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頭痛

作者: 山菜チョコ
掲載日:2026/04/24

 頭が痛い。万事が忙しく脳を駆け巡って、その度に骨まで足音が響いている。

 今にも目玉が飛び出そうだ。今にも臓物が飛び出そうだ。ただ頭が痛い。

 冷たい水をがぶがぶ飲んでも、顔を叩いても、寝っ転がっても、脳は蜈蚣の穴となって、内側から食い破られている。そのうち、眼窩から足が見えるんじゃないかしら。血管の一部となってどくどく動くんじゃないかしら。ああ、頭が痛い。

 何か罰が当たったなら、それは仕方のないことだけれど、如何せん自分の罪なんて覚えていないから、この理不尽に耐えねばならない。人間の業を感じる。きっと私は、地獄に堕ちるんだわ。

 痛い。ああ痛い。蜈蚣が体を駆け巡って、臓物を食べているんだわ。その痛みが、全部頭の中に入ってくるんだわ。痛い。痛い。ああ痛い。こんな痛いもの要らないから、もう首を落としてしまおう。


 ごろんと大きな音がして、真っ赤な自分の身体を見て、そこでやっと、頭痛が治って、私はきちんと、地獄へ堕ちた。

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