第弐拾話 青でしたね
部長の頭はピッカピカッ!
課長の頭はバーコードッ!
部下の頭はうすらハゲッ!
ハゲ戦隊ヤクショマン。絶賛悪巧み中(`・ω・´)
第弐拾話 青でしたね
体育館内では、役場関係者の独壇場と化していた。クーデターを起こした理由は分からないが、余程の事があったのだろう。駐在はすでに武器を奪われ無力化している。巡査に支給されている小銃一丁ならそこまで脅威は無いだろうが、町の住民は体育館に入る術が無い。今飛鳥が居る渡り廊下の上からも鉄の格子が邪魔をして入る事は不可能だ。ボールがガラスを割るのを塞ぐためにある格子が、体育館を頑強な砦に変えてしまっている。飛鳥はしばらく様子を見ることにした。これは異常事態だ。とにかく情報が欲しい。幸いにも中の人間は飛鳥が上段の窓から覗いている事に気付いていない。
(とにかく何とか状況を把握しないと。あのうすらハゲの好きにはさせられない。)
飛鳥は窓ガラスに耳をくっつけて中の会話を何とか拾おうと努力したが、やはり距離がありすぎて会話は聞こえない。40男は時折、身動きの取れない駐在に蹴りを入れたりしながら罵っている。家族の悲痛な叫びも無視して駐在に暴行を加えていた。よく見ると体育館の端に無線のような機械が置いてある。これで警察の本部と連絡を取るのだろうか。
(ううん・・・。何だかよく分からないけど、駐在さんは責められてるみたいね。あの無線で警察と連絡は取れると思うから、駐在に下手な事は出来ないはず。それなのに縛り上げて暴行を加えるなんておかしいわ・・・。もしかして警察関係はもうダメになってるんじゃ?)
飛鳥は最悪のケースを考えた結果、警察が身動きできなくなっている事はほぼ確実だと言う結論に達した。TVもラジオもいかれている状況を考えると、日本の主要機関はほぼダメなのかもしれない。最悪、自衛隊も窮地に立たされている可能性もある。つまり、救助が絶望的な状況になっているとしたら、まず身の保全に走る事が第一だ。そう考えると役所の人間達の行動も理解できる。
(最悪だわ・・・。ここに居ても危ないかもしれない。何とか体育館に入って中から開放しないととんでもない事になる。体育館に入るのって入り口しかないのよね・・・。誰か協力してもらって何とか入り口をこじ開けられないかしら?まだここは安全だけど、昨日見た映像だとすでに何人もあのオバケになっている可能性がある。集団で来られたらあんな急ごしらえのバリケードじゃ時間稼ぎくらいにしかならないわ。何とか体育館の中へ・・・。お父さんに相談してみよう。)
飛鳥はこれ以上ここに居ても何も進展しないと判断し、また校舎に飛び移った。
★
2階の端の教室には、飛鳥の両親と姉親子が丸く輪になって飛鳥の報告を黙って聞いていた。全て話し終えると、父は腕組みをして黙り込んでしまい、姉と母はオロオロしてひどく慌てた。
「それでお父さん、皆にはまだ黙ってて欲しいの。何人か男の人を選んで、何とか体育館に入れるようにしてもらえないかな?幸いまだ誰も今の状況を把握してないし、パニックは避けたい。知り合いたくさん居るんでしょ?」
「ううむ・・・、飛鳥が言うなら本当なのかも知れないが、その何だ。ゾンビってやつが警察をやっつけちまったかもしれないってのは予測なんだろう?ハッキリしないと皆を動かすのは危なくないか?」
「そうかもしれないけど、40くらいの前髪が薄くなってるオッサンが鉄砲を持ってお巡りさんを蹴ってたのよ。しかも縛り上げて。これって十分異常でしょう?せっかくの公務員がそんなリスクを侵すなんて考えにくいわよね。それにもしゾンビが大群でここに来ちゃったらそれこそ皆死ぬかもしれないわよ。体育館の確保は大事なの。何とかならない?」
飛鳥は必死で事の重大さを父親に説明したが、やはり父親は決め手が無ければ動けないようだ。まぁ体育館を無理に開放するとなれば当然血が流れるだろう。そこまでしてやる意味を見出せないのかもしれない。しばらく父の説得を試みた飛鳥だったが、ついに諦めて教室を出ていってしまった。
★
飛鳥は校内をふらふらと歩き回っていた。どうにも考えが纏まらない。今現在、あのオバケ達がどの辺りまで広がっているのか全く予想出来ないのだ。もし警察がすでに壊滅状態になっているとしたら、すでに隣の大都市は映画さながらにゾンビの闊歩する世界になっている気がする。この集落までは距離にして17~18kmほどしかない。昨夜見た映像では、ゾンビの移動速度は速くは無い。走っているのは人ばかりで、酔っ払いの千鳥足程度のスピードしかなかったと思う。こちらに向かっていると考えても、まだ幾ばくかの時間はあるはずだ。もしかするとこの集落まで押し寄せる可能性は無いかもしれない。あれが病気だとすれば、人間は7日ほど飲み食いしなければ死ぬと言うし、ここで待つのも一つの方法だった。しかし、映画通りに死人が歩き回っているとすれば、7日で全滅するとは思えない。肉が腐って骨だけになるのに、どのくらいの時間を要するか飛鳥は知らない。それに2次感染もあるだろう。次々に人間が発症していけば、その期間も伸びる。昨日見た非常食だけでは、この大人数で1ヶ月以上も耐えられるとは思えない。多分役所の連中もそう考えたのだろう。だから配給を日に一度だけにして出来る限り長持ちさせたいのだ。しかし、それには必ずリスクが付きまとう。渡り廊下で見たオバサン連中の怒り方を考えれば、近い将来必ず暴動が起きる。あの人数が暴動を起こせば、最悪の事態も考えられるのだ。それをどういなして治めるつもりなのかいまいち分からない。何か策を労しているのだろうか。
「何とか体育館を開放しなくちゃ・・・。どこから入ればいいんだろう?正面の入り口は無理だし、裏には入り口は無いし、どうすれば・・・。」
やはり飛鳥の考える範囲ではあの体育館を落とす方法が浮かばなかった。気が付くと朝に来た用務員室跡の空き部屋の前まで移動していた。随分と考え込みながら歩いたようだ。
「お、また皆藤か。険しい顔してんなぁ。ドライバー見つかったのか?」
またお前かと飛鳥は少しげんなりとしてしまう。そこには同級生の海老沼がにこやかな笑顔で立っていた。考え事をしている時に見たい顔ではない。飛鳥は軽く手を挙げて「ごめん、独りにしてくんない?」と歩み寄ってきた海老沼を制す。海老沼は邪険な拒絶を受けて、少し残念そうな顔をしたが、大人しく飛鳥に背を向けて廊下の雑踏に消えようとした。その時、飛鳥はある事を思い出し、海老沼を呼び止めた。
「海老沼君って昔、体育館に忍び込んでて怒られてたよね?」
「ん?」
何処か行けとばかりに海老沼を追い返した飛鳥が不意に呼び止めたので、海老沼は怪訝な顔で振り返った。
「あれって何処から侵入したわけ?」
「侵入ってお前・・・。そんな大げさな事じゃないよ。体育館には俺達の秘密基地があったんだ。そこから入ってバスケットしてたら先生に気付かれてお説教をちょっとな。それがどうした?」
「そこに案内してくれない?私どうにかして体育館に入りたいのよ。ね、いいでしょ?」
海老沼は少し考えていたが、飛鳥に付いて来いというゼスチャーを返した。
★
そこは体育館の裏手だった。ちょうど校長の話などで使う壇上の裏辺りだ。そこには高さ5mほどに小さな窓が数個並んでおり、黒地のカーテンが掛かってた。よく見ると、そこには格子が無い。飛鳥は首を捻る。海老沼は飛鳥がよく理解出来ていないのを察して、軽く説明をしてくれた。
「あそこの窓はさ、体育用具室の真上にあるんだ。ステージって天井が高いだろ?用具室と明らかに天井の高さが違うよな。つまり用具室の天井の上にさらに高いステージがあるわけだから、空洞が出来ちまってるのさ。まぁ子供が立てるくらいの狭い部屋だがな。空気の入れ換え用に窓はあるんだけど、随分長い間放置されてた部屋なんだよ。そこが俺達の秘密基地だったんだ。鍵も壊れてるから入ろうと思えばあの3番目の窓から入れるぜ。」
「よく分からないけど、あそこは鍵が掛かってないのね?」
「まぁそうだな。用具室の天井に四角い色の違う部分あっただろ?あそこが開いて梯子で上れるんだ。今は何も無いと思うけど。問題は高さなんだよな。さすがに5mくらいあるからちょっと入りにくいかもなぁ。そうそう、長瀬とかとよく遊んだんだあそこ。」
海老沼は懐かしそうに目を細めながら得意気に説明する。飛鳥はそんな思い出話はどうでも良かったので、キリがいい所で本題に入った。
「ねぇ海老沼君。あそこにどうやって上ってたわけ?」
「ああ、そこに梯子を隠してたんだよ。折りたたみのやつ。それを使って中に入り、皆入ると梯子を引き上げるんだ。出る時は上から梯子を下ろしてだな・・」
「OK、分かったわ。まだ梯子あるの?」
「どうだろうな・・・。ちょっと探してみるわ。」
そう言うと海老沼は体育館の横手にある小屋に入っていった。ここは掃除用具などを置いておくための小屋だ。程なくして、海老沼が錆びたボロボロの梯子を持って出てきた。
「あったあった。当時のままだな。もう10年以上前のだからちょっとガタがきてるけど、皆藤なら上れるんじゃないか?」
「どうだろ・・・?ちょっと上ってみるね。下から覗かないでよ・・・。」
飛鳥はそう言うと、梯子を伸ばして金具で固定し、3番目の窓の真下に立てかける。梯子の先まで上れば窓に手が届きそうだ。梯子は赤茶けた錆で覆われ、手から嫌な匂いがする。飛鳥は顔を顰めながら数回梯子を揺らして強度を確認し足を掛けた。
「よいしょっと、意外に大丈夫そうね。スカートなんだから絶対上を見ないでよ?」
「それって振りだよな?あのお笑いとかで『絶対押すなよ、絶対だぞ』的な。」
海老沼は満面の笑みでそう言うと飛鳥を見上げた。飛鳥は溜息を一つ吐くとカンカンと音を響かせて梯子を上る。ギシギシと頼りない音を響かせ、梯子はガタガタと揺れた。けっこう安定しない。
「危ないなぁこれ・・・。」
飛鳥は不安げに梯子の頂上に足を掛けると、窓に手を伸ばした。そして何度かガタガタやって窓をこじ開ける。もう何年も動かしていないのだろう。窓はなかなか開かなかった。飛鳥は全力で窓枠に力を込める。
「ふんっ!」
ついに飛鳥の努力が実り、窓は一気にガラガラと開いた。しかし、飛鳥は急に窓が開いたせいでバランスを崩し、梯子の上でマトリックスさながらに手をばたつかせ仰け反ってしまった。フッと足元から地面が消えたような感覚があった。飛鳥はゾッとしたが、すでに体勢を整えるには遅すぎる。体が宙に投げ出される感覚に目の前が真っ暗になる。下は砂利だ。落ちたら痛いでは済まされない。
「ああああああああああああっ!!!」
一瞬死を覚悟したが、思ったほどのショックは無かった。海老沼が下でうまい具合に飛鳥の体をキャッチしてくれたのだ。しかし、流石に40kgを超える重さを受け止めきれずに飛鳥を抱きしめる格好で砂利に背中をまともに打ち付けてしまった。飛鳥は無傷だったが海老沼は悶絶してのた打ち回る。
「あいたたた・・・。海老沼君大丈夫っ!?」
「ゲホエホッ!背中が超いてぇ・・・。」
「ありがとう・・・、あなたが居なかったら死んでたかも・・・。」
「まぁいいさ、怪我は無いよな?」
「うん、平気。」
飛鳥は神妙な顔で海老沼の背中を擦る。その時、海老沼が笑みを作って飛鳥に囁いた。
「ちゃんと見てて良かったろ?」
飛鳥は最初意味が分からずポカンと口を開けてしまったが、何を意味するか理解すると顔が見る見る赤くなった。
「このスケベッ!」
「青でしたね。」
「青ですよ・・・。」
「ちゃんと大人の下着つけてて、おじさんホッとしたよっ!まだクマのプリントとかだったらどうしようって心配してたからっ!」
「やかましいわっ!」
その後、2人は緊張が解けたように笑いあい、飛鳥は海老沼にしっかりと見守られながら秘密基地へ到達した。
★
黒いカーテンの隙間から日光が埃を照らして数本の線を描いている。床は薄く、ベニヤ板を敷き詰めただけだった。何本も太い柱が下に走っているので踏み抜きはしないが、歩くたびにミシミシと嫌な音を立てる。そこは飛鳥でも少し腰を屈めなければ歩けないほど天井が低かった。中央に小さな机が1つと椅子が数脚あるだけで広さも6畳ほどとこじんまりしている。海老沼達はここで毎日集まって少年時代を過ごしたのだろう。飛鳥は男の子っていいなと微笑が漏れた。しかし今はそんな感情に浸っている場合ではない。中で何が起きたのか情報が少しでも欲しかった。多分ステージの壁と思われる場所に忍び足で近付くと耳をそばだてる。関係者家族の雑談と思われる会話が聞こえるが、何を言っているかまでは不明だ。飛鳥は周囲の壁を丹念に調べてみた。すると体育館内部に面している方の壁に小さな穴を発見し、そこから中の様子を伺う。駐在は依然縛られたままで、40男のうすらハゲ(うっすらとおでこが後退し、前髪がスカスカ程度)が小銃を右手に握ったまま非常食と思われる箱の数を数えていた。トラック数台分の食料だったが、外の人数で食べるとなると5日程度しか持たないと思われる量だ。それを眺めながら腕組みをしている。そこに50程の男がやってきてうすらハゲと何やら会話を始めた。そこにさらに50後半くらいの男が加わる。小声でヒソヒソと話しているので詳細は不明だ。
(何を話してるんだろう?雰囲気から考えるとあまり良い感じじゃないわね・・・。)
男達は家族をチラチラ見ながら会話を続けていたが、不意に飛鳥の居る方へ歩いてきた。無論飛鳥の存在に気付くはずもない。聞かれたくない会話をするために下の用具室に入ったのだが、飛鳥には好都合だった。これで会話の内容を知る事が出来る。飛鳥は息を飲んで物音を立てないように静かに座り込む。下から男達の会話がかなり鮮明に伝わってきた。それは飛鳥が思いもしない内容だったのだが。
「部長、課長、先ほどの件どういたしましょう?」
「山下、警察の情報は本当なんだろうな?もうわしら後戻り出来んぞ。」
「まぁ課長落ち着いてください。話を整理しましょうか。まず現在の状況は最悪です。警察は壊滅、自衛隊も暴徒を鎮圧出来ずに各地で撤退している始末。それにこの暴徒化は世界各地で確認されています。日本だけなら良かったですが、救助が来る可能性は極めて低いでしょう。今大都市は暴徒によって完全に制圧下にある状況だと、物資の補給も望めない。だから今ある物資だけで何とか生き抜く必要があります。そのためには外に居る住民なんか知った事じゃない。幸いここは侵入できない場所ですから、外の住民さえ何とかすれば安全に生き抜けます。ここまではいいですか?」
「ああ、そんな事はわかっとる。だが君は何をしたいんだ?外の住民が暴動を起こすのも時間の問題だぞっ!?」
「部長落ち着いてください。山下に何か考えがありそうだから聞きましょう。」
飛鳥はすばやく人物関係を頭で整理する。今下の用具室で話しているのは3人。部長、課長、山下だ。どうもうすらハゲが山下らしい。この3人が黒幕だと見て間違いないだろう。3人の会話はさらに続く。
「山下、お前が言う外の住民に食料を分け与えずにやり過ごせる方法とは何なんだ?」
課長の声が少し上ずりながら聞こえた。
(外の住民に食料を与えない?何言ってるのこいつら?そんなことしたら皆怒って体育館の格子なんかすぐ壊されちゃうわよ。これだけ人数居るのに馬鹿なのかしら?)
飛鳥は首を傾げながら考える。だが皆殺しにする事など出来ないだろうし、武器も小銃一丁だけのようだ。確実に返り討ちにされる。それを可能にする秘策があるのだろうか。
「これは非人道的な手段になりますよ。やれば我々は一蓮托生。もう逃げられない。本当の意味で逃げられない。それでもいいですね?」
山下が低い声をさらに低くして話し出した。飛鳥は聞き逃さないようにゆっくりと体を床のベニヤに横たわらせて耳をつける。
「いいから言ってみろ山下。」
部長の声だ。苛立ちが感じられる。
「分かりました。まず暴徒が発症する仕方ですが、ようつべとニコ動の情報ですが2つあります。」
「ようつべ?ニコドウ?何でもいいから言えっ!」
(こいつニコ厨かっ!しかもようつべとか・・・。YouTubeって言えよウッスラめ・・・。)
「まぁそこはいいでしょう。問題は発症の仕方。まず噛まれると感染。これはいいですね?」
「あ、ああ・・・。確か噛まれた人間がそうなるとニュースで言っていたな。」
部長の声に山下の声が続く。
「さらにもう一つ。ただ死ぬだけでああなるんです。別に噛まれていなくてもね。」
「死ぬだけでっ!?どう言う事だ?あれは病気じゃないのか?」
課長の驚きの声があがり山下の冷徹な口調がまた響いた。
「実際に映像で見ました。間違いないでしょう。もしかしたら空気感染する可能性も否定できませんが、まだこの学校では発症例が無いので死んで免疫が無くなると発症するのかもしれませんね。まぁ一種の賭けなんですけど。それでも乗りますか?」
「手段は問わん。わしは家族が一番大事だ。」
「了承したと受け取ります。方法は簡単ですよ。あの役に立たない警官を殺して入り口から外に放り投げるんです。まぁ家族も一緒にね。女子供は絞殺できるでしょう。銃は一発で済む。」
「お前・・・、とんでもない事考えるな・・・。」
「当然お二人にも手を汚して頂きます。共犯ですからね。」
「ふざけるなっ!お前がやれっ!」
部長の声だろう。激昂した怒鳴り声だ。部下に手を汚させ自分は何もせずに安全を求めたいのだろうがこの男もクズだ。飛鳥は反吐が出そうなほど怒りが溢れた。課長も似たような事を言ったが、山下は取り合わない。
「自分は安全な場所で傍観者になろうなんて甘いですよ。別に誰でもいいんです。あなた方2人に銃を奪われそうになったから殺したって問題ないんですよ?弾は残り2発になるが十分です。」
「ちょっ!おまっ!」
「分かったら家族をステージの地下に避難させましょう。さすがに見られたくない。」
「わ、分かった・・・。」
「これで皆共犯ですよ。フフフフ。大丈夫、外は警官家族が皆殺しにしてくれますよ。」
(とんでもない事聞いちゃった・・・。すぐ戻って皆に知らせないとっ!)
飛鳥は余りの恐怖にしばらく立てずにいたが、頭を振り気を奮い立たせて何とか窓から降りる。下では海老沼がニコニコしながら待ち構えていたが、顔面蒼白になっている飛鳥の異変を感じ取り心配そうに声を掛けた。
「顔青いよ。そんな状態で大丈夫か?」
「大丈夫よ、問題ない。」
「何かあったのか?」
「ええ、歩きながら話す。これから大変よ。」
飛鳥は海老沼にそう言うと、足早に歩きながら今聞いた事を簡単に説明しだした。や
だいぶ間が開いていたので二日続けてポイポイしておきます。
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ステージ |秘密基地 |
|____ _|
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______|体育用具室|
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位置関係はこんな感じです。これちゃんと表示されるかとても不安なのですが、一応縮図を載せておきます。
思った以上に話が長くなりますね。一度避難所の惨劇を書いてみたかったので結果オーライですけどね(ㅎωㅎ*)




