第7話:過去と現在の交錯
廃屋を出た森の道、翔子は巻物を胸に抱き、足元の砂文様を観察していた。
「過去の事件が、現代のこの村にまだ影響を与えている…」
ロンは地面の微妙な足跡や土の変化を確認しながら頷く。「証拠は繋がっている。過去と現在が交錯しているんだ」
森の奥で、古い道標がかすかに揺れている。
翔子はその方向を指さす。「文献ではここに隠された施設がある…現代では廃屋しか残っていないはずだけど」
ロンは眉をひそめ、慎重に近づく。「だが、足跡や砂文様が示す方向に何か残っている」
二人は廃屋の裏手に回り込み、微細な土の凹凸や苔の流れを確認する。
「ここだ…過去の痕跡がまだ残っている」翔子の目が輝く。
ロンも慎重に観察する。「過去の人間の動きが、現代の道筋に影響を与えている」
風が木々を揺らし、葉の擦れる音が耳に届く。
翔子は巻物の図と現地の地形を照合し、深呼吸する。「証拠を組み合わせれば、過去と現在の繋がりが見えてくる」
廃屋の影に残された砂文様、金属片、刻印――
すべてが過去の事件の痕跡を示し、現代の村の不自然な変化と結びつく。
翔子とロンは互いに目を合わせ、静かに頷く。
「過去と現在、すべてが交錯している。これが真実の全貌に繋がる」
森の静寂の中、微細な証拠が二人を次なる謎へと誘う。
過去の影が、現代の世界に静かに息づいていることを、まだ誰も気づいていなかった。




