、救助があっても相当後になる。最低でも2ヶ月。これくらいは覚悟した方がいい。ここまでいいかな?」


「当然ですね。食料はそちらで管理してください。僕達は異存ありませんよ。」


「俺もそれでいいよ。あんたらは命の恩人だからな。そのくらい従うさ。」


その言葉に、俺は一瞬二の句を失った。ここでごねるかもしれないと予想していたのだが、意外にもスムーズに行きそうだ。


「助かる。不平等にするつもりはないんだ。ただ後で揉めると困るから明確にしたかっただけだ。あとはゆっくり休んでくれ。まずは体を休めよう。シャワーは無いけどトイレの水は流れるから顔とか頭を洗ってもいいよ。石鹸もあるし。ただ服が無い。」


「でしょうね。制服なんか無いんですか?」


「あるにはあるが女性だけだ。男は皆スーツだからな。まぁ社食の制服もあるし好きなの着ていいよ。今着てるのは洗濯して。」


「分かりました。寛太行こう?」


俺の説明で大体理解したのだろう。学生カップルはいそいそとトイレに向かう。それに俺はピンときて忠告した。


「あ、頼むから子供が出来るような事は止めてくれよ。もし妊娠したら医者も何も居ないんだ。当然処置が出来ないから余計な心配になる事だけは止めてくれ。若いから辛いと思うけど我慢してね?」


その声に学生カップルはピタリと止まる。そして顔を真っ赤に染めると逃げるようにトイレに向かった。どうやら図星だったようだ。俺は顔を顰めながら2人を見送ったが、その様子を見ていた花ちゃんは「ちげえねぇ。」と大声で笑い出した。

これ5話くらいで終わるって言ったやつ前に出ろ。



すみません。作者でしたね(´・ω・`)

終わんねえええええええっ!!!ひゃっほぅ!


ちなみに花ちゃんの本名は花園可憐はなぞのかれんです。お爺ちゃんがミスって女の名前しか考えてなかったんだって。そりゃ名乗りたくないわな^p^

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