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第5話:北の廃屋

村の北側、雑木林の奥に古びた廃屋が姿を現した。

屋根瓦は崩れ、柱は斜めに傾き、窓は割れて風が通り抜ける。翔子は息を整えながら、ゆっくりと足を踏み入れた。

「…ここが、伝承にあった施設ね」

ロンも周囲を警戒しながら、足元の微細な土や砂の流れを観察する。

「足跡や砂文様、微妙な変化が残っている。過去の痕跡だ」


廃屋の内部は埃と腐敗臭に包まれている。翔子はルーペで床や柱を調べ、古文書に書かれた記号と照合する。

「…この印、文献の通りだ」

ロンが柱の隙間に手を差し入れ、小さな引き出しを引き出す。中には古い巻物と、微細な金属片が収められていた。

「これは…過去の事件の証拠になる」

翔子は巻物を慎重に広げ、文字と図を確認する。「小さな手掛かりでも、核心を示す」


突然、廃屋の外で枝が折れる音が聞こえる。

翔子は顔を上げ、緊張する。「誰かいる…」

ロンは視線を外に向ける。「注意しろ。村の人間か、あるいは過去事件に関わる誰かかもしれない」


廃屋の埃が舞い、光が割れた窓から差し込む。

翔子はペンを握り直し、古文書と現場の証拠を線で結ぶ。

「すべてが繋がる…核心に近づいた」


微細な証拠、巻物、金属片――

廃屋に残された痕跡は、過去事件の真実を示す光となり、二人を次なる冒険へと導いていた。



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